TEAM NACS東京公演、大泉洋「森崎博之じゃなければ得られない満足感」

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TEAM NACS「PARAMUSHIR ~信じ続けた士魂の旗を掲げて」の東京公演が、本日3月14日に東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕。これに先駆けて囲み取材が行われた。

原案・演出を森崎博之、脚本を林民夫が手がけた本作は、日本を守るために戦った名もなき兵士たちを描く物語。1945年8月15日、日本は無条件降伏を受け入れるが、その後ソ連軍の部隊が武装解除した孤島に攻め入ってきた。兵士たちは再び銃を手にするが……。

囲み取材には森崎、安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真が出席。東京公演初日を前にリーダーの森崎は「全国公演ですが、半分近いステージがここ東京で行われるということで、最後にとんでもないボリュームがやってきたなと。もう1回気を引き締め直してがんばります」と気合十分な様子で語る。「右に同じ」と冗談めかして話す安田は、改めて「長いステージですので、ケガのないようにがんばっていきたいです」と意気込みを述べた。

戸次は「今日が35ステージ目ですが、これまでの34ステージの結果を東京公演1発目から出していきたいと思います」とコメント。続けて大泉は「東京以外の公演は大きなホールが多くて、ACTシアターはそれに比べると小さいので、舞台に立つわれわれに利があるというか、お客さんにより届くんじゃないかなという気持ちです。大きいところでやってきた甲斐があります」と回想した。

「より健康管理に気をつけたい」と述べる音尾は「地方を回ってきて、各地域の食べ物が美味しかったものですから、ほかの4人には内緒でお腹を壊していました」とエピソードを披露し、会場を笑いで包む。森崎に「ちなみにどこの公演でお腹壊したの?」と聞かれた音尾が「福岡公演です……」と明かすと、森崎は「最近じゃねぇか(笑)」とツッコミを入れた。

タイトルの「PARAMUSHIR」の読み方について尋ねられた森崎は「(本作は)73年前に当時北海道だった島で起こった史実をもとにした物語なんです。チラシには書かせていただいたのですが、私たちは北海道に住んでいても、この実際にある島の名前を知らないんですよね。お客さんにはこの島の名前を知らないまま劇場に足を運んでほしくて、演出の一環としてタイトルの読み方を発表してないんです」と解説。

また今回6年ぶりに演出を務めた森崎は「TEAM NACSの演出をするというのは非常に勇気が必要になります。4人はドラマですとか、素晴らしい映画に出演している俳優さんですから、この人たちを演出するというのは重圧があります。でもそこは(結成から)20年を超えた5人のチームなので、しっかり楽しもうという気持ちで演出しました。期待以上の物語になってくれたし、役者として素晴らしい人たちだなと思いました」と振り返る。そんな森崎の演出について、大泉は「やっぱり森崎博之じゃなければ得られない満足感というのがNACSのファンの皆さんにもあると思います。壮大な感動を呼ぶ盛り上がりとか、やっぱり森崎じゃなきゃ出せないと思います」と太鼓判を押した。

続けて安田が話しはじめると、どこからかくしゃみが聞こえ、安田は「今、くしゃみした?」と隣に並んだ戸次を疑う。戸次は「さっきからくしゃみしてるのは、うちの事務所のお偉いさんです」と誤解を解き、記者たちの笑いを誘う。気を取り直した安田は「林民夫先生に、非常に重厚な脚本を執筆していただきました。1つひとつの言葉に重みがあり、やりがいがあります」と語った。

戸次が話そうとすると、安田は「ヘックシュン!」とくしゃみの真似をし、会場をさらに沸かせる。音尾は「これまでの作品でも全員でいいものを作るためにケンカしながらやって参りましたけれども、今回は全員ある程度大人になり、ちゃんとリーダーの言うことを飲みつつ、『そうじゃないんじゃないか?』と思うことには意見を言い、でも決定権はリーダーに委ねて、いいものを作り上げられたんじゃないかと思っています」と自信をのぞかせた。

TEAM NACSにとって約3年ぶりの公演となる本作について森崎は「みんなソロワークで、なかなかスケジュールが合わないんです。今は3年をリミットにして、3年までの間に1回は(公演を)やろうっていう暗黙の約束事があって、それで実現しています」とコメントした。

軍曹役を演じる大泉は自身の役どころについて「終戦から3日後に突然ソ連軍が攻めてくるというお話なんですが、そこで誰よりも悩む役です。ある種人間らしい役どころですね」とコメント。役作りについて聞かれた音尾が「髪型ですかね。今回のために11ミリに刈り揃えました」と即答すると、安田は「あなたこの前のドラマでも同じ髪型してたでしょ!」とツッコミを入れる。対する音尾は「あのときは1センチでしたから!」と切り返し、森崎は「ちょっと伸びただけだろ!」とテンポよく畳み掛けた。

記者から「セリフは北海道弁なのか?」と尋ねられた森崎が「そだねー」と、平昌オリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子チームの時事ネタを用いて返答すると、大泉は「思い切り流行りに乗りましたね(笑)」、安田も「あの方たちが言うからかわいいのであって、おじさんが言っちゃダメ」とダメ出しした。

最後に森崎は「73年前、実際にあったお話で、私たちは北海道に住みながらにして、その話をちゃんと受け止めていなかったし、誰からも聞いたことがないお話だったんです。お世話になった北海道の物語を全国公演でやらせていただくということで、真心がこもったお芝居にさせていただきました。皆様、ぜひお越しください!」と取材を締めくくった。東京公演は4月1日まで。なお千秋楽にはライブビューイングも実施される。

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TEAM NACS 第16回公演「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」

2018年2月3日(土)~11日(日)※公演終了
大阪府 森ノ宮ピロティホール

2018年2月13日(火)~18日(日)※公演終了
愛知県 東海市芸術劇場

2018年2月22日(木)~25日(日)※公演終了
北海道 ニトリ文化ホール

2018年3月1日(木)~4日(日)※公演終了
宮城県 東京エレクトロンホール宮城

2018年3月9日(金)~11日(日)※公演終了
福岡県 福岡サンパレス

2018年3月14日(水)~4月1日(日)
東京都 TBS赤坂ACTシアター

原案・演出:森崎博之
脚本:林民夫
出演:TEAM NACS(森崎博之、安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真)/ 小此木まり、荒居清香、伊藤駿九郎、梅田喬、黒岩司佐藤亮太、津田幹土、新田健太、原田新平、廣瀬真平、古川ヒロシ、松尾英太郎、三木秀甫、森下ひさえ山中雄輔

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