ICExが全員黒髪に、レトロトイポップを超えて|“名を轟かせたい”野望を込めた「FRESH!!」インタビュー

ICExにとっておよそ2年ぶりとなるニューアルバム「FRESH!!」がリリースされた。

本作には、M!LK「好きすぎて滅!」の振付で知られる槙田紗子がコレオグラフを手がけたかわいさ全開のリード曲「プン☆ジェラ」や、超特急のマサヒロが振付を担当した「Retro Universe」を収録。さらに、謎のベールに包まれた存在・HOTxによる昭和歌謡風ナンバー「熱烈ファイヤー(HOTx)」なども収められ、「フレッシュさ」を軸としつつも、フルアルバムにふさわしいバリエーション豊かな作品に仕上がっている。

音楽ナタリーでは、メンバー8人にインタビューを実施。それぞれのお気に入り楽曲や「プン☆ジェラ」の“ぷく顔優等生”の存在、メンバーが日常のふとした瞬間に感じる「青春」のひと幕、そして「たくさんの方に知ってもらいたい」と熱く語るグループの野望まで、にぎやかなクロストークが展開された。

取材 / 三橋あずみ文 / 獅々堀智世撮影 / 曽我美芽

全員黒髪でフレッシュ

──ICExのニューアルバム「FRESH!!」が7月1日にリリースされます。まず、最近のメンバー内での“フレッシュ”なトピックがあれば教えてください。

一同 フレッシュなトピック……。

山本龍人 あ、全員髪を黒髪にしました。

八神遼介 確かに!

阿久根温世 それはフレッシュだわ。

山本 今回のアルバムタイトルが「FRESH!!」なので、金髪やメッシュの人も作品のイメージに合わせて全員黒髪にしました。

──アルバムのリリースはおよそ2年ぶりになりますね。「FRESH!!」はどんな作品になりましたか?

志賀李玖 前作は、シングル表題曲を詰め合わせた“ICExの自己紹介”のようなアルバムでしたが、今回はフレッシュでさわやか。コンセプトに沿った楽曲を収録した作品になっていると思いますね。

千田波空斗 あと今回は「Lost in you」のようなカッコいい曲もあって。この曲は大人っぽさもありつつ“青春時代の恋愛事情”のような雰囲気もあるんです。全体を通して、ICExならではの青春を感じられる作品に仕上がっています。

千田波空斗
千田波空斗

千田波空斗

3年間で培ったクール度を……

──まずリード曲「プン☆ジェラ」のお話から聞かせてください。とてもかわいらしい楽曲ですが、皆さんがこの曲を初めて聴いたときの印象を教えてください。

山本 聴いたときにまず思ったのが「めっちゃキーが高いな」ですね。仮歌が女性ボーカルだったので、「これを僕たちが歌うのか」と。これまでICExが歌ってきた楽曲の中でも一番高くて、歌うのが難しい。しかもラストのサビで転調するので、そこでさらにキーが上がるんです。そういった意味でもすごく挑戦的な曲ですが、デビューからの3年間積み上げてきたものがあるからこそ、自信を持ってパフォーマンスできる1曲です。

筒井俊旭 僕の第一印象は「マジか」でした(笑)。

──「マジか」(笑)。

筒井 けっこうガッツリかわいい感じじゃないですか。これまでもかわいらしい曲はありましたが、ここまで振り切ったのは初めてだったので、僕たちの中では少し衝撃というか、「本当にやれるのかな」という気持ちもありました。でも実際にレコーディングや振り入れをしてみたら、意外とノリノリでできて。COOLer(ICExファンの呼称)の皆さんの反応もいいので、パフォーマンスもすごく楽しんでいます。今ではすごく好きな曲です。

──この曲のかわいらしさを表現するために意識していることはありますか?

八神 僕、普段はちょっとクールにカッコつけて歌うんですけど……。

一同 (笑)。

千田 しょっぱなそれ?(笑)

八神 「プン☆ジェラ」はクール度をかなり下げて、初心に帰ったような気持ちで歌っています。

──3年間で培ったクールさを……。

八神 3年カッコつけ続けたみたいに聞こえちゃいますけど(笑)。

千田 まあ間違ってはないけどね(笑)。

八神 はい、間違ってはないんですけど。

八神遼介
八神遼介

八神遼介

──初心に立ち返って、ピュアな気持ちで歌われてるんですね。阿久根さんはいかがですか?

阿久根 僕は声色を変えて歌っています。いつもよりちょっと明るくかわいらしい声で、これまでの曲とのギャップを見せることを意識しました。

筒井 この見た目に反して、レコーディングのときはかわいく歌ってくれてて。僕はめちゃくちゃ好きです。

阿久根 急にどうした!?(笑) ありがとうございます。

──「このメンバーの、ここがかわいい」というパートがあればぜひ教えてほしいです。

千田 僕は志賀李玖の「どうしようもない すんっごい気になんじゃん??」が、好きですね。

志賀 ICEx初の“ヤキモチソング”なので、ここはいつもとは違う、本当にやきもちを焼いているような感じで歌いました。セリフを言うような感覚で。

──そんな志賀さんが、「かわいいな」と思ったパートは?

志賀 温世(阿久根)の「なんだこれは…苦しいな?」ですね。

筒井 わかる!

志賀 温世はいつもカッコいいイメージじゃないですか。そんな彼が声色をこんなにもがっつり変えて振り切ってるのはたぶん初めてじゃないですかね? 「プン☆ジェラ」ならではの注目ポイントだと思います。

八神 ここは僕も好きですねえ。

筒井 めちゃくちゃかわいいんですよ。

阿久根 今日、なんか褒められる日? ドッキリカメラとか回ってないよね?

──中村さんの声もカッコいい系ですが、「プン☆ジェラ」を歌うときに意識したことはありますか?

千田 でも旺ちゃん(中村)は一番かわいいからなあ。

中村旺太郎 こう言ってくれてる通り、僕はかわいいんですが(笑)、意識した点で言うと、「なんで…?」と「待って…!」というパートをシンプルに歌うこと。「なんで…?」だったら疑問形として、「待って…!」だったら本当に待ってほしい切実な気持ちを込めて、素直に歌っています。

──竹野さんがご自身のパートで工夫された点は?

竹野世梛 「こっち向いて もっとこっち!」というパートはレコーディングのときからめちゃくちゃこだわりました。スタッフさんから「歌うというより、誰かに話しかけてる風にやってみて」と言われたものの少し難しくて。自分でもまだコツをつかみきれていないんですが、ライブを重ねながらどんどん自分のものにしていきたいなと思っています。毎回、このパートは特に強く意識しながらパフォーマンスしてますね。

ICExのぷく顔優等生を発表

──「プン☆ジェラ」はパフォーマンスのかわいらしさも見どころですよね。

山本 最近話題の曲の振付をたくさん手がけている槙田紗子先生が振りを担当してくださったので、みんなで踊りやすい、すごくキャッチーなダンスになっています。「プンプンプンプンプン!」と繰り返す部分では全員「ぷく顔」(頬を膨らませる顔)をがんばろうということになって。1人ひとりが「ぷく顔」を紗子先生に見てもらって合格をもらえるまで練習したので、みんなのかわいいぷく顔には注目してほしいです。特にとっしー(筒井)のぷく顔は必見です。

山本龍人
山本龍人

山本龍人

筒井 僕、ぷく顔めちゃくちゃ下手なんですよ(笑)。リリイベで試行錯誤しながら練習中なので、ぜひ僕の成長を見守ってほしいです。

──メンバーの中に“ぷく顔優等生”はいるんですか?

一同 八神……?

山本 八神はうまいですね。

──ぷく顔のコツがあればぜひお聞きしたいです。

八神 口に空気を入れるんです。こうやって……(その後、徐々に鬼瓦の表情に変わる)

中村 あ、鬼瓦きちゃった。

八神 ぷく顔は、口に空気を入れてあげてください。

──先生からも、八神さんはすぐ合格をもらえたんですか?

山本 そうなんです。「かわいい!」って。

筒井 俺はずっと合格できなかった。

中村 最後まで残ってましたから。

山本 めっちゃ居残りしてた。一発合格できなかったのは僕、とっしー、李玖、温世……。

志賀 温世は1回ボケにいっちゃったからね。

千田 阿久根は全部がフリだと思っちゃうから(笑)。

阿久根 僕こういうの苦手なんです。恥ずかしくなっちゃって、ついふざけにいっちゃう……。

阿久根温世
阿久根温世

阿久根温世

──逆に、八神さんと並ぶ優等生がいたのかも気になります。

山本 ここの3人(千田、八神、竹野)は1周目で合格したと思います。

阿久根 一発合格はできなかったけど、龍人(山本)のぷく顔はかわいいですよ。

八神 見せて! インタビューには映らないけど。

山本 (ぷく顔を披露)

一同 おおー!!

志賀 見せて見せて!

八神 こっち向いて!

千田 かわいい、目デッカ!

志賀 龍人が一番かもしれん。

八神 ほれぼれしちゃいますねえ。

中村 かわいいわあ。

千田 旺ちゃん顔赤くなってるもんね。

阿久根 旺ちゃん落ち着け!

──槙田紗子さんとはご一緒してみていかがでしたか?

竹野 すごく楽しかったです!

阿久根 終始明るい雰囲気で教えてくれました。振り入れのときって、僕たちも覚えることが多くて大変だし、切羽詰まってしまうことも多いんです。でも先生が楽しい空気感で最後まで進めてくれたので、振り入れの時間はあっという間でした。

──“サココレオ”と言えば、先日のパシフィコ横浜のライブ(今年3月開催の「ICEx 3rd Anniversary Concert 2026 "ICEx School"」)で、皆さんはM!LK「好きすぎて滅!」のカバーを披露されていましたよね。実際に踊ってみて感じた“サココレオ”の魅力は?

千田 初見でもすごく印象に残る、わかりやすくてキャッチーな振付が魅力だなと感じました。「プン☆ジェラ」も「好きすぎて滅!」も、ひと目見て「この曲にはこの振付だ!」と納得させられるというか。楽曲の世界観を表現した振りを付けてくださるので、踊っていて本当に楽しいです。