Def Classインタビュー|工藤静香「嵐の素顔」を再解釈した6人の素顔

6人組ダンス&ボーカルグループ・Def Classが、4thシングル「嵐の素顔(Def Class Remix)」を配信リリースした。

本作は工藤静香が1989年に発表した大ヒット曲を、ヒップホップの手法であるサンプリングを用いて大胆に再解釈した楽曲である。路上パフォーマンスや地道な定期ライブから活動をスタートさせ、現在デビュー2年目となる彼らにとって、本作は大きなターニングポイントの“一撃”となった。音楽ナタリー初登場となる今回は、グループのヒストリーや「嵐の素顔(Def Class Remix)」の制作秘話、同曲をお披露目した「AKTIE FES」のエピソードなど、6人にたっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 川倉由起子撮影 / 後藤壮太郎

“アベンジャーズ”のようなチームを目指す6人組

──ナタリー初登場ということで、まずはDef Classというグループについて教えてください。

WON 音楽としては、ヒップホップがベースです。ただそこに固執するのではなく、ロックやR&Bなど多様な要素を掛け合わせて、「自分たちなりのヒップホップを作り上げる」というのを目指しています。

JJ もともとは非公開オーディションやスカウト、練習生などさまざまな形で集まったメンバーなんです。僕たちの武器は6人全員がダンス、ラップ、ボーカルのすべてにおいて100%のパフォーマンスを見せられるところ。ダンスで選ばれたメンバー、ボーカルで選ばれたメンバーと、強みはバラバラでも、全員がそれぞれの価値を認識して努力を積み重ねてきました。言い方が難しいのですが、ビジネスとしての音楽ではなく、1人の“人”として音楽を届けることを大切にしています。

WON それぞれ違う世界線で生きてきた個性が集結して、1つのグループとして大きな力を発揮する。目指すは“アベンジャーズ”のようなチームです。

Def Class

Def Class

──6人のうち、Kさんはプレデビュー後の2024年10月に新メンバーとして加入されています。

K 僕はもともと別のグループで活動していて、当時からみんなと仲がよかったんです。縁があってDef Classに加入することになりました。

SOLA Kはプロフィールに「面白いスパイスを持ったリードダンサー」と書かれているくらい、本当に“面白い”が詰まりすぎているんです(笑)。グループを引っ張ってくれるメインダンサーであると同時に、言動が個性的で、ユーモアの部分でも欠かせない存在になりました。加入後にTikTokで“ミューイング”の動画を投稿したら130万再生を超えて、それをきっかけにグループを知ってくれる人が増えたんです。

K バズりましたね(笑)。あと僕は青森出身で、標準語にまだ慣れていなくて……。

WON 標準語で言葉に詰まったときは、方言でしゃべるとすごく饒舌になるよね。

K うん、あまり理解してもらえないけど(笑)。青森出身のアーティストってあまり見たことがないし、そういう田舎もんの力もヒップホップに生かしていきたいと思っています。

K

K

JJ Kが入ったことでグループのクセがより強くなりました。

FAL 味変です!(笑)

TAO でも本当に、Kが入ってグループがより引き締まりました。音楽やパフォーマンスの面はもちろん、こういう会話でも予想外の化学反応が起こって。面白い発見が日々あるので楽しいです。

持ち曲4曲で1時間のライブを3カ月間続けた

──活動の原点が路上ライブにあるということも、皆さんのアイデンティティを語るうえで欠かせない要素だと思います。

JJ プレデビューするとき、お披露目の日程が決まっていたんですけど、僕たちはそれが待ちきれなくて。実は勝手に路上に出ちゃったんですよ。

WON 我慢できなくて(笑)。そう考えるとせっかちなグループだよね。

JJ しかも、その頃の路上ライブの動画がSNSでけっこうバズって。だから、もともとは路上から始まったグループと言ってもいいんじゃないかな。そのあと渋谷のDAIAというイベントスペースで定期ライブをスタートさせました。まだ誰も僕たちのことを知らない状態で毎週水曜日にやっていて、しかも、当時は持ち曲が4曲しかなかったんです。それでよく1時間やっていたよね。

JJ

JJ

FAL 普通、4曲なら20分で終わります(笑)。

WON MCもままならない状態で、カバーも入れながら3カ月間続けました。

SOLA ある意味、伝説(笑)。

WON ちなみに定期ライブではツーマンもやったりしていて、ゲストで出てくれたグループに所属していたのがKです。

K そこで知り合いました。当時からDef Classはバチバチにイケてました。

WON 無駄にとがってたかも(笑)。

JJ 定期ライブは、路上で出会った方や以前から支えてくださっているHOMY(ホーミー / Def Classファンの呼称)がSNSで広めてくれたおかげで、徐々に輪が広がっていきました。その後はいきなり東名阪のツアーを回って、拠点である東京だけでなく東海や関西などでも知ってくれる人が増えていって。ツアーは今年7月にやるもので3回目なので、わりと地道に活動を続けてきたグループなんじゃないかと思います。

──楽曲制作においては、どんなことを重視されているのでしょうか?

WON 自分たちが制作に携わることもあれば、会社の制作チームが作ってくださることもあって。でも、どのスタイルであれ「自分たちのライブにどう落とし込むか」を一番に考えています。例えば、元がきれいめな曲でも、僕たちが荒々しく見せたければそれが自分たちの正解。“Def Classとしての表現”を楽曲の中に見出すことを大切にしています。

イカツイ見た目だけど意外と

──普段の皆さんの空気感もお聞きしたいです。アーティスト写真のクールな印象とは裏腹に、楽屋は非常に和気あいあいとしているそうですね。

WON はい、子供みたいにわちゃわちゃしています。この前、僕とJJが大好きなマイケル・ジャクソンの映画が公開されたときに「行く人ー?」って声をかけたら全員が手を挙げました。それで、公開初日に派手髪の6人が横一列に並んで観るっていう(笑)。

K 僕らの見た目って、ちょっとイカツいじゃないですか? でも、1人ひとりがちゃんとカッコいい部分とアイドル性という両面を持っていて。話してみると意外としゃべりやすいと思います(笑)。

JJ ワンマンライブだとこんな僕たちの素の部分が見えるよね。

──パッと見の印象とギャップがすごく大きいです。特にTAOさんは、このインタビュー中ずっとニコニコしていて。

TAO あ、ハイ! 最近、電車で誰も隣に座ってくれなくて寂しいんですけどね(笑)。中身は全然、普通に優しいと思います(笑)。

TAO

TAO

JJ メンバーのキャラクターをこれからもっと見せていきたいんです。音楽的なカッコよさを知ってもらう一方で、裏ではこういう和気あいあいとした雰囲気ですよって。

──ムードメーカーはどなたですか?

K え、みんな主人公って感じです。

WON 待て待て(笑)。でも確かに、“この人”というより、1人がテンション落ちると全員落ちちゃうし、1人が盛り上がると全員盛り上がる。いい意味でも悪い意味でもチーム感がありすぎ。

FAL ハイテンションになると、収拾がつかないことも多いです(笑)。