ano「新劇場版☆ケロロ軍曹」インタビュー|若い世代こそ観てほしい!“平成カルチャー”満載な劇場版最新作の魅力

テレビアニメ「ケロロ軍曹」シリーズの劇場版最新作「新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!」が6月26日に全国で公開されることを記念して、このたびナタリーはコミック・音楽・映画の3ジャンルで特集企画を展開。音楽ナタリーでは主題歌「貸しっぱなしデスティニー」を書き下ろし、“ano & 粗品”名義でオープニング曲「また帰ってきたケロッ!とマーチ」を歌唱し、さらには研究員ロボ役でゲスト声優も務めている“ケロロ小隊新隊員 アノノ宣伝隊長”ことanoへのインタビューを公開する。

グッズを持った写真をたびたびSNSに投稿したりと、以前から「ケロロ軍曹」の大ファンであることを公言してきたano。このインタビューでは彼女に作品への愛や共感するキャラクターなどについて聞きつつ、主題歌に込めた「ケロロらしさ」と「自分らしさ」、オープニング曲での粗品との初コラボの裏側などについても話してもらった。筋金入りのケロロファンであるanoが感じた「新劇場版☆ケロロ軍曹」の魅力とは?

取材・文 / 橋本尚平撮影 / 清水純一

「新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!」予告編公開中

タママにも居場所があるんだなって、ありがたい気持ちになったんです

──anoさんが「ケロロ軍曹」を好きだというのはファンの間ではおなじみだったので、今回主題歌とオープニング曲を担当されるのも納得という感じなのですが、そもそも「ケロロ軍曹」との出会いはいつ頃だったか覚えていますか?

正直はっきりとは覚えていないんですけど、お兄ちゃんがアニメを観ていたり、いとこの家に「ケロロ」のマンガがあったりして。小さい頃から自然となじみがあったという感じです。どっちが先ということもなく、マンガを読むのもアニメを観るのも同時期くらいでした。

──どういうところを好きになったのでしょうか?

当時はそんなに難しいことは考えていなくて、本当にただただかわいいキャラクターたちがギャグをする、ドタバタコメディみたいな感じで観ていました。「楽しい!」「面白い!」って夢中になって。

──好きなキャラクターは誰ですか?

「自分と似てるな」と感じるのはタママですね。でもやっぱり、そう答えていいなら「全員好き」って言いたい。ケロロは絶対必要な存在というか、一番人間臭くて好きだし、ギロロも大好きだし……。

──タママとはどんなところが似ていると感じますか?

自分の気持ちにまっすぐなところ。タママって、普段はめちゃくちゃかわいいし、そういうところも好きなんですけど、自分が許せないことがあると、周りの目を気にせず暴走してブチギレる。その豹変ぶりに、めちゃくちゃ共感するんです。自分のことっていうよりも、自分の好きな人、例えばケロロが雑に扱われたりしたときにブチギレる。そこに愛を感じるし、愛しいキャラだなって惹かれますね。

映画「新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!」より、タママ。

映画「新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!」より、タママ。

──お話を聞いていると、まるでanoさん自身の説明をしているかのようです(笑)。

本当にそうなんです。僕も自分のことは周りがどう思おうがどうでもよくて、自分が大切にしている人とか関わる人とかが、雑に扱われたり損をしたりすることに対して、納得がいかなくて怒っちゃうタイプなんです。だからすごく共感します。

──そういうタママに対する共感は、いつ頃からあったんですか?

ずっと昔からありました。僕は普段のテンションとライブのテンションが真逆だったりするし、ちっちゃい頃からずっと感情のコントロールが利かないところがあったので。タママもそんなところがあるキャラクターなんだけど、それがすごくかわいくコミカルに描かれていることに対して、すごく安心するというか、ありがたい気持ちになったんですよ。そういうキャラクターにも、活躍できる居場所があるんだなって。

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「タママインパクト」を出してるような気持ちでシャウト

──そんな昔からずっと好きだった「ケロロ軍曹」なので、主題歌とオープニング曲を担当するというお話があったときは、やっぱり感慨深かったのでは。

すごく光栄でした。主題歌のほうは僕が書くということで、「どういう曲にしようかな」っていうワクワク感が一番にありましたね。

──すぐに自分の中でいくつかのパターンを思いついたんですか?

「ケロロ軍曹」の曲だから、最初はもっとかわいらしいというか、ポップな感じにしようとしたんですよ。でもお話を重ねていく中で、「けっこうスケールがデカい映画だから、エンディングはちょっとエモーショナルな感じにしたい」という要望を映画サイドからいただいたので、それなら方向転換しようと。それでこの「貸しっぱなしデスティニー」という楽曲ができました。

──福田雄一総監督からは何かリクエストはありましたか?

福田さんは実際に僕のライブに来てくれて、それを観たうえで「シャウトを入れてほしい」ってお願いされて。「エモーショナルな曲の中にシャウトを入れるのか」と考えたら、今回みたいな曲がパッと浮かんだんです。ライブを観てシャウトを気にしてくれていたのはありがたかったですね。どちらかというとポップな方向を求められていると思ってたから、「そっちでいいんだ!」っていう驚きもけっこうありました。それで、タママが「タママインパクト」を出してるような気持ちでシャウトを入れました。

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──そうそう、「貸しっぱなしデスティニー」でのシャウトを聴いて、まさに「タママインパクト」っぽいなと思っていました。

ケロロファンの方には、タママが叫んでるのを想像して聴いてほしいです。僕がああいう声を出して歌ってるって、ライブに来てくれる方しか知らないことだと思うから、それを求めてくれたのはめちゃめちゃありがたかったです。

──「エモーショナルな曲の中にシャウトを入れる」というのは、ここ最近anoさんが追求している音楽性にぴったりハマっている気がします。

そうですね。だから取りかかってからは完成までめちゃくちゃ早かったです。