フジロック&サマソニで観ておきたいアーティスト2026

フジロック&サマソニで観ておきたいアーティスト2026

今年の要注目アクトをライター4人が徹底解説!あなたは誰を観に行きますか…?

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国内外の注目アーティストが集結する日本の二大音楽フェス、「FUJI ROCK FESTIVAL」と「SUMMER SONIC」。毎年数多くの名演が繰り広げられ、そのステージはさながら事件のように語り継がれながら、音楽ファンの記憶に刻まれてきました。

では、2026年の夏に話題をさらうのはどのアーティストなのでしょうか? この記事では音楽ライターや編集者など4人に、今年のフジロックとサマソニで観るべきだと思う出演アーティストを3組ずつ挙げてもらうアンケートを実施。そしてその理由について回答してもらいました。この夏フジロックやサマソニに足を運ぶ予定の方は、ぜひ4人のオススメを参考にフェス巡りの計画を立ててみてください。

構成 / 橋本尚平

※寄稿者を50音順に掲載

小野島大が選んだ今年の注目アクト

フジロックで観るべき3組

  • Son Rompe Pera(7/24 WHITE STAGE)
  • Trueno(7/25 GREEN STAGE)
  • Angine de Poitrine(7/26 FIELD OF HEAVEN)

今年もやってきた夏フェスの季節。円安の影響などで大物海外アーティストの招聘が困難になってきている現状は音楽ファンとして歯がゆい限りだが、以前と比べれば英米だけではない、さまざまな国の音楽を居ながらにして体験できるようになったのは素晴らしいことだ。ここでは日本人以外の気鋭アーティストを中心に選んだ。

メキシコのSon Rompe Peraは、アランとヘスのガマ兄弟を中心に結成された。メキシコの伝統楽器でもあるマリンバを導入してパンキッシュな電気クンビアをやる6人組だ。ゆったりしたテンポの伝統的クンビアスタイルを破壊し、「クンビアはパンクだ」のスローガンを旗印に、スカ、レゲエ、ダブ、ロカビリーなど彼らの持つストリート感覚が自然に融合したエネルギッシュな音楽をやっている。2024年コーチェラでの熱狂的なライブも記憶に新しい。こういうバンドはフジロックでしか見られない。

Son Rompe Pera「Cumbia Algarrobera」

ますます爆発するラテンポップカルチャーの次代を担うスーパースターの筆頭候補がトレノ。アルゼンチンはブエノスアイレス出身の24歳のラッパーだ。高いスキルとヒップホップの伝統を受け継ぐスタイルとともに、甘いマスクに似ず、アルゼンチンの社会・政治状況にもの申し、腐った権力システムに中指を突き立てる硬骨漢でもある。2026年4月に最新アルバム「TURR4ZO」をリリースしたばかりだ。旬の勢いを感じたいなら見逃し厳禁。

Trueno「X UNAS LLANTAS」ミュージックビデオ

Angine de Poitrineはカナダ出身の2人組。マイクロトーナル(微分音)ロックを自称する奇妙にねじ曲がった変拍子と不協和音だらけのロックは気持ち悪さと気持ちよさが同居していて、さながら2020年代のフランク・ザッパのよう。The Residentsやバケットヘッドのような奇妙なコスチュームも含め、ひさびさに新しいもの好き、ヘンタイ好きの血が騒ぐニューカマーの登場だ。

Angine de Poitrine - Full Performance(Live on KEXP)

サマソニで観るべき3組

  • Wisp(8/14幕張・8/15大阪 SONIC STAGE)
  • デスティン・コンラッド(8/15幕張 MARINE STAGE・8/16大阪 AIR STAGE)
  • クリスタル・ウォーターズ(8/16 幕張BEACH STAGE)

米サンフランシスコ出身の女性シンガーソングライター、Wispことナタリー・R・ルー。ウィスパーボイス、轟音ノイズギターの壁、耽美でメランコリックな曲調、美しいメロディとファンタジックなサウンド、そして幼く儚げなルックスと舌足らずのしゃべりと、何拍子もそろったシューゲイザー~ドリームポップの新星。今年1月の初来日公演は即完だっただけに、大会場フェスでの再来日はうれしい限りだ。

Wisp「Your face」ミュージックビデオ

デスティン・コンラッドは米国フロリダ州タンパ生まれ。オルタナティブR&Bの世界で頭角を現しつつある25歳だ。昨年発表の1stアルバム「Love on Digital」はネオソウルとジャジーR&B的な現代性を併せ持つ繊細で洗練されたスタイルで注目を集めた。YouTubeにアップされているTiny Desk Concertの映像は必見だ。どちらかといえば小さな会場での親密なスタイルのほうがフィットしそうなので、マリンスタジアムという大会場でどんなパフォーマンスをするか注目だ。

Destin Conrad: Tiny Desk Concert

クリスタル・ウォーターズ、まさかの来日! 大名曲「Gypsy Woman(She's Homeless)」一発でハウスミュージック史上に永遠に残る正真正銘のレジェンドだが、現在も「I Am House」というタイトルのポッドキャスト番組を運営して、ツアーもこなして現役バリバリで活動中。ついに90年代ハウスのリバイバルが来るか??

Crystal Waters「Gypsy Woman(She's Homeless)」ミュージックビデオ

小野島大(オノジマダイ)

音楽評論家。「MUSIC MAGAZINE」「ROCKIN'ON」のほか、新聞やWebなどさまざまな媒体で執筆活動を行っている。

照沼健太が選んだ今年の注目アクト

フジロックで観るべき3組

  • Fujii Kaze(7/25 GREEN STAGE)
  • XG(7/25 WHITE STAGE)
  • Trueno(7/25 GREEN STAGE)

今年はフジロック2日目とサマーソニック全3日間に参加予定です。なので、今回の選定基準は「自分が観る予定のアーティスト」としました。

もはや説明不要かと思いますが、米Republic Recordsからの世界リリースなど現在のJ-POPを代表・象徴するアーティストの1人、Fujii Kazeがフジロック初出演。コーチェラ出演を経て、ワールドツアーへの流れの中に組み込まれる形の出演となります。出演発表時にはフジロック史上最大のリアクションがあったとのことで、この日のチケットも早々とソールドアウト。本人の活動の流れからも、周囲の状況からも、昨年の山下達郎と並ぶ伝説となることは間違いなさそう。

Fujii Kaze「It's Alright」ミュージックビデオ

J-POPでもK-POPでもない「X-POP」を掲げ、グローバルに活動してきた7人組・XGがFujii Kazeと同様にフジロック初出演。さらにはコーチェラにも出演(昨年)し、ワールドツアーの実績もあり。ということで、今年のフジロック2日目はワールドワイドなアーティスト2人が凱旋しての初出演という様相に。プロデューサーの逮捕もあり、その行末が宙ぶらりんになっているようにも見えるフェーズにありますが、新しいXGを印象付けるパフォーマンスを見せてくれるのではないかと楽しみです。バキバキのビートと、キレのいいボーカルが特徴的なグループでもあるので、音響に定評あるWHITE STAGEとの相性にも期待。とはいえ、先日のタイムテーブル発表でFujii Kazeと絶妙に出演時間が被っていることが発覚。移動時間や入場規制の可能性も考慮すると、二者択一となるかも。悩ましい。

XG「ROCK THE BOAT」ミュージックビデオ

アルゼンチンの超人気ラッパー・トレノ。5歳でステージに立ち、17歳でフリースタイル大会で二冠を獲得してからアーティスト活動を本格化。バッド・バニーら近年のラテンミュージックの隆盛と遠目に共振しながらも、あくまでもラップであり、地元ストリートに立脚したリリシズムはさながらTHA BLUE HERBのよう。リリックが非常に素晴らしいので、ぜひ歌詞を事前にチェックして現地で観てほしいです。

Trueno「FEEL ME??」ミュージックビデオ

サマソニで観るべき3組

  • BUMP OF CHICKEN(8/14幕張 MARINE STAGE)
  • The Strokes(8/14幕張 MARINE STAGE・8/15大阪 AIR STAGE)
  • L'Arc-en-Ciel(8/14大阪 AIR STAGE・8/16幕張 MARINE STAGE)

BUMP OF CHICKENは結成30周年イヤーにして、サマソニ初出演。2000年にメジャーデビューしたという点では、サマソニとは同世代という言い方もできるかも。アニメやゲームといったカルチャーと接続した日本独自のロックカルチャーを作り上げた彼らが、洋楽フェスとして出発したサマソニに出演する。それ自体が、時代の変化の象徴。さらにBUMPは千葉県出身なので、ZOZOマリンはある意味ホーム。映画「超かぐや姫!」主題歌効果で「ray」が新たな代表曲となったタイミング、さらにほぼ同時期にブレイクしたThe Strokesと連続するスロットにも、何かマジックが生まれる予感があります。アルバムツアーが昨年終了しているため、オールタイムベスト的なセットリストにも期待が持てるかも。

BUMP OF CHICKEN「ray」ミュージックビデオ

The Strokesもデビューから25周年。今回が2度目のヘッドライナーですが、音楽シーンの潮流とのシンクロという意味では、ブレイク直後の2003年サマソニ初出演以来のベストタイミングではないでしょうか。今年のコーチェラでも初期の名曲に2020年代の最新モードを織り交ぜたセットリストがバッチリでしたし、リック・ルービンと再タッグを組んだ新作リリース直後というタイミングも絶妙。ただし、気になるのはギタリスト。ニック・ヴァレンシの一時活動休止が発表されましたが、サマソニまでに戻ってきてほしい。

The Strokes「Going Shopping」ミュージックビデオ

「有名どころしか挙げてないじゃねえか!」と自分でもツッコミたくなりますが、今年はビッグネームがみんなキャリアの流れと出演タイミングが絶妙すぎる。このあたりにサマソニのブッキング力を感じますね。BUMP同様にL'Arc-en-Cielもサマソニ初出演で、そもそもフェス出演自体が珍しいバンド。さらには結成35周年ということで、オールタイムベスト的なセットリストにもやはり期待が高まります。しばらく離れていたリスナーにとってはベテランの変化と不変を確認する機会に、若いリスナーにはなかなか観られないレジェンドを体験できる貴重な機会となりそう。

L’Arc~en~Ciel「YOU GOTTA RUN」ミュージックビデオ

照沼健太(テルヌマケンタ)

ポップアーティスト。学生時代から数々のメディアで編集や執筆、撮影を担当し、2023年10月末に批評家の伏見瞬とともにYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を開設。2026年には、新世代J-POPの概要や名作をまとめた書籍「J-POP 3.0ディスクガイド 2015-2025」を出版した。

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読者の反応

本人 @biftech

恒例化しつつある音楽ナタリーのフジロック&サマソニ特集。

選んだのはこれ。DJ MAMEZUKAは当日発表だしドンルクを流すのも憶測(魂では確信してる)から選べないジレンマ

・ROUTE 17 スマイリー原島回
・Joey Valence & Brae
・鬼の右腕
・Kasabian
・BINI
・ハルカリ

https://t.co/NomjDt2UfM

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