主演・屋良朝幸が東北訪れたエピソード明かす、音楽劇「イキヌクキセキ」開幕

屋良朝幸が主演を務める「ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ～十年目の願い～』」が、昨日7月2日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで開幕。これに先駆け、取材会が実施された。

作・演出をモトイキシゲキ、演出を林希が手がける「ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ～十年目の願い～』」は、モトイキが東日本大震災後に現地で行った取材をもとに書き下ろした作品。劇中では、屋良演じる、震災で両親を失った主人公・鈴木大樹を中心にした物語が描かれる。取材会には屋良のほか、出演者の浜中文一、松本明子、松下優也、ヒデ（ペナルティ）、隅田美保、安寿ミラ、松平健らが名を連ねた。

取材会で屋良は「僕は、東北出身というわけでもないので、どうして自分が主役なんだろうという思いがありました。僕が何をこの作品に還元できるのか、その答えがずっと見つからなくて」と語る。しかし、実際に浜中と東北へ足を運んだと言い、「現地に行かないとわからないこともたくさんあったし、地元の方とお話をしたことで、逆にすごく元気をいただいたんです。つらい思いを抱えているにも関わらず、前に進む、という強さを感じました」と言葉に力を込める。

さらに屋良は「僕は、こういった（震災を）題材にしたエンタメを作るにあたり、『地元の方がどう思うだろう』と考え過ぎてしまっていました。でも地元の方から『リアルとは違うものになっているかもしれないけど、それでも“こういうことがあったんだよ”ということを、震災を知らない人たちに伝えていってほしい』と言われて。すごく勇気をいただきましたね。ショーとして楽しませる部分と、リアルさを融合した作品を、皆さんにお届けしたい」と意気込みを述べる。

浜中も「すごく良い経験をさせていただいたという思いと、この作品を通して、少しでも何かを伝えれたらなって。ただただ一生懸命やるしか僕には出来ないんで、がんばりたいと思います」と真摯に語った。

最後に屋良は「本当に素晴らしいキャストがそろいました。感動だけではなく笑いもあり、また音楽、ダンスと、“エンタメ”を楽しんでいただける作品になっています。劇場でお待ちしています」とアピールし、会見を締めくくった。

上演時間は、途中休憩ありの約2時間50分。公演は7月11日まで行われたあと、16日から18日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで実施される。また、11日公演はライブ配信される。配信媒体はローチケ LIVE STREAMINGで、13日23:59まで見逃し配信に対応している。なお、劇中に登場する「ひまわりダンス」の動画が、本作のプロデュースを行っているプロデュースNOTEの公式YouTubeチャンネルで公開されている。併せてチェックしよう。

※動画は現在非公開です。