本作は、ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の1つを、
染五郎は「この1カ月間の稽古期間、本当に素敵なカンパニーの皆様と魂を吹き込んできたこの『ハムレット』が、ようやく初日を迎えるということで楽しみでなりません。お客さまが入って、ようやくその作品が鼓動を始める、命が吹き込まれると思っていますので、その時間をお客様と共有していきたいなと思っています」とコメント。
當真は「今回、舞台に初挑戦させていただき、この1カ月間たくさん学ぶことがありました。この『ハムレット』という作品を自分の中でどんどん深めていった1カ月だったので、これからは舞台上で皆さんとそれを共有していけたらと思っております」と心境を語る。
石黒は「私にとっての初めてのシェイクスピア、初めての日生劇場と初めて尽くしの作品ですが、ここにいる人たちとご一緒できて良かったと思っています。デヴィッド(・ルヴォー)の旗印の下に、いい稽古をさせてもらいました」と話す。
柚香も「お稽古をすればするほどに『ああ、ここでこんな感情になるんだな』『ガートルードは、こんなにもいろいろな思いを心に抱えて生きていたんだな』と発見がありました。その時々の感情や思考、情緒がお芝居の中にも広がっていき、それが深まっていくような、初めての体験をさせていただいております」と述べた。
梶原は「僕も石黒さんと同じくシェイクスピアは初めて、日生劇場も初めてですが、今ここに登壇している人たち以外にも、今回多くの若い俳優さんたちにご協力いただきました。素晴らしいカンパニーだなと思っています」と笑顔を見せた。
石川は「今の時代だからこそ演じる意味、伝える意味があると思いながら、今日まで作り上げてきました。長く続くシェイクスピアの物語を継承していく身として、責任と覚悟を持ってしっかりと演じ切りたいと思っております」と真摯に話す。
横山は「僕も初めてのシェイクスピア作品ですが、戯曲の言葉1つひとつを丁寧に読み解いていく日々はすごく刺激的でした。ホレイショーはハムレットが唯一信頼する友なので、染五郎さん演じるハムレットの隣にいて、説得力のある存在でないといけない、と思って演じています」と意気込んだ。
ルヴォーは「私にとって日本の演劇は人生でとても大事なものの1つになっています。今回は、シェイクスピアのこの戯曲を、この日生劇場で、そしてこの素晴らしいキャスト陣と一緒にお届けできることに、大きな名誉を感じています」と話す。さらに「今回の染五郎さんのハムレットは、未だかつて観たことのないハムレットです。まさにこの現代を生きている人物であり、今のお客さまにぴったりなハムレットでもあります。この公演を皆様と一緒に分かち合えること、楽しみにしております」と思いを述べた。
続けて質疑応答の時間に。「初のストレートプレイ、初の主演で一番大変だったことは?」という質問に対し、染五郎は「ルヴォーさんから受け取るものを自分の中で一度整理して、今回のハムレットを演じるうえでどれを選択していけばいいのかを稽古場で1つひとつ詰めながらやっていく作業はもちろん楽しかったのですが、大変さもありました」と言い、「でもその悩みはハムレットのそれに重なっていて。染五郎という役者とハムレットが一心同体となることで何をお観せできるのか、初日が開いてからも探り続けたいなと思っています」と続けた。また「歌舞伎との違いは?」という質問に対しては「今とは違う時代の物語をお客さまの前で立体化する、という点では一緒だと思うので、そこまでは違いを感じていません」と返答した。
また初舞台の當真には「稽古の中で新たに発見したことは?」という質問も。當真は「稽古中にルヴォーさんに何度も言われたのは『今起きていることや感じていることを、周りの人や観客の皆さんに共有してほしい』ということ。映像との一番の違いは、目の前に観てくださっている方がいるかどうかですが、そこをしっかり意識して、芝居や動き、気持ちを作っていくことが難しくもあり学びでもありました」と述べた。
さらにシェイクスピア初挑戦の石黒は、稽古を振り返って「最初はセリフを言うことに腐心してしまい、デヴィッドから『もっと気持ちで。Think fast(早く考えて)』と言われたのですが、自分の中でナチュラルに整理がつくようになるまで時間がかかってしまって。でも稽古場での最後の通し稽古で一筋の光明が見えてきたかなと感じ、劇場入りして『ああ、だいぶ形になってきたな』と思いました」と実感を語った。
会見の最後では、再び染五郎があいさつ。「先ほどルヴォーさんに『未だかつて観たことがないハムレット』とプレッシャーをかけられましたが……(笑)。これまでいろいろなキャストの方による、いろいろな演出の『ハムレット』をご覧になってきた方には、今回の公演が新鮮に映るところがあると思います。また『ハムレット』をこれまでご覧になったことがない方には、“お客様にきっちりと伝える”ことを大事にするルヴォーさんが、丁寧に演出をつけてくださいましたので、きっと楽しんでいただけるのではないかなと。地方公演も含め約2カ月間、言葉の大切さ、言葉を伝えることの大切さを念頭におきながら、この素晴らしい皆さんと一緒に、最後まで無事に走り抜けられたらなと思っております」と力強く語った。
上演時間は休憩を含む約3時間15分。東京公演は5月30日まで日生劇場で行われ、その後6月5日から14日まで大阪・SkyシアターMBS、20・21日に愛知・名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホールでも上演される。
舞台「ハムレット」
開催日程・会場
2026年5月9日(土)〜30日(土) ※公演終了
東京都 日生劇場
2026年6月5日(金)〜14日(日)
大阪府 SkyシアターMBS
2026年6月20日(土)・21日(日)
愛知県 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール
スタッフ
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:
出演
オンステージスウィング:栗原功平 / 佐々木誠
※愛知公演はU-25チケットあり。
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薙野信喜 @nonchan_hg
「ハムレット」演出のルヴォーが自信、染五郎のハムレットは「未だかつて見たことのないハムレット」 https://t.co/GQ79KrZPWJ