原泰久による同名マンガを、監督・佐藤信介、主演・山﨑賢人で実写化した映画「キングダム」シリーズ最新作「キングダム 魂の決戦」が全国で上映中。中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を夢見る主人公・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政の躍進を壮大なスケールで描き出す。5作目となる「キングダム 魂の決戦」で繰り広げられるのは、原作でも屈指の人気を誇るエピソード「合従軍編」。秦国存亡を懸けた運命の決戦が始まる。
ナタリーでは、本作の魅力をさまざまな角度から紐解く特別企画【キングダムナタリー】を展開中。この一環として、映画ナタリーではお笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政と嶋佐和也にインタビューを実施した。2人とも映画「キングダム」シリーズを鑑賞するのは今回が初めて。屋敷は原作を途中まで読んでいた時期がある一方、嶋佐は「キングダム」の知識がまったくない初見状態だった。果たして、そんな彼らでもいきなり5作目から楽しめたのか。“キングダム初心者”だからこそ感じた本作の面白さを語ってもらった。
取材・文 / 岡本大介撮影 / 山口真由子
映画「キングダム」完全未経験のニューヨークさんに最新作を観てもらいました
「こんなにアクションすごいんだ!」ってシンプルに驚きました(嶋佐)
──お二人は映画「キングダム」シリーズに触れるのは今回が初めてだそうですね。まずは本作を観る前のイメージから教えてください。
屋敷裕政 映画シリーズは1回も観たことなくて、マンガは今回の映画のあたりまでは読んでるくらいの知識ですね。「キングダム」は、芸人の中でもめっちゃ好きな人が多いなっていうイメージです。
──ちなみにマンガはどれくらい前に読まれたんですか?
屋敷 8、9年前くらいに自分の周りで流行った時期があって、マンガ喫茶で一気にバーッて読んだ記憶があります。
──嶋佐さんはいかがですか?
嶋佐和也 僕は本当にまったくで。マンガも読んでなかったし、映画も観てなかったんです。もちろん「今一番面白いマンガ」って言っている芸人がけっこういるのは知ってましたし、あとは映画を観て面白かったっていう女の子も周りに何人かいた気がします。なので、僕の中では女子にも人気がある映画っていうイメージですね。
──確かに。原作は「週刊ヤングジャンプ」連載なので男性ファン中心のイメージですが、映画になるとキャスト陣の魅力もあって女性ファンも多い印象を受けます。
嶋佐 はい。本当はマンガ読みたかったんですけど。でも、もう気付いたときには遅かったというか……。もう70何巻まで出てますからね。さすがに今からだと厳しいのかなって思って、なかなか手が出せないままでした。
──そんなお二人が、いきなり5作目となる本作をご覧になったわけですが、率直にいかがでしたか? 観る前は「俺たちで大丈夫かな」と不安そうにされていましたが……。
屋敷 めちゃくちゃ楽しめました! っていうか、僕はこれが5作目ってことも知らなかったんで(笑)。
──えっ!(笑)
屋敷 勝手に「3くらいかな」って思ってたんですよ。「だいぶ続いてるな」ってびっくりしましたけど、最初にこれまでのあらすじや状況を整理してくれたので、全然いけましたね。いきなりクライマックスみたいな感じで入って、そこからずっとクライマックスが続いているくらいの盛り上がりでした。
嶋佐 僕も同じで、なんの知識がなくても問題なく楽しめました。とにかくアクションのレベルが高すぎて。今さらかもですけど「こんなにアクションすごいんだ!」ってシンプルに驚きましたね。
──本作は秦国が六国からの一斉侵攻を受ける「合従軍編」なので、最初からスケールがとてつもなく大きいんですよね。
嶋佐 たぶん、ここから今までの見逃した作品を観ても逆に面白そうですよね。「この人って最初はこうだったんだ」とか。「スター・ウォーズ」みたいな感じで、あんまり順番は関係ないというか。
──確かにそういう楽しみ方もできそうです。
嶋佐 とにかく「映像の迫力がすごかった!」というのが、観終わったばかりの率直な気持ちです。
屋敷 映像の迫力もそうですし、出ている役者の豪華さだったり、とにかくもう全部がハリウッド映画ばりに「豪華やなー!」って感じでした。
──実は、冒頭から70分くらいまでは王宮に急報が入ったり、各国の将軍たちが集結したりするセットアップの展開で、最初のアクション(信の馬上アクション)が始まるのはそのあとなんですよね。
屋敷 そうだったんですか!? 全然そんな感じしなかったです。そこに至るまでもずっと緊迫感があったから、気にならんかったですね。
嶋佐 僕は時代劇とかもあんまり観ないんで、ああいう合戦のアクションにはあまり触れたことがなかったんですけど、すごかったです。ずっとハラハラして見応えがあったし……。いやもう「すごい」しか思い浮かばないくらいすごかったです(笑)。
女性からしたらたまらん“メロい”関係性なのよ(屋敷)
──キャスト陣の豪華さについてもお話が出ましたが、特に印象に残ったキャラクターや俳優はいましたか?
屋敷 僕はやっぱり信(演:山﨑賢人)と、蒙恬(演:志尊淳)、王賁(演:神尾楓珠)の3人のバランスがよかったですね。この3人は原作を読んでいたときから「好きやな」と思ってたんですけど、今回の映画でもやっぱりよかったです。
屋敷 あと個人的には桓騎を演じた坂口憲二さんもハマり役でしたね。マンガでも好きなキャラなんですけど、桓騎が来ると「何やるんや?」ってちょっとドキドキするというか(笑)。そこにすごくハマってました。
嶋佐 僕は豊川悦司さん(役:麃公)。トヨエツさんは本当にすごい役者さんですよね。この人はなんでもやるなとは思っていたんですけど、まさか「キングダム」の将軍までやるんだって、改めて驚きました。あとは一ノ瀬ワタルさん(役:臨武君)。あのキャラがすごくよく合ってましたね。
屋敷 臨武君は、名乗り口上だったりバトルの最中に口からバッとヨダレをぶちまけるシーンがあるんですけど、それを隠さずにカメラで拾っているのがライブ感があって好きですね。ああいうキャラに合わせた演出も効いてるなって思います。
嶋佐 あと山田裕貴くんも印象的でした。
──万極ですね。彼の生い立ちも深く描かれましたが、いかがでしたか?
嶋佐 ちょっと普通じゃないキャラクターで、今回一番ガッツリ敵として出てくるので、かなり強烈でしたね。
屋敷 あの生き埋めのシーンとかはしんどかったですね。何度斬っても執拗に襲いかかってくる趙軍のシーンなんかも、小さな子供さんが観たら泣くんちゃうかなっていうくらい。ただ、信と万極のぶつかり合いはこの映画の最大の見どころなので、やっぱりグッときました。子供さんが泣いたら、親御さんがうまくフォローしてあげてください(笑)。
嶋佐 あと三吉彩花さん(役:媧燐)も。出ていたのは最後でしたけど、よかったですね。
──セクシーでしたね。
屋敷 媧燐は原作でもけっこうエロかった気がしますね。
嶋佐 そうか。これはもう絶対に続きを観ないといけない。あとは斎藤工さん(役:春申君)とか、要潤さん(役:騰)とか。いやー、もう画面がイケメンでいっぱいでしたよね。日本中のイケメン俳優を全部集めたんじゃないかっていうくらい。
──まったくの初心者である嶋佐さんから見て、「この人たちはどういう関係?」と気になったキャラクターはいましたか?
屋敷 確かに、お前はなんの絆も知らんもんな(笑)。
嶋佐 まあ、そうね。山﨑賢人さん(役:信)と吉沢亮さん(役:嬴政)の関係とかはどういう感じなの? 幼なじみみたいな感じかな? 雰囲気的に。
屋敷 全然違うわ! すいませんね、こいつ(笑)。国で一番偉い人(嬴政)と、何者でもなかった少年(信)が出会ってどんどん出世していって、みたいな感じやから。女性からしたらたまらん“メロい”関係性なのよ。とにかく嬴政がこの国で一番偉いからな。
嶋佐 それくらいはわかったわ。あと橋本環奈さん(役:河了貂)は特に何も戦ってないのに、なんでちょっといい感じのポジションにいるのかも疑問だった(笑)。
屋敷 軍師やから! 李牧(演:小栗旬)とかと同じポジションなのよ。
嶋佐 でも言うほど作戦練ってた?
屋敷 まあ今回はそういうシーンはあんまり描かれてなかったけども。
嶋佐 でも、これを機にキャラクターたちのバックボーンを知りたくなりましたね。いい意味で誰のバックボーンも知らないで観終わったので。
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久しぶりに「ああ、映画観てるわ」って思いました(屋敷)

