音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

ピエール中野企画「ピエールナイト」はカオスな盛り上がりに

332

凛として時雨のピエール中野(Dr)が自身の31歳の誕生日にあたる7月18日に、東京・LIQUIDROOM ebisuにてライブ&DJイベント「ピエールナイト 海の日年越しライブ」を開催した。

このイベントには、ピエール中野が所属する即興ユニット・CHAOTIC SPEED KING、同じくピエール中野が所属するヒップホップユニット・玉筋クールJ太郎、ニコニコ動画で活躍するギタリストのおさむらいさん、現役キャバ嬢ユニットの39Cといったライブアクトのほか、前田博章と木下理樹(ART-SCHOOL)がDJとして登場。約4時間にわたりノンストップで個性的なステージを展開した。

オープニングDJの前田博章に続いてフロアを盛り上げたのは、主役であるピエール中野のDJパフォーマンス。「他人の曲で大盛り上がりするぞ!」と宣言し、AKB48やモーニング娘。といったアイドルから、マキシマム ザ ホルモンや凛として時雨などのロックバンドまで、自分が好きな曲をひたすらかけまくり、ときにカラオケ大会の様相を見せながら、30分にわたってプレイを繰り広げた。

「相当ヤバいから!」というピエール中野の紹介でステージに現れたのは、39Cの華やかな面々。モノトーンのストライプのミニスカートを着用した彼女たちは、AKB48「会いたかった」、ユーロビートバージョンの「残酷な天使のテーゼ」などをバックにキュートなダンスを披露する。パフォーマンスの合間には「普段はこの時間は出勤時間なんですが……」と笑わせ、「ピエール中野さんの誕生日というだけでなく、なでしこジャパンも優勝した素晴らしい日に、こんな素敵なステージに立てることをうれしく思います」と語っていた。

ピエール中野の2回目のDJに続いては、ニコニコ動画で活躍中のギタリストおさむらいさんが登場。Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」や、凛として時雨の「DISCO FLIGHT」を独特の手法を使いながらカバーしていく。その鮮やかな手つきと、1台のギターで奏でているとは思えない複雑で豊かなサウンドに、満員の観客は見とれていた。

邦楽ロックを中心とした前田博章のDJの後は、CHAOTIC SPEED KINGの出番。カーテンが開くと、ステージ中央に設置されたドラムに、ピエール中野が観客に背を向けスタンバイする。そして激しいドラミングとともに、この日限りのスペシャルセッションがスタートした。

ピエール中野の乱打に導かれるように、小銭喜剛(Dr/ex. ミドリ)、みさこ(Dr/神聖かまってちゃん)、takuto(G/about tess)、井澤惇(B/LITE)、ハジメタル(Key/ex. ミドリ)、TOKIE(B/unkie)、Miya(B/385)、津野米咲(G/赤い公園)が加わり、うねるような音像を作り上げていく。ドラム3台、ベース3台、ギター2台、キーボード1台によって生み出される強烈で圧倒的なステージを、観客は固唾を飲んで見守った。

その後、木下理樹によるエレクトロ寄りのDJでクールダウンした場内だったが、トリの玉筋クールJ太郎の登場によって空気は一変する。カーテンが開き、ステージにメンバー3人のシルエットが浮かび上がると、歓声に混ざってなぜか笑い声が発生した。

ひたすら下ネタのみをテーマにしたナンバーの連続に観客が引き始めるも、メンバーはそんな反応はどこ吹く風。卑猥なコール&レスポンスを強要したかと思えば、3人で微妙なハーモニーを響かせ、唯一無二としか言いようのないステージで観客のさまざまな笑いを誘っていた。

そして、全アーティストのパフォーマンスが終わると、突然場内が暗転しバースデーケーキが登場。思わぬサプライズにピエール中野は戸惑いつつも、喜びを隠せない様子を見せる。最後は「また『ピエールナイト』をやりたいと思うので、そのときはよろしくお願いします!」と語り、おなじみの「バイブスコール」をファンとともに高らかに響かせた。

音楽ナタリーをフォロー