マルコス浄瑠璃「金閣寺」に向け、“新たな挑戦”に玉助・壱太郎・末永・眞秀が意欲を見せる

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Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」に向けて、出演者の吉田玉助中村壱太郎末永光尾上眞秀の合同取材会が4月に行われた。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より。左から吉田玉助、末永光、尾上眞秀、中村壱太郎。(撮影:渡邉肇)

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より。左から吉田玉助、末永光、尾上眞秀、中村壱太郎。(撮影:渡邉肇)

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これは、パリ・オペラ座や「アビニョン演劇祭」などヨーロッパを中心に作品を発表している演出家のマルコス・モラウが、自身のカンパニーLa Veronal(ラ・ヴェロナル)とBunkamuraの共同制作によって繰り広げる新作舞台。三島由紀夫の「金閣寺」を題材に、踊り手と人形の共演によって“新しい人形浄瑠璃”を作り出す。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、吉田玉助。(撮影:渡邉肇)

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まずマルコスの印象を問われると、玉助は「最初にお会いしたとき、ピアノの音に反応して自分の感じたままに動くということをやりまして、すごく感性の強い感じの方だなと思いました」、末永は「背が高くて大きな人だなと。その後、マルコスと一緒に動いてみたら、どのジャンルにもないような──本当にマルコスというジャンルの動きだなと感じました」と話す。マルコスにこれから対面するという壱太郎と眞秀は、2人の話を聞きながら「どんな人だろうね?」と興味深そうな表情を見せた。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、中村壱太郎。(撮影:渡邉肇)

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稽古に先がけて、玉助と末永は昨年末にマルコスのワークショップに参加、玉助と壱太郎はセッションを行い、末永と眞秀は週1回、一緒にダンスレッスンを受けているという。玉助は「ワークショップでは末永さんとマルコスがコンテンポラリーダンスの身体的表現をされたのですが、それを拝見して『こんなの僕、できない!』というのが第一印象(笑)。マルコスは『自分はダンサーではない』と言いつつ『あれ? こんなにやっちゃうの?』と思うほど動いていたし、末永さんは身体的能力が高く、美しくて。末永さんは17歳、私は60歳なんですけど、末永さんに嫉妬を覚えて、絶対にがんばるぞ!とそのときに思いました」と末永に優しい視線を向ける。末永は「僕もあんな動きをしたのは初めてで、『この手はどうやって動かしてるんだろう、この足はどこからきたんだろう?』と最初はすごくびっくりしたんです。今までで一番集中したんじゃないかというくらい、全力でついていきました。でもマルコスは『それぞれのいつもの役割から離れる必要はない、無理にいつもと違うことはしなくていい』とおっしゃって、それでちょっと安心しました」と稽古を振り返った。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、末永光。(撮影:渡邉肇)

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また壱太郎とのセッションについて玉助は、「そのときは『曾根崎心中』で文楽の振りに近いものを壱太郎さんが踊ってくれたんですけれど、すごく楽しくやらせていただきました」と笑顔を見せる。壱太郎は「今回マルコスさんが、“人形”というものを追い求めて研究されたりしている中で、文楽人形と歌舞伎の人形振りに注目されたわけですが、“僕らはこういうこともできるんですよ”というプレゼンの1つになればいいなと思ってやりました」と話し、「人形と人間ではまったく等身が違うので、一見すると共演はおかしいのだけれども、その違和感が面白かったり、美しさになったりすることがあり得るということを、そのセッションで改めて発見しました」と語った。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、尾上眞秀。(撮影:渡邉肇)

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末永は眞秀について「身体がすごく軽いなって、初めて会ったときから感じました。僕が苦戦している動きも、気づいたら隣でスッとできるようになっていて驚きましたし、いろいろな動きにすぐ順応する能力が高いなと思い、尊敬を感じました」と語ると、眞秀もはにかみながら「初めて会ったときから優しく接してくれて……」と末永の印象を語った。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、吉田玉助。(撮影:渡邉肇)

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本作では、三島由紀夫の「金閣寺」がベースとなっている。三島作品や三島自身に対する印象は、という質問に、玉助は「『金閣寺』には三島由紀夫の人生そのものが入っているような感じがします。『金閣寺』の主人公はすごく利己的な考えの持ち主ですが、その点がどのように演出されるのかがマルコス浄瑠璃『金閣寺』の面白さかなと思いますので、皆さんにはぜひ舞台をご覧いただきたいと思います」と見どころを語る。壱太郎は「主人公の溝口には金閣寺に吸い込まれていく感覚があると思うのですが……美しさって一線を超えると、逆に壊したくなる感覚が湧いてくると思いますし、そのことを今回、みんなで表現できたら新しい演劇表現につながっていくんじゃないかと思います。三島由紀夫の『金閣寺』をただ観せます、ということだけでなく、『金閣寺』という作品と三島由紀夫の人生を咀嚼したうえで現れる、新たな何かがお見せできたら」と述べた。末永は「原作を読んだのですがめちゃくちゃ難しくて……でも“美”ってそれぞれの人の中にあるもので、でも頭の中で実物より美しくしちゃったり、美しすぎてそれにしか目がいかなくなったり、ちょっと危険な感情が芽生えちゃったりということは自分にもあることだと思っていて。そういうところで、作品との共通点が見つけられるのかなと思いました」と自身の思いを語る。眞秀は一言、「美しさを強く感じました。物語自体もですが……芸術として美しいなと」と作品の印象を語ると、壱太郎は「みんなちゃんと答えられてすごい! 僕、嫉妬を感じちゃうな」と話して、場を和ませた。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、中村壱太郎。(撮影:渡邉肇)

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文楽、歌舞伎、コンテンポラリーダンスと、それぞれの道をまっとうしつつも、新たなチャレンジを積極的に続けている4人。挑戦し続ける思いについて問うと、玉助は「初音ミクとコラボしたときは、最初のとっかかりが難しいと感じたんです。“入り口”がどこにあるのかわからないというか。今回も、その入り口を探す旅になるのかなと思っています。文楽はあまりほかのもの、ジャンルと共演することがなく“文楽の井の中の蛙”になりがちですが、いろいろなものに挑戦することで自分に吸収できれば。挑戦することで自分の幅が広がっていけばいいなと思っています」と力強く述べる。壱太郎は「歌舞伎でも日本舞踊でも、僕らは“憑依”できる特性を持っていると思います。獅子や狐など動物になることもありますし、人形振りでは人形にもなりますし……憑依性は僕らの武器になるんじゃないかと思っていて。その憑依性をマルコスさんに引き出してもらいつつ、『こんなこともありますよ』と提示しながら、それが“美”に昇華していくような、そういったキャッチボールをしながらお稽古をさせていただけたらいいのかなと思っています」と意欲を見せた。眞秀は「この前やった『踊る。遠野物語』はバレエとコンテンポラリーと舞踏の作品で、今回はもっとコンテンポラリーになるのだと思います。人形振りもある意味、コンテンポラリーっぽいと思うので、そういった点でつながったら良いんじゃないかなと思っています」と話した。末永は「これから稽古が進む中で、今まで触れたことがないような価値観にもたくさん触れて、自分の中の常識が覆されたりもすると思うのですが、自分が経験してこなかったようなものをこの機会にたくさん吸収できたらいいなと思っています」と真摯な表情で語る。そんな末永に、昨年末のワークショップではマルコスに褒められていましたね、と声をかけると、表情がパッと明るくなり「本当に、なんで褒めてくれたんだろうと思ったのですが(笑)、この機会を絶対に成功させたいし、自分でももっと成長したいと思っています!」と言葉に力を込めた。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、末永光。(撮影:渡邉肇)

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なお本作は夏にバルセロナで稽古がスタートする。初の海外だという末永は「コミュニケーションの難しさなどはあると思うのですが、ダンスって言葉を使わなくても関われる、一つのコミュニケーションツールだと思うので、身体で通じ合えたらいいなと思います」と話す。眞秀は「毎年フランスにいるおばあちゃんに会いにいくのですが、今回はバルセロナにプールがついた、良さげな家を借りて、そこから稽古に行けたらいいなと。あとバルセロナなのでやっぱりサッカーを観に行きたいです!」と楽しげに語ると、玉助と壱太郎は「いいなあ、僕たちはバルセロナには行けないんです」と悔しげな表情を見せて笑いが起きる。壱太郎は「僕が一番行っている国はスペイン。カタルーニャはスペインの中でも独特な風が吹いていてすごくいい場所なのですが、その空気を吸いながら稽古できるのはすごい羨ましいし、作品にカタルーニャの空気が吹き込まれた状態で、東京で稽古できるのは楽しみです」と話した。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より、尾上眞秀。(撮影:渡邉肇)

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最後に作品への意気込みを求められると、玉助は「歌舞伎と文楽とダンスと、異なる背景を持つ僕らがどのように融合できるのかまったくもってわかりませんが、これがうまいこといくのかどうか。皆様にはぜひ本番の舞台を観ていただき、楽しんでいただけたらと思います」と話す。壱太郎は「会場となる東京芸術劇場 プレイハウスに出演するのは、ちょうど10年ぶりです。前回は野田秀樹さん作、シンガポールの演出家オン・ケンセンさん演出による『三代目、りちゃあど』に出演させてもらったのですが、そのときも『自分の表現とはなんだろう』ということを深く問いかけられました。今回、マルコスさんとの新たなカンパニーで、歌舞伎俳優としても日本舞踊家としても、自分を改めて見つめ直すきっかけになると思いますし、共演者の方からいろいろな刺激を受けつつ、この作品に取り組んでいきたいと思っております」と思いを語った。末永は「観に来てくださる方にインパクトを与えたいと思っているので、そのような作品になるよう、全力を尽くします」、眞秀は「美は、人によって感じ方がさまざまではないかと思いますし、『美を追求する』作品はあまりないんじゃないかなと。今回は存分に美を追求したいと思っています」とそれぞれの思いを述べた。公演は8月29日から9月6日まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて行われる。

Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」取材会より。左から吉田玉助、末永光、尾上眞秀、中村壱太郎。(撮影:渡邉肇)

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Bunkamura Produce 2026 マルコス浄瑠璃「金閣寺」

開催日程・会場

2026年8月29日(土)〜9月6日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

スタッフ

原作:三島由紀夫「金閣寺」
演出・振付:マルコス・モラウ
脚本:ロベルト・ファティーニ
音楽・歌:マリア・アルナル

出演

吉田玉助 / 中村壱太郎 / 末永光 / 尾上眞秀 / La Veronal

公演・舞台情報

※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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読者の反応

中村 壱太郎 ( Nakamura Kazutaro ) @Rinta0803

🗓️8月29日〜9月6日🗓️
東京芸術劇場 プレハウス
🔥#マルコス・モラウ 版『金閣寺』🔥

#吉田玉助 さんの文楽人形との共演
#末永光 くんとの新たな出会い
#尾上眞秀 くんとの初共演❗️

楽しみがいっぱい✨
 
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マルコス浄瑠璃「金閣寺」に向け
“新たな挑戦”会見レポート📝
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