虹のコンキスタドール「全国美味いもの征服ツアー」開幕！的場華鈴「もう一度虹コンの太陽になりたい」

虹のコンキスタドールの全国ツアー「全国美味いもの征服ツアー2022」が6月4日に東京・なかのZEROホールで開幕した。

4月に行われた東京・日本武道館公演「Over the RAINBOW～なんたってアイドルなんですっ!!～ in 日本武道館」が終演すると同時に、開催が予告された「全国美味いもの征服ツアー2022」。このツアーでは全農の“食の応援団”を務めている虹コンが「虹色食堂」の看板娘に扮し、「全国の美味いものを征服する」というコンセプトに沿って全国でライブを繰り広げる。ツアー初日、私服風のさわやかな衣装を身にまとった12人は「虹色食堂」の扉を開けてネオンや提灯で彩られたステージに登場し、会場に集まった虹コンだいすきマン（虹コンファンの呼称）たちの前へ。アッパーな夏曲の数々や、食べ物や農家への感謝の気持ちをファンクサウンドに乗せた「美味いものファンクラブ」をはじめとする“食”に関連するテーマの楽曲を次々に披露。中村朱里は「日本武道館公演を越えて、虹コンは次のステージに進みます。次は10周年めがけて走っていきたいと思います！」と今年で結成8周年になる虹コンの決意の表明し、鶴見萌も「そのためにもまずはこのツアーを足がかりに、全農の食の応援団として日本中のおいしいものを、そしてみんなの心をもっともっと征服していって、日本中に虹コンのよさ、日本のごはんのおいしさを伝えていきたいと思います！」と宣言した。

熱いパフォーマンスで観客を“満腹”にさせた虹コンはライブ本編を終えると、一旦ステージから退場。アンコールを求める拍手が客席から鳴り響く中、スクリーンに日本武道館公演をもってグループを卒業し、4月いっぱいで芸能界から引退した虹コンの元リーダー・的場華鈴の映像が映し出された。会場の虹コンだいすきマンはそれが何を意味する映像なのかわからないままスクリーンをじっと見つめていたが、虹コンの“太陽”として長年グループを照らしてきた的場が涙ながらに卒業後の思いを語る姿、「太陽は、沈まない」「もう一度、虹を描く」という文字が目に入ると、思わずざわつき始める。そして映像の上映が終わると同時に、ステージ上に的場本人が登場。「私はやっぱり虹コンが大好きです。まだまだ虹コンと皆さんと一緒に見たいものがたくさんあることに気付いてしまいました。もう一度これからよろしくお願いします」と涙ながらに語り、深々と頭を下げる彼女を、観客は盛大な拍手で歓迎した。

その拍手とクロスオーバーするように流れ始めたのは、日本武道館公演のアンコールで初披露された楽曲「さよならタイガー」。メンバーカラーをベースにした新衣装に着替えてステージに現れた虹コンメンバーは、この曲を的場も含む13人でパフォーマンスした。的場を囲みながら発せられる「ねえ強がらないでよ」「なんで1人ぼっちを選んだの？」という冒頭のセリフが日本武道館公演のときとはまた違った意味を帯びて響き、メンバーは涙を堪えながら歌う的場とアイコンタクトを取りつつ、晴れやかなステージを繰り広げる。曲が終わると的場は改めて口を開き、「驚かせてしまってすみません。一度は卒業を決めたものの、みんなと一緒に武道館ライブを作り上げたことが、自分の中の考えを変えるきっかけになりました。自分はまだまだ虹コンとしてやりたいことがあるんじゃないかとか、虹コンがすごい好きだなということとか、卒業して改めて考えて、もっともっと虹コンのためになることをやっていきたいなって。そして自分自身ももう一度虹コンの太陽になりたいなと思うようになりました。ただ、すぐにメンバーに戻れるとは思っていません。メンバーや（プロデューサーの）もふくさんと相談して、イチから出直すつもりで、予科生として活動を再開させていただくことになりました。これからはグループのこと、自分のこと、もっとパワーアップさせるつもりで、そして皆さんのことをこれまでの何百倍も笑顔にできるようにたくさんがんばらせてください。これからよろしくお願いします！」と自身の胸の内をしっかりと言葉にして伝えた。

この言葉を受け、中村は「『虹コンでもっともっと大きくなりたい』という真剣な思いを聞いて、私たちメンバーは本当に本当にうれしかったです！」と笑顔を浮かべる。さらに彼女が「虹のコンキスタドールは予科生を迎え入れたいと思います。今日はその予科生のメンバーを紹介します！」と切り出すと、客席からは再びざわめきが。的場と同じ予科生のピンク色の衣装を着た尾林結花、石浜芽衣、原田珠々華がステージでお披露目され、それぞれ挨拶を述べた。尾林は「これからたくさんの方に幸せを届けられるようなアイドルになりますのでよろしくお願いします！」と意気込み、石浜は「私はずっとアイドルに憧れていました。こうしてカッコいい先輩方や、頼もしい予科生のみんなと一緒に活動をスタートさせることができてとても幸せです」と心境をコメント。元アイドルネッサンスのメンバーで、2018年のグループ解散以降ソロアーティストとして活動していた原田は「虹のコンキスタドールという素敵な場所でもう一度アイドルができることが本当に幸せです」と声を弾ませた。なお的場は今後、予科生4人のリーダーとして活動していく。

その後、虹コンは予科生を迎えた総勢16人体制で最新の夏曲「キミは夏のレインボー！」を初披露し、楽曲からあふれる疾走感や切なさを歌と踊りで表現。この曲を7月23日に配信リリースすることを告知した。またこの日は日本武道館公演のライブ映像が7月17日（日）にBS11にて放送されること、予科生発足に伴い、虹コンとでんぱ組.incの候補生メンバーを募集するオーディション「虹でんJr.オーディション」の開催が決定したことも明らかに。虹コンの行く末への期待感を膨らませるツアー初日となった。