熊林弘高が立ち上げる「パンドラの鐘」に松下優也、野田秀樹のコメントも到着

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熊林弘高が演出する「パンドラの鐘」に、松下優也が出演することが明らかになった。

「パンドラの鐘」ビジュアル

「パンドラの鐘」ビジュアル

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これは野田秀樹の戯曲「パンドラの鐘」を、熊林が新たな解釈で演出するもの。出演者には既報の通り、門脇麦金子大地松尾諭柾木玲弥緒川たまきのほか、次代を担う演劇人の育成を目指すプロジェクト・東京演劇道場から木山廉彬、長南洸生、八条院蔵人が名を連ねている。このたび解禁されたビジュアルには、赤い衣装を身に着けた門脇らの姿が収められた。

野田秀樹

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併せて作者である野田からのコメントも到着。野田は「世間だろうがコロナだろうが我関せず、熊林氏ならば、脚本をひたすら深く深く読み込み、自分が信じた通りの世界を創るだろう。熊林氏の『唯我独尊』にどっぷり浸った『パンドラの鐘』は、どんな響きをもって、天上天下に鳴り渡るのだろう」と期待を語っている。

劇中では、太平洋戦争開戦前夜の長崎を舞台に、王国滅亡の謎が記された巨大な古代の鐘を巡る物語が展開。今回の上演版では、現代と古代の登場人物を、俳優が1人2役で演じる。公演は4月13日、東京・東京芸術劇場 シアターイーストでのプレビュー公演を皮切りに、5月25日まで滋賀、兵庫、石川、茨城、愛知を巡演する。チケット情報の詳細は続報を待とう。

野田秀樹コメント

「天上天下唯我独尊」とは、「ジーザス・クライスト」と並び称せられる、あの「お釈迦様」が生まれた時に発した言葉だ。訳せば「この世に俺ほど尊いやつはいねえぜ」である。聞きようによっては、どんだけ傲慢?な響きを持つ言葉だ。だから案の定、この「唯我独尊」が、お釈迦様以外の口から発せられると、「独りよがり」などと訳されもする。だが、熊林氏の演出を見る時、私がいつも感じる、この人の「唯我独尊ぶり」の訳は、「独りよがり」の方ではなくて「お釈迦様」サイドの方である。つまり「尊い」方 の「唯我独尊」訳である。世間だろうがコロナだろうが我関せず、熊林氏ならば、脚本をひたすら深く深く読み込み、自分が信じた通りの世界を創るだろう。熊林氏の「唯我独尊」にどっぷり浸った「パンドラの鐘」は、どんな響きをもって、天上天下に鳴り渡るのだろう。 I have been looking forward to listening to it. 因みにこの日本語訳は「楽しみだ」である。短い。

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「パンドラの鐘」

2021年4月14日(水)~5月4日(火・祝)※4月13日(火)にプレビュー公演あり。
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

2021年5月9日(日)
滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール

2021年5月13日(木)~15日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2021年5月17日(月)
石川県 北國新聞赤羽ホール

2021年5月22日(土)・23日(日)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場

2021年5月25日(火)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

作:野田秀樹
演出:熊林弘高
出演:門脇麦金子大地松尾諭柾木玲弥 / 木山廉彬、長南洸生、八条院蔵人 / 松下優也緒川たまき

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※2021年4月24日追記:4月25日以降の東京公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

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東京芸術劇場 @geigeki_info

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