ele-kingがボカロシーンの今を伝える書籍刊行、スッパマイクロパンチョップ選曲CDも

初音ミク発売10周年を迎えたVocaloidシーンの実態を伝える書籍「ボーカロイド音楽の世界 2017」が3月14日にele-king booksより刊行。これにあわせて同日に、スッパマイクロパンチョップが選曲したコンピレーションアルバム「合成音声ONGAKUの世界」が発売される。

「ボーカロイド音楽の世界 2017」は2017年に発表された楽曲やアルバムを精選してレビューし、週刊VOCALOIDランキングのチャート推移の分析、ニコニコ動画ランキングと広告の関係、中国のボカロシーンの現状、ジャズとボカロの関係、鏡音リン・レンと初音ミクとの違い、“王の帰還”と新世代の台頭、アクション対戦ゲーム「♯コンパス」コラボ曲の席巻、「砂の惑星」の大ヒット、加速するアンダーグラウンドなど、さまざまなトピックを解説。巻頭にはEHAMICのインタビューが掲載される。

この本の監修は2017年8月発売の「別冊ele-king 初音ミク10周年――ボーカロイド音楽の深化と拡張」でも監修を務めたしまが担当。あるか、アンメルツP、キュウ、しま、ヒッキーP、Fe、Man_boo、myrmecoleonなどが2017年のボカロ音楽を俯瞰する。

アルバム「合成音声ONGAKUの世界」はスッパマイクロパンチョップが監修・選曲を担当。春野「nuit」など2017年に発表された楽曲や、松傘、mayrock、sagishi、緊急ゆるポート、trampdogによるボカロラップのマイクリレー「人間たち」、でんの子Pによる異色作「World is NOT beautiful」といった近年の曲に加え、キャプテンミライが2008年に発表した「イリュージョン」なども収められる。YouTubeではアルバム収録曲のダイジェスト音源が公開されている。

※動画は現在非公開です。