石野卓球はなぜSandiskに行き着いたのか? DJ現場での数々のトラブルを乗り越えたUSBフラッシュドライブ使用法

かつてはレコードケースを引きながら世界中を飛び回っていた石野卓球だが、現在DJプレイで持ち歩くのは数本のUSBドライブのみ。彼にとって膨大な楽曲データを管理するUSBドライブは、DJパフォーマンスの生命線とも言えるアイテムだ。

これまで特にブランドを意識せずにUSBドライブを使ってきたという石野が、幾多の現場を乗り越えて、消去法でたどり着いたのはSandiskの商品だったという。この記事ではそんな彼に、DJ専用として開発された新商品「SANDISK® DJフラッシュドライブ」の率直な感想を聞いてみた。

取材・文 / ナカニシキュウ撮影 / 藤記美帆

デジタルに移行しないとやっていけない

──卓球さんはアナログレコードの時代から長きにわたってDJ活動をされていますが、現在は主にデジタルの楽曲データを用いてDJを行っているんですよね。

そうですね、USBですね。ただ僕、rekordbox(PCDJソフト)とかは使ってないんですよ。普通にフォルダを作って、曲のデータを入れてるだけ。それを1個ずつCDJに呼び出している感じです。

石野卓球

石野卓球

──データを管理するうえで、何か特別に気を付けていることは?

特別なことは何もないですけど……新しいものは日付順にどんどん入れていきつつ、その日に行く会場名のフォルダを作って、かけそうな曲をその中にまた入れていく。その中で「これはパッと見つけられるようにしときたい」ってやつは、ファイル名の頭に「*」とか数字とかを入れて見つけやすくしたり……まあ、普通に事務の人とかがやっているファイル管理と同じだと思うんですけど。

──DJ用途では特に、目当てのファイルをいかに瞬時に選び出せるかが大事ですもんね。

あと、あんまりファイル数が増えすぎると読み出しが遅くなっちゃうんで、ロングセットのときはそれ用のフォルダだけが入ったUSBをまた別で持っていく感じです。大容量のUSBドライブを使ってたこともあるんですけど、1TBとかになると曲を探すのが大変なんで。あと読み込めなくなったときが怖いんで、今は512GBで統一してますね。

──リスク分散という意味でも、単純に容量が大きければいいというものでもないんですね。

その512GBのやつも、なるべくパンパンにはしないようにしてます。空き容量が少なくなると読み込みが遅くなるんで。

──DJプレイに物理ディスクではなく、データを使うようになったのはいつ頃からですか?

2000年代に入った頃は、まだレコードでやってたかな。2000年代前半くらいにCDJに移行して、そこからUSBですね。

「SANDISK DJフラッシュドライブ」を手に取り、感触を確かめる石野卓球。

「SANDISK DJフラッシュドライブ」を手に取り、感触を確かめる石野卓球。

──何か特別なきっかけはあったんでしょうか。

いや、単純にもうそれに移行しないとやっていけないんで(笑)。あとやっぱりレコードは重いし、飛行機移動したときに荷物がなくなったりとかあるんで、そこはすごく楽になりましたよね。

──デジタルへ移行したことによって、DJプレイに変化はありましたか?

レコードと比べると持ち歩ける曲数がもう圧倒的に違うので、ちょっと比べものにならないくらい違いはありますね。「あれ持ってくるの忘れた!」とかはないんで……まあデータでもまったくないわけじゃないんですけど、それでもレコードの頃よりは全然楽です。

──音に関してはどうですか? 「やっぱりレコードの音には敵わない」とおっしゃる方も多いイメージがありますが。

それは全然ないですね。データに移行した初期の頃はよくそんなふうにも言われてましたけど、今となってはまったく遜色ないっていうか。むしろレコードだと、会場の特性やセッティングに音質が左右されるところが大きいんですよ。それに対してデータの場合はもう、全国どこのクラブに行ってもだいたい安定して鳴らすことができる。その違いは大きいですね。

スタジオでDJプレイを披露する石野卓球。

スタジオでDJプレイを披露する石野卓球。

「CDJ-2000NXS」には「SANDISK DJフラッシュドライブ」が挿してある。

「CDJ-2000NXS」には「SANDISK DJフラッシュドライブ」が挿してある。

結果的にSandiskが手元に残った

──聞くところによると、USBドライブはSandisk製品をお使いだそうですが。

はい、たまたまだったんですけど(笑)。本当に正直に言っちゃうと、特にSandiskって意識して使ってたわけではなくて。いろんなメーカーの製品をいくつも使ってきた中で、全然データを読み込まなくなっちゃうものがあったりしたんですよ。そういうトラブルに見舞われたものを避けてきたら、消去法的にSandiskだけが手元に残っていった感じですね。

──「Sandiskは信頼できるブランドだ」という評判で選んだわけではなく、ちゃんと経験に基づいたうえでのチョイスなんですね。

うん、そうですね。そもそも、あんまり周りとUSBの話とかしないんで(笑)。

石野卓球

石野卓球

──ですよね(笑)。Sandisk以外のものを使っていたとき、具体的にどんなトラブルがあったんでしょうか。

挿してもデータを読み込まなかったり……これはなんでかわからないんですけど、読み込めたとしても再生時にノイズが乗ったりするんですよ。デジタルノイズみたいな、聴くに堪えないノイズが(笑)。しかも、そのUSBに入ってるほかの曲も全部同じ感じでダメになってたりするんで、今はそういう不測の事態に備えて同じ内容のUSBを予備で持ち歩くようにしてます。

──その現象がDJパフォーマンス中に起きたことも?

しょっちゅうあります。

──しょっちゅう!

もう、血の気が引きますよね。曲を出したはいいけどノイズが乗ってるから、急いで次の曲につなぐっていう(笑)。だから結局、今は予備も含めて毎回6個ぐらいUSBを持ち歩いてるんですけど。

──データがまったく読めなくなるならともかく、「一応読み込みはするけどノイズが乗る」というのは不思議な感じがしますね。デジタルっぽくないお話といいますか。

そう、原因がよくわからないんですよ。デジタルだから0か100かの世界だと思ってたんですけど、どういうことなんですかね?

石野卓球

石野卓球

(Sandiskスタッフ) USBドライブの中に入っているメモリのクオリティが低いと、読み書きの際にデータが“化ける”ということはあり得ると思います。

なるほど……。

──そういうトラブルの起きたものを除外していったら、たまたまSandiskが残ったんですね。

そうですね。それまではずっとメーカーを決めてはいなかったんですけど、今はもうSandiskのやつを選んで買う感じになってます。

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