Palette Parade インタビュー|全国ツアーで見えてきた課題、夏フェスや過去最大規模ワンマンに向けて決意を語る

2021年に結成された7人組アイドルグループ・Palette Parade。グループ名には「パレットに載せたカラフルな絵の具のように、個性豊かなメンバーと多くのファンでパレードのように楽しい時間をともにしたい」という思いが込められている。2024年に2期生3人が加入し、今の7人体制となった。

彼女たちは現在、全国ツアー「JAM JAM JAM!!!!!!!」の真っ只中。6月13日に東京・Spotify O-EASTで行われるツアーファイナルや、その先の夏フェスシーズン、そして9月8日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催される結成5周年ライブに向け、試行錯誤を繰り返しながら邁進している。

Palette Paradeが音楽ナタリーの特集に登場するのはこれが初めて。グループの魅力、現体制になってからの変化、全国ツアーの手応えなどを7人にたっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 川崎龍也撮影 / 藤木裕之

公演情報

Palette Parade「全国ツアー2026『JAM JAM JAM!!!!!!!』」(終了分は割愛)

2026年6月13日(土)東京都 Spotify O-EAST

チケットはこちら|チケットぴあ


Palette Parade 5周年ライブ

2026年9月8日(火)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

明るく前向きになったパレパレ

──音楽ナタリーの特集初登場ということで、まずはグループの基本的なところから伺わせてください。Palette Paradeは今年で結成5周年を迎えます。改めて、皆さんはどんなところがグループの強みだと思っていますか?

白川千尋 1人ひとり性格も持っている雰囲気も全然違うんですけど、目標や志、見ている未来の景色が一緒なんです。そこが強みだと思います。あと、仲がいいです!(笑) 生まれも育ちも違う7人が集まっているのに、ライブ後に一緒にごはんに行ったり、遠慮せずに活動についてちゃんと意見を言い合えたりする。真面目なときも、ふざけるときもすべて全力でできるところが、私たちらしさなのかなと思います。

Palette Parade

Palette Parade

──Palette Paradeは、ライブでの歌の力強さも大きな魅力の1つですよね。

葵うた さっき千尋が言ってくれた個性は、内面だけじゃなくてステージにも表れていると思います。ダンスが得意なメンバーもいれば、歌でグループを引っ張れるメンバーもいるし、表現力やアイドル性で魅了できるメンバーもいる。1人ひとりの強みが違うからこそ、それが合わさったときにすごくいいものになっているのかなって。名前の通り、いろんな色が乗ったパレットみたいな私たちが、パレードのように楽しく明るい空間を届けています。

──2024年に山﨑さん、夏目さん、髙橋さんが加入して、現在の7人体制になりました。3人が加わったことで、グループにどんな変化がありましたか?

比嘉ゆめの グループの芯の部分は変わっていないけど、外から見たイメージはかなり変わったんじゃないかなと思います。オリジナルメンバーだけの頃は、弱さやつらさも共有しながら、「よかったらついてきてね」と手を差し伸べるような感覚で活動していました。でも新加入した3人は根っから明るくて、お客さんを引っ張ることが得意なメンバーなんです。

比嘉ゆめの

比嘉ゆめの

中野小陽 グループが明るくなりました! オリメン時代のPalette Paradeもすごく好きなんですけど、前は全面的に“陽”というよりは、いろんなことに立ち向かいながらがんばって前を向いていくイメージが強かったと思っていて。3人が入ってきてくれてからは、明るさが本当に何倍にも増えたような気がします。

比嘉 3人が入ってきてくれたことで、「一緒に行こう」「私たちと一緒にいたら大丈夫だよ」と、ファンの方により前向きに気持ちを伝えられるようになりました。お仕事や普段の生活で疲れているファンの方たちに元気を与えられているというか、「パレパレのライブを観たらがんばれる」「明るい気持ちになれた」と言っていただくことが増えて、それは本当に3人のおかげだと思っています。

 3人の明るさが、グループ全体のテンションを引き上げてくれているのかなって。

白川 今、2期生がふざけた顔をしてます(笑)。

山﨑悠楓 わーい!(笑)

中野 感謝です(笑)。

中野小陽

中野小陽

2期生が振り返る加入からの日々

──2期生の3人は、加入からの約2年間を振り返ってどんな思いがありますか?

髙橋來都葉 今でもライブ前は余裕がなかったり、緊張したりしますけど、前よりは心に余裕を持てるようになってきたと思います。以前は「ダンスや歌を間違えないようにしなきゃ」という思いでいっぱいだったんですけど、フロアの空気を読んで「こうしたら楽しいかな」と考えられるようになりました。最近は、自信を持ってライブができています。

夏目志穂 もともといた4人が積み上げてきたものが素晴らしかったから、加入したばかりの頃は「なじまなきゃ」「追いつかなきゃ」と焦っていました。自分がここで活動させてもらえていることに後ろめたさを感じていたときもありました。でも今は、グループに対してこういう色を与えたい、こういうことをしたいと積極的に考えられるまでに成長したと思います。

夏目志穂

夏目志穂

──そう思えるようになったのは、どうしてでしょう?

夏目 パレパレのメンバーが本当にみんないい人たちなんですよ。もっと先輩面をしてもいいのに(笑)。加入したときから曲中の煽りとかも、全然へたっぴだった私たちに任せてくれたりして。いい意味で、すごくフェアな関係として迎え入れてくれたからこそ、今こうやってのびのびと活動できているんだなと思います。

山﨑 私は同期2人と違って、もともとアイドル活動をしていたわけではなく、舞台など違った表現のほうで活動していました。アイドル業界のことを何も知らなかったので、入る前は「アイドルって絶対に中でゴタゴタがあるんだろうな」「裏ではメンバーが仲よくないんだろうな」とか、いろんなことを考えていました。でも実際は本当に家族のように迎え入れてくれて……。

──実際に活動してみて、どんなことを感じましたか?

山﨑 何度も心が折れかかったけど、横を見たら笑顔の千尋、支えてくれるうた、包み込んでくれる小陽、笑わせてくれるゆめのがいて、同期にも本当にたくさん助けてもらってきました。私を快く受け入れて、今も一緒に活動してくれて……私はPalette Paradeに入るために生まれてきたんだなと思うくらいです。この7人でどこまでも駆け抜けていきたいという思いが、今すごく強いです!

山﨑悠楓

山﨑悠楓

ツアーファイナルへ向けて見えた課題

──現在、皆さんは全国ツアー「JAM JAM JAM!!!!!!!」の真っ最中です。4月5日のWWW公演でスタートし、現在は折り返しを迎えていますが(※取材は5月中旬に実施)、ここまでの手応えはいかがですか?

白川 ツアーファイナルの会場であるSpotify O-EASTは思い入れのある会場で。そこへ向けて1公演1公演、すべて全力で駆け抜けてきたんですけど、がむしゃらにやりすぎて、結果として未来へつながっているのかと言ったら、正直わからなくて……。

──1公演ずつ全力で臨むことと、ツアー全体の流れを考えることは、また違いますよね。

白川 そうなんです。ツアーを物語として紡いでいって、O-EASTでのファイナルを素敵なものにする……そこに対する自信があるかと言われたら、今の私にはまだ足りないなと感じてしまっていて。残りの公演はこの先のことを見据えて、もっと懸命に臨んでいきたいと思っています。でも、ツアーは楽しいです!

 今の千尋の話を聞いて、確かにな、と思ったことがたくさんありました。去年よりも多くの会場を回っているんですけど、期間が短いので毎週遠征しているような感覚で。「もう半分もツアーが終わったんだ」と焦ることもあります。でも、その中でコンセプトをしっかり持ってライブに臨んでいるので、ファンの方から「だからパレパレのツアーは行く価値があるんだよね」と言ってもらえることもありますし、すごく楽しいツアーになっています。

比嘉 私は悔しい気持ちと、楽しい気持ちが半々です。パレパレはライブをする前にメンバーみんなでその日の目標を決めたりしているんですけど、最近はお客さんの声や表情、盛り上がり方など、わかりやすい反応でライブの出来や楽しさを判断しているなと感じていて。ライブって本来それだけじゃなくて、歌を全力で届けたり、歌詞の意味を伝えたり、エモーショナルにパフォーマンスしたりといろんなことができると思うんです。さまざまな感想を抱いてもらえるライブを見せていきたいです。

中野 今までで一番多くの都市を回るということで、今回のツアーは自分的にちょっとプレッシャーを感じていました。初めて行く場所でお客さんが集まるのかなとか、アウェイな空気になるんじゃないかなとか不安もあって。今年の夏はグループとしてもう一歩先に行きたいと思っているので、このツアーをその基盤にしたいです。「パレパレいいな、楽しいな」と思う人を1人でも多く確実に増やしにいかなきゃいけないなって。

髙橋 私は埼玉出身なんですけど、このツアーで初めて凱旋ライブをやれたり、いろんなところに行けたりしてすごく楽しいです。ただ、短期間でのツアーなので、レッスンをギリギリのスケジュールで詰め込んでいて、頭がパンクしそうになることもあります。ツアー自体は楽しいですし、達成感もあるけど、みんなが言ってくれたように公演ごとの色をあまり出せていないかも……と感じてしまうのが今の反省点です。これまではファンの方に助けられていた側面が大きかったのですが、この先はお客さんをびっくりさせるようなライブを届けたいです。

髙橋來都葉

髙橋來都葉

夏目 私もみんなに同感です。各公演で変化をつけたり、新しいファンの方を引き込んだりするということに関しては、100点満点でできているわけではないと思います。でも、同じ持ち曲、同じ衣装、同じメンバーで、短期間に各地を回る中で毎回違うものを見せるのは、すごく難しいことでもあって。だからこそ、1つひとつのライブを経てメンバーそれぞれに感じることがありますし、その試行錯誤していく過程もツアーの醍醐味だと思います。ファイナルのO-EASTは私たちの真の底力が見える大きな会場。このツアーで見つけたものをそこで発揮できたら、ここまでの地方公演に対しても「これで正解だったね」と思えるはずです。

山﨑 去年まではスタッフの方がライブのテーマを決めてくれていたんですよ。「こういうライブにしよう」と。でも今年からはメンバーとスタッフさんで一緒に決めるようになりました。今回のツアーは本当にスケジュールがカツカツですが、その中で今のライブのクオリティを保てているのが、まずすごいと思うんですね。反省することはもちろんあります。でも、それ以上にいろいろなものを自分の中に取り込めていると思います。O-EASTはその集大成として、各都市を回った経験をぶつけたい。もうやるしかないなという気持ちです。

──皆さん、グループの現状をすごくシビアに見ていますね。

 けっこう謙虚です(笑)。もうちょっと強気になってもいいのかなと思うくらいには。

山﨑 特にオリメンさんたちは謙虚なイメージがあります。やっぱりいろいろなものを見てきているから。メンバーはみんな笑顔が似合うと思うので、その中で私はグループを照らしていきたいです(笑)。

比嘉 千尋は違うかもしれないけど、うた、ゆめの、小陽はけっこうネガティブ寄りですね。そんな中でも表に出る「がんばろう」という雰囲気を好きでいてくれるファンの方が多かったのかなと。今はそれにプラスして、悠楓や志穂、來都葉が「大丈夫だよ」「やろうぜ」という空気を出してくれているので救われていますね。