今月のお笑い 49本目 [バックナンバー]
ウエストランド井口と作家飯塚とリニア酒井が語る「2026年6月のお笑い」
視野が広がった?井口、リニア酒井と語る“あの頃”、クイズともしげ、ZAZYの長文、小宮の能力
2026年7月8日 17:00 24
構成
※取材は7月1日に実施。
メキシコのお笑い最新情報
──今回は「THE SECOND2026」ベスト4の大躍進、リニア酒井さんをゲストにお招きしました!
酒井 うれしいです。
井口 よかったですよ、ゲストがいて。じゃないと僕は今月お笑いのことなんにも知りませんから。
飯塚 今月のダラスならわかる?
井口 今月のダラスとか今月のメキシコの話ならありますけど。
酒井 それは媒体違いますね(笑)。
──井口さんはDAZNのワールドカップ関連番組出演のため2週間ほどアメリカのダラスやメキシコのモンテレイに滞在し、2日前に帰国されました。ぜひ人生初海外話も聞かせてください。
井口 僕の海外話はお笑い関係ないでしょ。
酒井 でも、ワールドカップの仕事で海外に行けるなんてすごいことですよね。
飯塚 「M-1」ドリームではありますよね。
井口 昔は「サッカー好き」って言っても「サッカー好きな人なんかいっぱいいるんだからなんも意味ねえ」って先輩たちにすごい言われてたけど、結局こっちは仕事で行けたんだから。ざまあみろよ!(※)
※編集部注:「2026年5月のお笑い」でも同じように憤っている。「井口の目標『仕事でワールドカップ』実現へ」の項を参照。
酒井 (笑)。
飯塚
井口 あいつらは自腹で行っているんですよ。仕事で行ったのは僕とナインティナイン矢部さんだけ。あいつらは貧乏旅行だから全然食べてなくてカリカリに干からびていて。たまたま空港で会ったら「おおー井口さん!」とかじゃなくて、「井口さん……水ください」みたいな感じでしたよ。
酒井 そんな極限なの?(笑)
井口 それで肉食ったら元気になって。本当にちゃんと食べないから元気なかったっていう(笑)。そういえば、どこでもしゃべってない話で、今後も話せる場所がないっていうエピソードを。本当にこのメンバーにしか言っても意味ないというか、このメンバーにすら言っても意味ないんですけど。
酒井 なんですか?
井口 モンテレイの空港にいたらワールドカップを観に来た日本人がたくさんいて、「写真撮ってください」とか言われて日本では断るようなのも一応ファンサービスしていたんですよ。そしたら「井口くん!」と言ってくる人がいて。
飯塚 怖いね。
井口 なんだ?と思って見たらテンガロンハット被った人がいて、「井口くん俺だよ!」って。そしたら
酒井 前田さん?
井口 いや、リョウマエダじゃないほうの。
酒井 篠田!?
※編集部注:酒井と同じプロダクション人力舎に所属していたコンビ。2014年9月に解散。「新宿GO!GO!LIVE」にはジプシーダンス、ウエストランド、三四郎、浜口浜村、ドドんらが出演していた。
井口 解散して以来、どこでも誰も見てない人がメキシコにいたんですよ。すごくないですか? 埼玉のマンガ喫茶にいたとかいう情報以来、消息を絶っていたあの篠田さんが。テンガロンハット被って。もうびっくりして。
酒井 俺、同じ事務所の1期下で、なんならコンパとかも一緒にやっていた奴ですけど、やめてから1回も会ってないですよ。
井口 聞いたら住んでいるわけじゃなくて、ワールドカップを観に来たみたいでしたけど。一瞬、いろいろあってメキシコに流れ着いたのかとか思うじゃないですか。
酒井 1人で来ていたんですか?
井口 そのときは1人でいたけど。これが向こうであった、唯一のお笑いです。
飯塚 ジプシーダンスの最新情報が(笑)。
井口 それくらいですね。あとは
飯塚 メキシコにも届いたんだ。
井口 長文すぎてあらゆる言葉が検索に引っかかるっていう。
──初の海外で井口さんの価値観がガラリと変わるんじゃないかという話がありましたが、どうですか?
井口 本当によかったですよ。あっちにいるときに「ダブルインパクト」(日本テレビ・読売テレビ)の決勝進出者が発表されていて、本当に申し訳ないですけど「なんだこれ?」と思いました。ワールドカップのほうがインパクトあるし(笑)。さかもっちゃん(
酒井 仲間がけっこう決勝に行きましたからね。
井口 でもすぐ画面閉じちゃいました。
あらゆる仕事がうれしい・楽しい酒井
飯塚 酒井さんは「THE SECOND」後、大忙し?
酒井 リアルに、ちょっと忙しいです(笑)。小忙し。でも今までやってないような仕事が増えてます。この取材もそうで、いつも「リニア酒井」で検索して、自分の名前が挙がっていることを喜んでいた連載ですからね。
井口 啓太さんくらいですからね、この記事に正面から反応してれるの。
飯塚 いろんな芸人さんの話をするけど、今の人は「載ってた」とか触れてくれないですよ。
井口 やっぱり、啓太さんは昔の人だから(笑)。
酒井 うれしいんですよ。媒体に載ったぞ!って。最近マネージャーさんが言うのは、「全部の仕事がうれしそうで、とにかく微笑ましい」って。
井口 本来そうあるべきですからね。
飯塚 若くして売れて「テレビしんどいです」と言う人もいますけど、モードが違いますよね。40歳超えてのブレイクだから。
酒井 「審査員は井口だけ」に出させてもらったときも、僕らがライブを告知していたからという理由で後日優勝になったんですよね(笑)。本当は家族チャーハンが優勝(※)だったけど。
※編集部注:昨年5月に開催した、当連載発ライブ「今月のお笑いネタライブ!!2~審査員は井口と槙尾~」で、当日はリニアが家族チャーハンを1点差で上回ったが、点数調整(談合)ののち家族チャーハンが優勝。しかし若手が誰もXでライブの宣伝ポストをしていなかったことがわかり、「全員失格」に。唯一告知をがんばっていたリニアが優勝、ということになった。「2025年5月のお笑い」参照。
井口 この前「旅猿」(日本テレビ)のイベントがあって、岡村さん、東野さんがそれぞれのプライベートを撮ってくるっていう企画で東野さんに呼んでいただいたんですよ。「旅猿」は何度かお声がけいたこともあるんですけど、収録日が営業と重なって行けないことが多くて。僕の車でドライブしたんですけど、東野さんがおもむろに「そういえばリニア知り合いなんやろ? めっちゃおもろいな」と言ってきて。
酒井 (噛みしめるように)うれしい……。
井口 ドライブを終えてごはんに行ったときも、「リニアは達者でおもろいな」って言ってましたよ。
酒井 やばい。まじでうれしい……。
井口 まだ東野さんに会ってないんですよね?
酒井 「THE SECOND」以来会ってないです。
井口 ここから会うこともあるでしょうから。会ったときはもう冷めてる可能性は全然ありますけど(笑)。
飯塚 それか、ハードルが上がりすぎているか。
酒井 こっちもこの話を聞いちゃってるからガチガチになる可能性もあります。
飯塚 最悪のコンディションで会う羽目に(笑)。
井口 これまで見ていた人が知ってくれている、名前出してくれるのが一番うれしいですもんね。
酒井 有田(哲平)さんと飲ませてもらう機会がたまたまあって、有田さんが「しゃべくり007」(日本テレビ)メンバーにも「THE SECOND」を広めてくれいて。ホリケンさんや泰造さんが「リニア面白かった」って言ってくれたみたいで、本当にうれしいです。
井口 どこかで「よしもと以外にがんばってほしい」っていう人たちの思いもあるでしょうからね。
賞レース、終わることってある
飯塚 でも、リニアが負けて悔しいです。「何負けてんだ!」って。
井口 勝ってはないですからね。
酒井 優勝したみたいな感じで話してますけど(笑)。そろそろ他事務所優勝出したいですよね。
井口 大会が盛り上がらないと終わることもある時代になっちゃいましたからね。
──「THE W」の終了報道がありましたね。公式発表ではありませんが、賞レースが終了してしまうことについてどう思われますか?
酒井 僕らは「THE SECOND」に命を懸けてるので、「終わることってあるんだ」とマジで思いました。特に、前回は審査員に粗品を入れてテコ入れじゃないですけど、盛り上げようとしているんだろうなと思っていたので。
飯塚 全部の賞レース、終わる可能性がある。大会側の工夫や試行錯誤に対して「変えなくていいのに」と感じるお笑いファンもいると思うけど、「THE SECOND」にしろ、「ダブルインパクト」にしろ、「THE W」にしろ、終わらないためにあの手この手でいろんなことをしているはず。意見すべきことは発信してほしいけど見守ってほしい部分もある。
井口 忘れてますけど、なんなら「M-1」だって(2010年に)1回終わってますからね。急に「やめた!」ってなる可能性はいくらでもある。僕が「R-1グランプリ」に挑戦していたときは、ピン芸人の人たちに「出てくれてありがとう」って言われていましたから。「R-1」は出ている人たちが誰よりも終わることに危機感を感じていて。終わっちゃう可能性を秘めてるっていうのはわかってやったほうがいいですよね。
酒井 芸人側が盛り上げようとするムーブが賞レースにあるといいですよね。「THE SECOND」は特に、「俺らが盛り上げなきゃマジで終わるぞ」みたいな熱がある。
飯塚
井口 チャンピオンですからね。
飯塚 そういう意味でも、「THE W」の存在意義があるなと。
酒井が井口でしょうへいがともしげで…
──改めてになりますが、「THE SECOND」グランプリファイナルの感想をお聞きしてもいいですか?
酒井 お笑いを21年やっていて、全国区の賞レースの決勝に行くのが初めてだったんですよ。だから、とっても緊張しちゃうんじゃないか、本当に情けない姿を晒すんじゃないかっていうのが当日まではめっちゃ怖くて。準決勝でも緊張してセリフ噛んだりもしていたし、しょうへいも緊張しいだからマジでネタ飛ばすこともあるだろうと思っていたんですが、いざ出てみたら超楽しくて(笑)。(ステージへの扉が)開いた瞬間に、「やったー!」「楽しいー!」っていう気持ちになりました。初戦勝てて、2本目はなんなら1本目よりも自信があって、実際にウケたし、よしよしと思っていたところ、
井口 そのウケを聞いてたから「しょうがないか」っていう?
酒井 正直、そうですね。周りの芸人さんは褒めてくれるし、「優勝かと思った」と言ってくれるんですけど、俺の体感では「負けた」ってわかりました。で、敗退して、エンディングも打ち上げも楽しかったんですけど、全部終わって1人になったときに「あ、1000万円もらえたかもしれないんだ」って思ったんですよ。
井口 けっこうそれ言いますよね(笑)。
酒井 もちろん「お金」と思って出ていたわけじゃないんですよ。
飯塚 逃したときにより大きく感じる。
酒井 そうなんですよ。急にお金が見えてきて、それが自分でも残念でした。「俺、金だったんだ」と思って(笑)。金ではないつもりだったんですけど。指がかかった感じがあったからこそ意識しちゃうというか。
──「THE SECOND」でリニアが注目されるにつれ、酒井さんに「井口に似ている」「井口の後継者」という声が寄せられているけどリニアのほうが先輩だ、という話をこの連載ではここ数回にわたってしてきました。
飯塚 「似てる」って言われるから、表を作ったほうがいいと思うんですよ。
酒井 表?
飯塚 どっちのほうが身長が高いか、とか。どっちが高いんでしたっけ?
酒井 身長は俺です。全然高いです。
井口 いやいや、ほとんど変わんないですよ。
飯塚 何センチですか?
酒井 164です。
飯塚 井口くんは?
井口 まあまあまあ。
飯塚 先輩はどっち?
井口 先輩は啓太さんですね。歳上は僕ですけど。
飯塚 そういう情報を載せた、酒井井口早見表があったらいいんじゃないかと思って(笑)。
井口 もともと同世代で、「オンバト」(NHK)に出ていたときもめちゃくちゃ「似てる」って言われていたんですよ。そこから十数年経って、久々にまた言われるようになって。
酒井 俺ら「オンバト」のジャッジペーパーに「長いツッコミをやめてよくなった」って書かれてましたから。ウエストランドだと思われて。
飯塚 相方が全然違うのに(笑)。
井口 しまいには、しょうへいさんと
酒井 なんで人間って「似てる」ことを言いたくなるんですかね?
飯塚 安心したいんじゃないですか? ワニの肉食べて「鶏肉っぽい!」とか言うじゃないですか。未知のままだと怖いから、知っている中で似てるものを探して安心したい。
酒井 不安なんですかね? 俺ってワニ肉なんですか?
飯塚 「鶏肉だ!」の感じで、「この味は井口だ!」って(笑)。
井口の男気あふれる?いい話
酒井 「似てる」って言われますけど、そもそも育ちが同じですからね。
井口 大船でユニットライブ(「大船的お笑いハニービー」)をずっと一緒にやっていて、漫才協会の「漫才新人大賞」の決勝で僕らと当時S×Lが戦ってS×Lが大賞を獲ったこともありましたし、ずっとしのぎを削ってきた仲なので。そこから(S×Lが)1回解散して再結成もあっての今なので、感慨深くはありますけど。「THE MANZAI」が賞レースとしてやっていた頃、当時の東京の若手のよしもと以外で僕ら2組だけ受かって、本選サーキットのトップバッターが僕らで2番手がS×L。「変わった漫才だしウケるわけない」と言われていた中、僕らがドーン!ってとんでもない伝説的なウケ方をして。
酒井 さすがにウエストランドが伝説的なウケだったから俺らはスベるだろうと思ったら、俺らもダーン!ってウケて。
井口 当時すげえ言ってた話(笑)。
酒井 このくだり大船ライブで100回くらいやってます(笑)。
飯塚 お互いで証明するしかないからね。
酒井 レポとかもない時代だったから。
井口 嘘かと思うかもしれないけど、とんでもなかったんだから本当に。(※)
※編集部注:このあたりの話は「2026年4月のお笑い」でも詳しくしている。
酒井 井口さん、俺らが「THE SECOND」グランプリファイナル行ったときもけっこう熱いポストもしてくれていたじゃないですか。あの頃の2人の写真載せて、「長くやってると嫌なこともあるけどいいこともあるんだな」みたいな。あれ見て、本当にちょっと泣いちゃって(笑)。
長くやってればいろいろあるけど、良いことも沢山ある。
井口 その日がちょうど
酒井 そう! 大船メンバーの。
井口 一緒にずっとやってきて、死ぬて!
酒井 死ぬんかい!っていう(笑)。久保田さんが、亡くなる何カ月か前に突然「酒井さん、面白いんだから腐らないでがんばってくださいね」って言ってきて。その久保田さんの命日にグランプリファイナルに行けたっていうのもけっこうグッとくるというか。
井口 だから、優勝していれば全部よかったんですけど。
酒井 久保田さんのおかげでベスト4まで行けたということで(笑)。
インデペンデンスデイの話(「ウエストランド井口と作家飯塚とダイヤモンド野澤が語る『2023年4月のお笑い』モグライダーともしげも一緒」より)
酒井 あと、井口さんのいい話をしたくて。
井口 なんかありましたっけ?
酒井 営業妨害みたいになったらよくないかなと思って言ってなかったんですけど。「THE SECOND」に向けて1年通してやっているネタライブに、ダメ元でウエストランドを呼んだら来てくれて。井口さんは当日劇場に入ったときから「なんですか、このライブ!」とずっと文句を言っていて、「仲間じゃないですか!」って冗談っぽく言っても「スケジュール入ってただけです」とか、舞台上でも「なんで僕らがジャンクと同等のゲストなんですか!」って悪口言ってめっちゃ盛り上げてくれたんですよ。そのライブが22時半か23時頃に終わるんですが、次の日井口さんのXを見たら、朝4時起きしてて。あんなに文句言ってたのに、明日の朝早いことだけは言わなかったんです。カッコいい~!と思って。
井口 そんなでした?
酒井 正直、出てもらうことも緊張してたんですよ。昔は一緒にやっていたけど、今はもう全然違うのかなって。でも、すぐ腐してくれたことでこっちが緊張しないようにしてくれたんだなって思いました。
井口 いや、本当に嫌は嫌だったんですよ(笑)。勝手にスケジュール入ってただけですし。
酒井 いいです、いいです。井口さんはそうやって言うんですけど、俺たちは魂で繋がってるから、緊張しないようにしてくれた。でも本当に気を使わせちゃう朝4時起きだけは、言わない。
井口 いやーまあまあ、それくらいの仲の人じゃないとタイタンもライブ入れなかったんでしょうけどね。僕は「人力舎はライブが少ない」ってずっと言ってきましたけど、リニアは自分たちで新ネタライブをやって追い込んでましたよね。僕らも「漫才工房」をやっていて優勝できたし、リニアもグランプリファイナルに行けたので、1つのある意味正攻法というか。後輩集めて、プレッシャーもある中、自分が一番ボスとしてやるしかない。
酒井 あと豪華なゲストを呼んで、自分たちだけスベるわけにはいかないみたいな状況を作って、とか。
井口 そういうのを自分たちでしていかないと、よしもと以外のライブの場が減ってきていると思うので。
酒井 去年井口さんが「(リニアの)マイクの使い方がなってない」って言ってくれたじゃないですか。「人力舎がデカいライブをやらないからですよ!」って。だからかわからないですけど、今年デカいライブ2本くらい増えました。
井口 らしいですね。やったほうが絶対いいですからね。とうとうタイタンだけじゃなくよしもと以外を全部統括し始めて。全他事務所の様子を見なくちゃいけなくなりましたよ(笑)。
飯塚 タイタンとマセキ(※)だけじゃなくて。
井口 飯塚さんはどうですか? 今後のリニアとか。
飯塚 「THE SECOND」でのしょうへいさんもすごくよかったですよね。奇跡的な平場のベストパフォーマンス。「2人とも面白い」って知ってもらえたのはよかったなと。リニアはS×Lの頃から見ていて、「新しい波16」(フジテレビ)とかにも出てがんばっていたし、「M-1」はとにかくラスト3年くらいめっちゃ面白いのに受からなかったこともあるから、応援しているんですよ。みんな認めているし、芸人さんたちも「なんで受からないんだ」と言っていたし。
酒井 うれしい!
飯塚 で、すごいやめそうだったじゃないですか。noteに綴っている文章とかを見ると。
酒井 やめてくれ!
飯塚 誰かが応援しないと本当に今にもやめそうだったから(笑)。
井口 やっぱり、リニアって応援されてこなかったっていうのが一番ありますよね。
酒井 なんですかそれ(笑)。
井口 「THE SECOND」の決勝には行けないくらいの人でも、ファンがいたり、界隈では知られてるじゃないですか。界隈からすら応援されてない。
酒井 いや確かに、「人力舎総選挙」っていうのをやったことがあるんですけど、80位でした。当時周りの芸人から「80組いねえだろ」って噂が出るくらい人気はなかったです(笑)。
飯塚 「ロンドンハーツ」(テレビ朝日)とか「アメトーーク!」(テレビ朝日)とかで普通に活躍しているところを見たいです。
※編集部注:井口はマセキ芸能社のエースかと思うくらいマセキ芸人と関わる仕事をたくさんしている。「2025年6・7月のお笑い」参照。
ドリーマーズとS×Lの人気格差
井口 「ダブルインパクト」は決勝進出者が発表されて、TCクラクションとか、
飯塚 三福さんは号泣してましたね。
酒井 なんでなんだよ(笑)。「ダブルインパクト」に5年費やしてきた人の泣き方でしたよ。
井口 それくらいできるのが三福さんですから。「M-1」準決勝に初めて通ったときに「寝てたわ」っていうのが三福さんなので。しかも電車に乗ってる時間だったし。どの距離でどう寝たんだよ(笑)。発表の時間なんてみんな気が気じゃないだろ。
酒井 なんの嘘なのかな?(笑)
飯塚 TCとか三福さんは年代で言うと?
酒井 めっちゃ一緒ですよね。
井口 さかもっちゃんと三福さんは一緒にユニットライブやっていたメンバーですよね? 当時のドリーマーズ、ザンゼンジ。
酒井 「ギャンブル6」(※)っていうユニットですね。この連載、そんな名前も出すんだ(笑)。
※編集部注:プロダクション人力舎の若手の中から選抜された、S×L、ザンゼンジ、ワルステルダム、ピテカントロプス、巨匠、ドリーマーズのが新ネタのほか企画に挑戦。企画では敗者となった組が罰ゲームに臨み、その模様を収めた映像が次のライブで上映された。
井口 なんか揃いのスーツみたいなの着て。
酒井 揃いのスーツとハットをみんなで買って、ネクタイで色分けてメンバーカラーみたいにしてました(笑)。
井口 まあ、やりたくなる時期でもありますしね。それで人気がないんだからすごいですよ。
酒井 (笑)。
井口 そんなことしてて人気があるならわかるけど。人気もないんだから。
酒井 今一番この話を掘り返されたくないのは、岡野(陽一)でしょうね(笑)。岡野も張り切ってスーツ買いに行って、ピンクのネクタイしてましたからね。
井口 さかもっちゃんはライブ界隈でけっこう人気あったから。
酒井 めっちゃ人気あった!
井口 三四郎と
酒井 マジ悔しかったです。
井口 そんな頃も経て、さかもっちゃんはTCクラクション、三福さんは今夜も星が綺麗として決勝に行って。よしもと以外はTCと今夜も星が綺麗しかいないし、一応「打倒よしもと」では常にやってるのでがんばってもらいたいでけど、全員強そうですね。
酒井 銀次は「漫談王決定戦」(※)にも出るとかってXで宣言していましたよね。
飯塚 「出られるやつ全部出よう」みたいな感じですよね。
──「M-1グランプリ2026」の開催発表会見で「キングオブコント」にも出場すると言っていましたね。
飯塚 ただ、「漫談王」は年齢制限40歳以下っていう。
井口 けっこう今の時代にそぐわないですね(笑)。みんな40超えてきてる中。
飯塚 絶妙に40歳で足切りされる人がめちゃくちゃいそう。きっと新たなラジオスターの発掘が目的なんだと思うから、40歳超えの人を育てていく感じではないのかもしれないね。
※編集部注:MBSラジオが新しく開催する音声特化型お笑い賞レース。満16歳以上40歳以下であればプロ・アマ問わずエントリー可能で、初代王者には賞金30万円とMBSラジオでの特別番組出演権が贈られる。
飯塚 なんにせよ、「ダブルインパクト」決勝は実力派ぞろいなので楽しみです。
井口 これが盛り上がらないと繋がっていかないですからね。
飯塚 ちなみに、井口くんが毎月言及しているスタミナパンは準決勝で敗退だった。
井口 かなり厳しいことになってますね。今、瀬戸際でしょうね。相当説教はしたんですけど、僕の言うことなんか聞いてないから。ここでがんばらないとですよ。
今一番トレンディエンジェルが面白い
飯塚 「ダブルインパクト」のネタ特番「お笑いダブルステージ」(日本テレビ)で
酒井 トレンディさんが今面白いってうれしいですよね。
井口 くだらないのが一番いいですもんね。今、(観る側に)何者かになりたい奴があふれてるから。こたけ正義感の「弁論」みたいな、笑いだけじゃなくてタメになった、何かを得たみたいな気になりたい奴ばっかりで。
飯塚 個人的に、センスじゃないものが見たくなっちゃってるっていうのもあるんだけど。センスって怖いから。
酒井 センス怖い!
飯塚 今はくだらないものが本当に安心して笑える。
井口 それでいいわけですからね、本来は。とにかく何者かになったような気分になりたいんですよ、みんな。何者でもねんだから黙っとけ!
酒井 (笑)。
井口 お笑いに限らず全カルチャーがそういう感じになってきちゃってますよね。サッカーも、「感動した」って言ったら「こんなので感動とか言ってたら強くならない」みたいなことを言ってくる奴がいて。盛り上がってる人に冷水ぶっかけてくるだけだけの奴、なんなんだよ! 一番日本サッカー界のためにならない、もう毒中の毒なんだから。あと、ワールドカップの会場に行ったらそんな人1人もいない! Xも誰もやってない。
酒井 それはなるほど!
井口 僕は何百人と写真撮って「SNSに上げてくれ」って言ったけど、1枚も上がってなかったんですよ。誰もXやってない!
酒井 それは真理かもしれないですね。
井口 ワーッと楽しめる人しか来てない。ワールドカップに来てる中で一番暗かったのが栗谷だから。みんな明るい。お笑いしかり、現場でやっている人とか、観に来てくれる人とか、本当にバラエティを楽しく観ている人は何も思ってないのに、どっかの誰かがごちゃごちゃ言うわけじゃないですか。だから気にしなくていいですからね、バラエティ(を作る)側も。
酒井 本当に楽しく生きている人はXにそこまで時間を費やさないですよね。
井口 そうなんですよ。で、インスタはやってるけどインスタには僕の写真載せたくないからみんなストーリーズにしか載せてなくて、見つけようがない! 「ウエストランド井口優しかった」って書けよって言ったけど、ストーリーズじゃ意味がない。広がらない。
飯塚 「ダブルインパクト」で言うと、僕の長男と次男がこっそり出場したんですよ。1回戦で落ちちゃったんですけど、決勝進出発表会見のときに司会の陣内智則さんが「去年からなんと、エントリー数1組増えました!」と言っていて。
井口 1組増えたんだ。
飯塚 出ていてよかったなと思って。
井口 「R-1」に出たときは10数組増えただけで「増えました!」って言ってましたけど、とうとう1組。飯塚さんのお子さんが出てなかったら0だったんだ。
飯塚 危なかった。「増えませんでした!」だと悲しいから。
期待を裏切るともしげ・無双する小宮
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カムカイ @kamukai
ウエストランド井口と作家飯塚とリニア酒井が語る「2026年6月のお笑い」 | 今月のお笑い 49本目 https://t.co/YQec8nQ3CC
インデ久保田さんのいい話、大船ライブ、ギャンブル6…!そして何よりまさかの形で出てくるジプシーダンスにビックリ