つばさ男子プロダクションに所属するTHE SUPER FRUIT、世が世なら!!!、SHY、かつて同事務所を牽引したCUBERSの楽曲をまとめたベストアルバム「つば男ベスト」「つば男インストベスト」の2作品が配信限定でリリースされる。
「1小節も最後の1音まで妥協しない音楽」を掲げ、2021年10月につばさレコーズの男子部門として発足し、今年5周年を迎える“つば男”。音楽ナタリーでは、この節目に阿部隼大(THE SUPER FRUIT)、内藤五胤(世が世なら!!!)、松原有輝(SHY)という各グループの代表メンバーと、CUBERSのメンバーとして活躍し、現在はつば男のアシスタントプロデューサーとして活躍するTAKAへのインタビューを企画。「つば男ベスト」収録曲と各グループの魅力、そして9月13日に控える事務所恒例イベント「つば男FES 2026」に向けての思いを語り合ってもらった。
取材・文 / 倉嶌孝彦撮影 / はぎひさこ
つば男を象徴する1曲「Samenaide」
──つばさ男子プロダクションの楽曲を集めたベストアルバム「つば男ベスト」の1曲目に、「Samenaide」の新録バージョンが収録されていて驚きました。「Samenaide」は2016年にCUBERSの楽曲としてリリースされたものですが、その後「つば男フェス」で出演者全員が歌う曲になっていたり、現役メンバーの皆さんにとっても大切な曲ですよね。
阿部隼大(THE SUPER FRUIT) はい。CUBERSさんの曲として大好きなのはもちろん、「つば男フェス」では必ずみんなで歌う曲になっていて、つば男を代表する1曲と言っても過言ではないくらい大切な曲です。なので、新録する際にレコーディングに参加させていただけて、本当にうれしかったですね。
内藤五胤(世が世なら!!!) つば男を表現する1曲を選ぶとしたら、「Samenaide」になると思います。CUBERSさんの楽曲に限らず、スパフルの曲も世が世の曲も、新しく出てきてくれたSHYの曲も、ポップでおしゃれで元気が出る曲が多い中、「Samenaide」は支えてくれるような曲調なんですよね。僕はそこがすごく好きです。
松原有輝(SHY) つばさ男子プロダクションに入って、初めて出会った曲が「Samenaide」なので、僕が人生で一番影響を受けている曲だと思います。まさに僕の“つば男人生を彩る曲”です。ベスト盤にはインスト音源も入っているので、後ろで鳴っている音にまでこだわっているところにも注目してほしいですね。
──CUBERSの一員でもあったTAKAさんにとって、「Samenaide」という楽曲はどういうものですか?
TAKA CUBERSにとってもすごく大事な1曲と言いますか。当時の僕たちはブラックミュージックとJ-POPの融合というコンセプトを掲げて楽曲をリリースしていて、それを象徴する1曲が「Samenaide」だったんです。制作陣の熱がこもっていた分、レコーディングは過去イチ苦戦したんですよ。だからこそ思い入れが強い楽曲ですね。CUBERSは解散しちゃいましたけど、こうして曲が生き続けているんだと感じさせてもらえるのは、本当に幸せなことだと思います。
──新録バージョンには、つば男の現役メンバーだけではなく、TAKAさんの声も入っていますよね?
TAKA はい。みんなで歌うからその頃と比べて歌割りが減ったなと思いながら(笑)、レコーディングさせてもらいました。今はつばさレコーズでアシスタントプロデューサーの仕事をしているので、そもそもレコーディングをすること自体がひさしぶりで。すごく楽しかったから、少し悪あがきしちゃいました(笑)。というのも、歌割りが少ないし、たくさん歌ってきた曲だから、OKが早めに出ちゃったんですよ。でも少しでも長くレコーディングブースにいたいから、「もう1回録らせてください」ってお願いして、何度か歌わせてもらいました。みんなはレコーディング、どうだった?
松原 夢のような時間でした。僕はデビュー前、つば男KIDSとして活動しているときに客席から「Samenaide」のパフォーマンスを観ていたので、その曲を自分がレコーディングできるようになったこと自体が信じられなくて。完成した音源を聴かせていただいたときは、うれしくて思わずガッツポーズをしちゃいました。
内藤 僕は歌いながら、すごく救われる思いでした。自分が所属している世が世なら!!!は今、変化の時期でもあるのですごく大変なことも多くて。「Samenaide」という言葉には「熱よ、冷めないでほしい」という願望が込められている感じが個人的にはしていて、それって今の自分たちのことを表しているのかもしれないと考えていたんですよ。なので、レコーディングにも気持ちが入ったというか、なんなら自分たちの曲よりも感情が込められた気がします。
阿部 僕は落ちサビの春斗さんのパートを担当させていただいたんですが、レコーディングでは最初の「つば男フェス」のことを思い出しました。スパフルで「Samenaide」をカバーすることになって、めちゃくちゃ練習したんですよ。レコーディングしながら練習やリハーサル、本番のステージから見えた記憶がフラッシュバックして、ちょっと泣きそうになっちゃいました。
TAKA つば男のみんなにCUBERSの曲をレコーディングしてもらうのは初めてなので、すごく新鮮でした。1つ不思議だったのは、完全に新しいボーカルなのに、まだちょっとCUBERSの声が聞こえてきそうな感じがするんですよ。それはきっと、僕がこの曲をたくさん聴いてたくさん歌ってきたからだと思うので、自分にとってもすごく大切な曲であることを改めて感じました。
表現の幅が広いスパフル曲
──ここからは各グループの収録曲について伺います。THE SUPER FRUITの楽曲は「Seven Fruits」「チグハグ」「青い果実」「どーぱみんみん あどれなりんりん」「御伽話」が収録されています。
阿部 キャッチーで知名度の高い「チグハグ」「どーぱみんみん あどれなりんりん」はもちろん、音楽で勝負するようなイベントで必ずセットリストに入ってくる「御伽話」「青い果実」といったミドルテンポのナンバーが選曲されていて、まさにベスト盤的な5曲です。特に「御伽話」が入っているのがうれしいですね。スパフルのボーカル体制が変わっていくタイミングの楽曲でもあり、個人的にも「歌で勝負していきたい」と力強く思った時期にレコーディングした楽曲なので、思い入れが強いです。
内藤 僕ら世が世は同期なのもあって、スパフルの曲をめっちゃ聴いてるんですよ。以前、スパフルと世が世で曲を交換する機会があって、「これだけ聴いてるからなんとかなるでしょ!」と思ったらめちゃくちゃ難しくて驚きました。それくらい、スパフル専用の曲として作られている。やっぱりスパフルの曲はこの7人だからこそ輝くんだなって思い知らされました。
松原 個人的に去年めちゃくちゃ助けられたのがスパフルさんの曲でした。受験期で落ち込んだとき、勇気をもらいたいときにスパフルさんの曲を聴くと、すごく元気になるんですよね。元気をもらえるだけじゃなくて、しっとりした曲もすごく素敵で。僕も「御伽話」は大好きです。
阿部 ありがとう。僕も学生時代は音楽に支えられていた側の人間なので、こうやって誰かを支えられる曲を歌えていることが誇らしいです。
──つば男の先輩であるTAKAさんはスパフルの音楽性をどう感じていますか?
TAKA 「青い果実」のようなクールな曲もあるし、「どーぱみんみん あどれなりんりん」のように元気いっぱいの曲もある。ライブにおいては表現の幅が広くて、7人がいろんな表情に“化ける”のが上手ですよね。例えば、今回収録されている5曲だけでライブをしても絶対に面白いと思います。
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“男が惚れちゃいそう”な世が世の曲



