Pick Up!

EGO-WRAPPIN'「RIVIERA」ジャケ写

EGO-WRAPPIN' RIVIERA

結成30周年イヤーで精力的に活動中、新作は真夏の夜に似合うダンスチューン

文 / 宮内健

昨年から今年にかけてのEGO-WRAPPIN'は結成30周年イヤーと銘打ち、これまでにも増して精力的な活動を見せている。その1つが、ニューアルバムに向けて1年間にわたって継続しているアナログと配信による新曲のリリースだ。

2025年7月には、ダビーでアフロなダンスナンバー「Treasures High」と、ウェットでスウェットなグラウンドビートの「AQUA ROBE」からなるダブルサイダーの12inch、そして大定番曲「サニーサイドメロディー」をロックステディにセルフリメイクした「Sunny Side Steady」の7inchが同時に発売された。昨年10月には、オダギリジョー脚本・監督の映画「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」の主題歌として書き下ろした「phosphorus」を12inchで発表し、明けて2026年3月にはメランコリックなポップソング「Right on Shower」を配信リリースした。EGO-WRAPPIN'の音楽はもとより、特定のジャンルの枠に捉われない多面的な魅力を放っているのだが、連作の新曲群を聴けば、彼らの音楽表現のアプローチが自由度を高めていることに気付くだろう。その一端となるのは、森雅樹(G)が「オリバーな犬」シリーズの劇伴を手がけたことで、音楽作家としてのセンスとスキルに磨きがかかったのも大きいのではないか。そうして広がりを見せたサウンドに導かれるかのように、中納良恵(Vo)が紡ぐ言葉やメロディーもまた、これまでとひと味違った魅力をたたえているのだ。

7月8日に12inchでリリースされた「RIVIERA」は、EGO-WRAPPIN'の夏の風物詩といえよう野外ライブ「Dance, Dance, Dance」を盛り上げる最新曲。四つ打ちのキックとベースラインに乗せて展開されるダンスチューンだ。静かにしたたるようなカリンバの響きと性急に連打されるスネアの音色が印象的なトラックの上で、あえて歌い上げない中納の歌声がやけにエロティックな匂いをまとって耳から脳へと侵入してくる。ほのかにいかがわしい気持ちが胸の奥に生まれてきそうな、真夏の夜に似合う1曲に仕上がっている。

この1年、シングルごとに多彩なサウンドを展開しては、新たなる名曲を積み重ねてきたEGO-WRAPPIN'。待ちに待ったニューアルバムの仕上がりも、大いに期待できるだろう。

EGO-WRAPPIN'「RIVIERA」ミュージックビデオ

EGO-WRAPPIN'「RIVIERA」
2026年7月8日(水)配信開始 / TOY'S FACTORY
購入・再生はこちら

作詞:中納良恵
作曲:森雅樹、中納良恵
編曲:EGO-WRAPPIN'

EGO-WRAPPIN'「EGO-WRAPPIN'『RIVIERA』(アナログ盤)」
2026年7月8日(水)発売 / TOY'S FACTORY
[アナログレコード] 税込2750円 / TFJC-38142

EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)

EGO-WRAPPIN'

1996年、中納良恵(Vo)と森雅樹(G)によって大阪で結成。1999年の2ndミニアルバム「SWING FOR JOY」や2000年の3rdミニアルバム「色彩のブルース」、2001年の2ndアルバム「満ち汐のロマンス」などで多様なジャンルを消化した独自の音楽性を示し、人気を集める。ライブパフォーマンスにも定評があり、2001年に東京・東京キネマ倶楽部でスタートさせた「Midnight Dejavu」、2012年に東京・日比谷野外大音楽堂で初開催した「Dance Dance Dance」はいずれも恒例イベントとしてファンに定着。現在ではどちらも東京、大阪の2都市で行われている。結成20周年イヤーである2016年、4月にベスト&カバーアルバム「ROUTE 20 HIT THE ROAD」を発表し、11月には初の東京・日本武道館公演「EGO-WRAPPIN' memorial live」を実施。2019年5月に約6年ぶりとなるオリジナルアルバム「Dream Baby Dream」を発表した。結成30周年イヤーの2026年7月には新曲「RIVIERA」をリリース。今年も7月11日に山梨・河口湖ステラシアター、8月1日に大阪・大阪城音楽堂で「Dance, Dance, Dance」を行う。