芸人界でも特にこだわりの強い男として知られている、ドンデコルテ渡辺銀次。そのこだわりの元を辿れば、渡辺銀次という1人の芸人の生きざまが見えてくる──。
日活株式会社が運営するCS放送「映画・チャンネルNECO」ではこれまで、マユリカ、ケビンス、エバース、バッテリィズ、ヤーレンズの魅力を最大限に引き出す番組を放送してきたが、今回は「M-1グランプリ2025」で準優勝して以降、テレビにCMに劇場に引っ張りだこのドンデコルテを特集。数日間にわたってドンデコルテに密着した。カメラに収められたのは、舞台上でのパフォーマンスはもちろん、YouTube撮影、休日の過ごし方まで、一切手を抜かない渡辺の姿。映し出された狂気じみてすらいる日々はフィクションか、はたまたリアルなのか。番組を観ればドンデコルテという不思議な吸引力を持つコンビからますます目が離せなくなりそうだ。
お笑いナタリーでは密着されている最中のドンデコルテにインタビューを実施。「座右の銘は?」「芸人として譲れないこだわり」「今、相方に一言」などを記入してもらった直筆プロフィールと共に掲載する。
番組はスマホやPCでも視聴可能。ドンデコルテのインタビュー、撮り下ろし写真と併せてスカパー! チャンネルNECOの視聴方法をチェックして放送に備えよう。
取材・文 / 狩野有理撮影 / 多田悟
- 放送日時
2026年8月29日(土)23:15~24:45
- 見どころ
「どの行動にも異常なまでのこだわりを持っている」渡辺銀次、41歳。彼の芸人としての生き方・考え方を密着取材を通じてあぶり出す。カメラが追うのは、仕事現場から日常生活まで。スタッフが「益々荘」にお邪魔すると、おもてなしのコーヒーの淹れ方1つとってもやはり“普通”ではない。いや、これが渡辺銀次の“普通”なのか……。いつ何時でも漫才と真摯に向き合い、ときに厳しさも垣間見せる人間、銀次。ドンデコルテというコンビの実像がより一層クリアになるかもしれないし、謎が深まるかもしれない。どこまでがリアルで、どこからがフィクションかわからない90分。
- 視聴方法
テレビやレコーダーに挿入されているB-CASカードかACAS番号があれば、簡単に契約でき、「スカパー!番組配信」なら、ネット(PC・スマホ)でも視聴できる。スカパー!加入申し込み時、視聴するチャンネル(映画・チャンネルNECO)を選択し、スカパー!メンバーズID新規登録が完了したら、B-CASカード/ ACAS番号を入力。加入月無料、翌月より月額660円(チャンネル料金)+429円(基本料)=1089円。
またスカパー!で番組を観るともれなく番組オリジナルフォトブックがもらえるキャンペーンも実施される。



「ジャングルの王者ターちゃん」登場以前のギャグマンガを読むかのように観てください
──これまでチャンネルNECOでは、マユリカが手錠で繋がれた状態で無人島ロケをしたり、エバースが体験取材したことをその場で即漫才にして披露したり、バッテリィズが10時間密室でたくさんのミッションに挑戦したりと、さまざまな芸人特番を放送してきました。ドンデコルテは「密着」を通じてまだ見ぬ魅力が発掘されるわけですね。
渡辺銀次 これまでの方々と比べると気楽かもしれないですね。私の裸の状態を見ていただくだけなので。
──“裸の状態”を見られるのは恥ずかしくはないですか?
渡辺 確かに。本当の裸より恥ずかしいかもしれないですね。
小橋共作 心の裸ってことか。
渡辺 (あいみょんの)「裸の心」、大好きです。まあ、密着取材も漫才の肥やしになればと思っています。今のところは1つも肥やしになりそうなことはないですが(笑)。
──「M-1グランプリ2025」以来の密着ですか?
渡辺 そうか。あれ以来の密着ですね。
──渡辺さんが暮らす「益々荘」に注目が集まったきっかけでもありましたよね。今回も渡辺さんが益々荘で過ごす様子や、カゲヤマ益田さんとYouTubeを撮影している様子が観られるということで楽しみにしています。見どころはどこでしょう?
渡辺 自分がツッコミになったような気分で観ていただくのが一番かなと思います。往年の名作ギャグマンガ「ジャングルの王者ターちゃん」以前のギャグマンガを読むのと同じように観ていただきたい。
──どういうことですか?
渡辺 「ジャングルの王者ターちゃん」で初めて“ツッコミ”がマンガに登場したと言われているんですよ。ヂェーン(ターちゃんの妻)というキャラクターによって。「天才バカボン」や「おそ松くん」といったそれ以前のギャグマンガは、読む側がツッコミを入れていた。この番組は、どこまでがリアルで、どこからがフィクションかわからないフェイクドキュメンタリーの体をとっているので、漫才に影響を受ける前のマンガのように、「ここはおかしいだろう!」「ここはフィクションだろう!」と自分でツッコミながら楽しんでいただければと思います。
──なるほど。先ほど少し撮影の様子を覗かせていただいた限り、狂気的なまでに漫才やそれにまつわるルーティンに固執している渡辺さんの姿が見えましたが。あれが渡辺さんの本性なんですか?
渡辺 果たしてどうでしょうか。これはボケなのか、リアルなのか。そこを皆さまに観ていただく番組です。
小橋 全部本当かもしれないし、もしかしたら全部嘘かもしれないです。それは僕にもわかりません。
──番組内で何か確かな答えが得られるわけではないんですね。
渡辺 そうです。だから、自らで判断すること。AIに毒された現代人がどこまで我々の番組について来られるか、ということですね。まあ、ついて来られなくても全然いいんですけど(笑)。
小橋 どう思うかはお任せってことだよね(笑)。
「M-1」より多い小橋の密着分量
──ドンデコルテ初の90分冠特番です。お声がかかったときはどう思われましたか?
小橋 僕らだけで90分。長いですねえ。お話をいただいたときは、「そんなことあるんだ」っていう感じがしましたね。驚きも大きかったですけど、うれしいです。
渡辺 「そんなことあるんだ」っていう感じがしましたね。驚きも大きかったですけど、うれしいです。
小橋 ……え、俺とまったく同じコメントしてない?
渡辺 そうだった? 全然違ったと思うけど。
小橋 失礼しました。ニュアンスがちょっと違ったみたいです。
──ニュアンスが?
渡辺 言葉は一緒ですが、違う人間なのでニュアンスは違うんですよ(にっこり)。
──このインタビューも本当か嘘かわからなくなってきました……。番組タイトルが「人間、銀次。」ということで、渡辺さんがフォーカスされる番組です。「M-1」のときもそうですが、小橋さんは「もっと俺に密着してくれ!」とは思わないんですか?
小橋 いや、楽でいいですよ。「M-1」のときはカメラマンさんが益々荘に1週間以上行って、僕の家には30分だけ来たんですよ。でも今回は、僕も既に2日間密着していただいているので、「M-1」のときと比べると、だいぶ増えてはいます。
──「M-1」後は取材を受ける機会が格段と増えましたよね。
小橋 僕は実家のエロ本屋の話と大学の話(沖縄米軍基地内にあるメリーランド大学グローバルキャンパスに現在も在学中)をよく聞かれます。
渡辺 私は家の話、趣味の話が多いですね。内面のことを語ると、それがもう漫才になってしまうので。
──それこそお笑いのこととか、野望の話とかは聞かれないんですか?
小橋 ないです。聞かれても出てこないですし。
渡辺 小橋が「うーん」って言っているのをよく見ますよ。
小橋 中途半端なことをよく言ってしまうんですよ。ボケと本当の間の、いわゆる業界用語で“スベる”って言う現象なんですけど。
渡辺 なかなか文字でスベることってないと思うんですけど、小橋はあるんです。
銀次が相方に思うこと…
──今回の続編で「人間、小橋。」も観てみたいと思いました。
小橋 なるほど。
渡辺 その場合は100%真実でお届けしたほうが面白いと思いますね。「人間小橋 実録編」。
小橋 そうかな? 劇場の合間にVERSACEの服を買いに行ったりとか、大学に授業を受けに行ったりとかするだけで終わりそうですけど。
──相方の渡辺さんから見た小橋さんはどんな人ですか?
渡辺 さあ……。
小橋 答えてよ!(笑)
渡辺 一言では言えませんね。一部だけを切り取ることになってしまうので。
小橋 一部だけを切り取って言うと?
渡辺 間違えないようにすると「沖縄出身」とかになっちゃうな。なんだろうな……(10秒ほど熟考)。
小橋 すみません、次の質問に行きましょう。
──いろんな面があっての小橋さんなので、今この時間に端的に言い表すことはできない?
渡辺 そうです。すべての人間がそう。そこが面白いです。
──「M-1」後はお忙しい毎日かと思いますが、1日どんなスケジュール感で動いているんですか?
渡辺 (急に声のボリュームを上げて)この1週間はだいたい朝5時とか6時とかに起きてぇ! 夜まで働いてぇ! 家に帰ってきて寝るだけです!
小橋 ああ、声が大きい……。
──小橋さんも同じような日々を?
小橋 いや、僕は今週めっちゃ楽なんですよ。ナベさん1人仕事が多くて。僕は朝8時に起きて、筋トレ行って、お昼から仕事を始めて、夕方に終わって、お酒を飲みながらプロ野球を観て、寝て、次の日休みだったらお散歩したり、お買い物したりしています。
渡辺 小橋という人間を一言で言うと、「羨ましい」ですね。
プロフィール
ドンデコルテ
小橋共作(コバシキョウサク)
1989年6月17日生まれ、沖縄県出身。
渡辺銀次(ワタナベギンジ)
1985年8月2日生まれ、山口県出身。
2019年に結成。「M-1グランプリ2024」準決勝で注目を集め、翌年2025年に決勝初進出。準優勝という成績を残し、劇場のみならずテレビやラジオ、CMなど活動の場を広げている。2026年、漫才とコントの“二刀流芸人”No.1を決める大会「ダブルインパクト2026」準優勝。さらに渡辺は「R-1グランプリ2026」でもファイナリストとなった。








































