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「ホントに幸せなバンド」NICO熱狂の代々木フリーライブ

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本日5月16日、NICO Touches the Wallsが東京・代々木公園野外ステージにてフリーライブを開催した。

この日のライブは、同日に発売されたニューシングル「夏の大三角形」のリリースを記念して企画されたもの。夕暮れどきの会場には約7000人が集まり、約1時間にわたって繰り広げられた4人のパフォーマンスを体感した。

開演予定時刻の18:30を迎えると、スピーカーから笠置シヅ子の「ラッパと娘」が流れメンバーがステージ下手から姿を見せる。大歓声が起こる中、光村龍哉(Vo, G)は手を上げ「どーも! NICO Touches the Wallsです」と上機嫌で挨拶。清涼感たっぷりの「Diver」を1曲目に届けた。トラブルで一時中断を余儀なくされる場面もありつつ、メンバーはそんなハプニングにも冷静に対処。ファンを気遣いながら「楽しい夜にしよう!」と煽り、会場全体の熱狂を高めていく。2曲目の「バイシクル」で光村、古村大介(G)、坂倉心悟(B)のフロント3人はステージ前方ギリギリまで移動し、対馬祥太郎(Dr)の刻むリズムに乗せて熱演を展開。この曲では開放的な空気に誘われるように、光村がシャウトじみた歌声を高らかに響かせていた。

MCで光村は、新作のリリース日にライブができる喜びと、天気に恵まれた幸運を感謝し、歩道橋の上からライブを楽しむ観客にも笑顔で手を振ってみせる。「今日は、今年初の夏日を記録したそうで……」という言葉に続き、対馬祥太郎(Dr)のスティックカウントで始まったのは「夏の雪」。穏やかなアンサンブルが夕暮れの公園に広がり、しっとりと心地良い空気が漂う。

しかし爽やかな雰囲気も「ラッパと娘」で一変。メンバーも表情を引き締め、サイケデリックかつプログレ色を加えたNICO流アレンジの名曲を奏でる。ステージから放たれる不穏なサウンドを、オーディエンスは固唾を飲んで聴き入っていた。そして「いい感じに暗くなってきたから、星も見えてくるんじゃないかな」という言葉からは本日のメインナンバー「夏の大三角形」へ。対馬のギャロップのようなリズムにあわせてハンドクラップが起き、リバーブがかかった光村の声が風に乗って全方位に伝わっていく。坂倉と古村も楽器を奏でながらシンガロングを繰り返し、オーディエンスとともにライブを楽しんでいる様子を伺わせていた。

新曲を無事に届けたあとは、ライブには欠かせないナンバーを連投。「THE BUNGY」では光村、古村、坂倉がアイコンタクトをしながらおなじみの“弦バトル”を繰り広げ、「手をたたけ」ではこの日一番の手拍子が響きわたり一体感が作り出される。オーディエンスの笑顔につられるように、ステージの4人も満面の笑みを浮かべ、ライブのクライマックスを堪能していた。

7曲を全力で演奏し終えたメンバーは、オーディエンスにそれぞれ感謝を伝える。光村は「短い時間でしたが楽しんでもらえましたか? 俺らってホントに幸せなバンドだと思いました。これからもよろしくお願いします」と述べ、観客との別れを惜しむようにステージを去っていった。

なおNICO Touches the Wallsのオフィシャルサイト内では「夏の大三角形」の特設ページを展開中。ビデオクリップの視聴や、メンバーが楽曲の歌詞にちなんでいろいろなことに挑戦する企画「NICOの3秒間チャレンジ」の動画を公開している。

NICO Touches the Walls FREE LIVE in 代々木公園 セットリスト

01. Diver
02. バイシクル
03. 夏の雪
04. ラッパと娘
05. 夏の大三角形
06. THE BUNGY
07. 手をたたけ

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