映画「
同作では、右手で触れるだけで人を殺めることができる異能を持った山田太郎の数奇な運命をたどり、“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描き出す。原作・脚本も担った佐藤が太郎を演じた。
エンディングで「名前」が流れた余韻が残る中、佐藤は客席後方から登場。満員の客席に向かい「すごい楽曲ですよね」と語りかけると「魂ごと作品にのめり込まなければ作れないような曲が最後に流れて、本当にありがたいと思っています」と感謝を述べた。佐藤の言葉を受けたNovel Coreは「僕にとっても人生初の映画主題歌でして、やっぱりすごく思い入れの強い作品になっています。本当に魂レベルでのめり込んで、一部の歌詞に関しては嗚咽しながら書いたりして作ってきた曲なので、こういう形でたくさんの人のもとに映画とともに自分の楽曲が届いている、そしてそれが映画の世界観を少しでも補完できていたとしたら、こんなに幸せなことはないなと本当に思っています」と感無量の表情を浮かべた。
本作は、オリジナル映画で過激な表現も多いため、一度はお蔵入りになりそうになったという経緯があるが、現在117館という上映ながら、興収は2億5000万円を超えるスマッシュヒットに。佐藤は「毎日のように映画の感想が届く」と大きな反響を実感していると言い、Novel Coreも「この曲が作品の一部になるように作ってきたので、それがこういう形で広がっていっているのは本当にうれしいです。家族が各地の映画館に行きまくっているんです」と笑顔で話す。楽曲作りのために脚本を「多分15、6回はフルで読ませていただいていた」というNovel Coreは「読むたびに大事だなと思うポイントが異なっていく。すごく想像させる余白が強い作品だなと感じました。その抽象性みたいなものを損なわずに、“これが正解”と言い切ってしまう曲にしないで、ちゃんと余白を残したまま映画の世界観を地続きに感じてもらえるような曲にしなきゃということで、今回は“名前を付ける”という行為自体が、そもそも人間にとってすごく大きなカルマなんじゃないかというところにフォーカスを当てて作詞を進めました」と歌詞に込めた思いを明かした。
その後、楽曲作りについてトークが展開する中、佐藤演じる太郎の気持ちの話になると、会場がにわかにざわつく。それを察した佐藤はNovel Coreに「(本名が佐竹)太朗だから、(映画の主人公である山田)太郎の気持ちがわかるんだよね」と話を振る。これに「そうなんです。わかるんです。太朗だから」と答えたNovel Coreは「太朗と二朗なんですよね」と佐藤と見つめ合う一幕も。さらに「率直にシンパシーをめちゃくちゃ感じてしまって。彼の気持ちを代弁できるとしたら、自分しかいないんじゃないかということで、筆をとった次第でございます」と語った。また佐藤は「最初に歌詞が送られてきたときから『この歌詞いいな』と思ったのが、『必ず枯れる花に水をやるのなら踏みつけて散らしてしまえばとそう思うほど』っていうところが、それこそ山田太郎の感じがしたんだよね、あの歌詞に。あそこはすごく好きなんだ」と絶賛。Novel Coreは「めちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せた。
映画の中で太郎が人とつながるのをあきらめることにちなみ、人生であきらめそうになった経験について聞かれた佐藤は「私はね、20代の頃、38回ぐらい役者をあきらめているんで」と切り出すと「あるマンガの作品からの受け売りなんですけれども、あきらめるということの語源は“明らかにする”ということらしいんですよね。だから悪いことじゃないと。38回はちょっとあきらめすぎだけど、その経験があるから今の僕があるんじゃないかなと思って」と語り「当然それを支えてくれたのは妻です」と胸を張る。これにはNovel Coreも「僕も本当に、思い返すとめちゃくちゃありますね。今の音楽を作るという仕事に落ち着くまで、マンガ家を目指した時期もあったし、声優さんを目指した時期もあるし、テニスプレイヤーを目指した時期もあるし、バスケプレイヤーを目指した時期もあるし、指揮者を目指した時期もあるし。色々なことを経て、一個一個挫折するなかで、自分の道を確かめていって、今にたどり着いた気がします」と続いた。
最後にNovel Coreは「僕はこの映画『名無し』という作品、二朗さんに次いで大ファンの自信があります。この映画のために、この映画の中で生きた彼ら彼女たちの人生を、より高い温度で、みんなに近い温度で伝えられるように書き下ろした主題歌です。ぜひこの先もたくさんの方に、この映画『名無し』とともに『名前』という楽曲を聴いてもらえたら」とメッセージを送る。佐藤も「『エンドロールまで席を立つ人がいない』という話をよく聞きます。それぐらい本当にこの映画に寄り添った素晴らしい楽曲で、僕はNovel Coreさんに主題歌を引き受けていただけたことが、映画にとってすごく大きなことだと思っています。映画『名無し』も『名前』もたくさんの人に触れてほしいです」と呼びかけた。
関連する特集・インタビュー
関連商品
リンク
フォローして最新ニュースを受け取る
関連記事
佐藤二朗のほかの記事
タグ



ふぇぶ🌐💫 @febcytec
@eiga_natalie この笑顔😊
全く怖くない人ですよ
😎の🕶⸒⸒はカッコつけてるだけでーす🤣
#NovelCore
#名前 #映画名無し https://t.co/sc2XtZMRdw