「みなに幸あれ」の
映像は、愛と優が校長室に足を踏み入れるシーンで幕を開け、組体操中の生徒たちに囲まれる校長の姿が映し出される。穏やかな笑顔で2人を迎える校長に愛が応じると、入り口付近に立っていた教頭が「ヤー!」と絶叫。恐怖に表情を強張らせる愛と優に対して、校長は満足そうに「ナイス恐怖です」と言い放つ。加えて愛と優が集団を拒否する姿勢を見せると、校長は教頭の手拍子に合わせて「個人と、個人が、集まってー集団!」とリズミカルに“集団”とは何かを説いていくのだった。
あわせて著名人からのコメントも到着。作家の綾辻行人は「大勢の生徒たちが組み体操をしながら襲ってくる!というホラー映画史上前代未聞の場面だけでも、一見の価値がある」と紹介し、怪談師・作家の夜馬裕は「集団の一員であることの安心と無機質さ。群れから外れた個人としての不安と自由」「観る者の心を揺さぶる、新たな社会派SFホラーの誕生に刮目せよ!」とアピールする。加えて現在公開中の映画「
「NEW GROUP」は明日6月12日より全国でロードショー。
映画「NEW GROUP」本編映像(校長の集団リズム編)
綾辻行人(作家)コメント
大勢の生徒たちが組み体操をしながら襲ってくる!というホラー映画史上前代未聞の場面だけでも、一見の価値がある。クライヴ・バーカーの傑作小説「丘に、町が」をつい思い出しながら、「おおーっ」と声を上げてしまった。
「みなに幸あれ」から注目している下津優太監督だが、やはり目が離せない。
夜馬裕(怪談師 / 作家)コメント
校庭の中央に現れた、組体操で作られた人間ピラミッド。
この不気味な出来事はさざ波のように広がり、学校を、街を、世界を静かに覆っていく──。
集団の一員であることの安心と無機質さ。
群れから外れた個人としての不安と自由。
展開が予測できない奇抜で不気味な作品でありながら、そこあるのは紛れもない私たち自身の物語。
観る者の心を揺さぶる、新たな社会派SFホラーの誕生に刮目せよ!
𠮷田光希(映画監督「廃用身」)コメント
違和感があまりに連続するので、「そこまでやりますか!?」と何度も吹き出してしまいました。
何が起きているのかわからないのに、降りられない乗り物に乗せられている感覚。
不条理を比喩に回収せず、すべてを現実として押し通してしまう。
単なる「集団の怖さ」の映画ではない。いつの間にか集団に属する心地よさまで見えてくる。
その危うさにゾッとしました。これ、IMAXで上映したらどうですか!?
宇野維正(映画ジャーナリスト)コメント
「NEW GROUP」を非現実的な作品だと思った人は幸せだ。
自分にとって本作は、最初から最後まで今の日本の現実でしかなかった。
「WEAPONS/ウェポンズ」や「プルリブス」との同時代性にも注目。
野水伊織(映画感想屋声優)コメント
みんな同じでマジョリティ。同じじゃなければ敵、同じじゃなければ潰す(物理)。
そうして思考を放棄させて“同じ”を強いてくる、これは同調圧力アポカリプスホラーと言えるだろう。
人間ピラミッドが肥大していく様は滑稽だが恐ろしい。それはきっと、その背景に現代社会を感じるからだ。
少数の孤独に耐えるよりも、個を殺して多数派に成る方が幸せなのか。
きっとピラミッドは、私たちのすぐ後ろまで来ている。
ISO(ライター)コメント
「前にならえ」こそ美徳。そんな軍隊式教育の残滓がいまだ息づく日本の教育、ひいては日本社会の気色悪さを穿つジャンルレスな一撃。ぶっ飛んでいるが、それと同時にこれほど切迫感を持った物語を“人間ピラミッド”なんて題材から紡ぐとは。
笑いながら背筋が冷える。下津監督のイマジネーションは一体どうなってんだ!
SYO(物書き)コメント
組体操で同調圧力を描く発想とマジで映画化した実現力…
これが作家性だ。そしてこれこそ真の社会風刺ホラーだ。
観たかったの先を行く下津優太監督にまたも震わされた。
末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)コメント
秩序としての集団、同調、いや諦念としての集団を憎みに憎んだ結果、その忌むべきものに「組体操」と言う狂った姿形を与えてしまった恐るべきビジョン。
こんな映画、他に無いだろう。
搾取構造のピラミッド社会、トゲトゲして角張った世の中に、あの山田杏奈が立ち向かう、僕らの丸い地球のために。
こんな映画、思い付くわけがないだろう。
不確実な時代の二極化社会に血の混じった唾を吐く、それでも「人間の絆」を信じたい魂魄の博愛ホラー映画が誕生してしまった。
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