狙うは紅白、V6の前座！川平慈英らが「Forever Plaid」再結成の意気込み語る

ミュージカル「Forever Plaid 2016」の記者会見と公開稽古が、昨日4月21日に都内で開催。出演者の川平慈英、長野博、松岡充、鈴木壮麻の4人が登場した。

「Forever Plaid」は、スチュワート・ロス脚本によるオフ・ブロードウェイのコメディミュージカル。1990年の初演以来アメリカ各地で上演され、2013年に日本で初演された。主人公となるのは、高校の同級生4人で結成されたコーラスグループ・Forever Plaid。彼らは、トレードマークでもあるプラッド柄の衣装を取りに向かう途中で交通事故に遭い、夢半ばで不慮の死を遂げてしまう。そんな彼らが蘇り、おちゃめな会話を織り交ぜながら、一晩限りのショーを行う心温まる一作だ。

今回の公開稽古では、実際に劇中で歌われる3曲が披露された。中でも目を引いたのは、ラバーカップをマイクスタンドに見立てて歌う「Crazy ‘Bout Ya Baby 君に夢中」。きらびやかなステージ衣裳に身を包んだ彼らと、ラバーカップとのギャップに思わず頬が緩む。

2013年の初演と同じメンバーでの再演について、公開稽古後の会見でスパーキー役の松岡は「1人でもキャストが変わると作品も変わるし、同じキャストで再演できるのはなかなかない機会」とForever Plaid再結成の喜びを語る。ジンクス役の長野は、「みんな全然変わってないなー！」と安心した様子を見せた。

コーラスに関して、初演時も相当な苦労があったと振り返る4人。「初演のときは、自分の音を死守するために離れて稽古していたが、今回はメンバーと寄り添っていたいという気持ちがあります」と心境の変化を覗かせるスマッジ役の鈴木に、フランシス役の川平は「お互いの音を聴けるようになったし、今はそれぞれの音を吸収しながら楽しめています」と続けた。

Forever Plaidでの紅白出場も視野に入れているという川平に「紅白はなんとも言えないですけどね（笑）、あわよくばね」と、紅白出場経験のある長野はたじろぐ。「もしくはV6の前座で！」と川平がすかさずアピールすると、会場全体が笑いの渦に包まれた。また松岡は「いつか本場アメリカの観客にも観てもらいたい」と今後の活動への思いを語り、海外進出にも意欲を燃やす。

そして震災のあった熊本にほど近い福岡・久留米公演について、鈴木は「稽古中、地震の影響を心配していました。僕たちの思いをコーラスに乗せて届けたい」とコメント。会見の最後に川平は「劇中で着用する赤いプラッドが赤いちゃんちゃんこになるまで、4人でがんばっていきます」と意気込みを語った。

「Forever Plaid 2016」は、4月26日に催される埼玉・志木市民会館パルシティでのプレビュー公演を皮切りに全国各地で上演される。