ピエール瀧が生み出す狂気のリズム!山田杏奈・青木柚が手拍子に困惑「NEW GROUP」新映像

3

92

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 24 68
  • 0 シェア

山田杏奈が主演を務め、青木柚と共演した映画「NEW GROUP」の本編映像の一部がYouTubeで解禁。ピエール瀧扮する校長が“集団行動の幸せ”を軽快に説く、狂気のリズムシーンが収められている。

「NEW GROUP」より、ピエール瀧演じる校長

「NEW GROUP」より、ピエール瀧演じる校長

高画質で見る

「みなに幸あれ」の下津優太が監督を務める本作は、集団行動における人間の心理を描くSFサイコエンタテインメント。ある日、高校の校庭で生徒たちによって巨大な人間ピラミッドが形成されるも、それは地域全体を巻き込む集団怪現象の始まりにすぎなかった。山田が家庭に問題を抱える引っ込み思案な愛を、青木が協調性を重んじる日本の学校になじめない海外帰りの転校生・優を演じている。

「NEW GROUP」メインカット

「NEW GROUP」メインカット [高画質で見る]

映像は、愛と優が校長室に足を踏み入れるシーンで幕を開け、組体操中の生徒たちに囲まれる校長の姿が映し出される。穏やかな笑顔で2人を迎える校長に愛が応じると、入り口付近に立っていた教頭が「ヤー!」と絶叫。恐怖に表情を強張らせる愛と優に対して、校長は満足そうに「ナイス恐怖です」と言い放つ。加えて愛と優が集団を拒否する姿勢を見せると、校長は教頭の手拍子に合わせて「個人と、個人が、集まってー集団!」とリズミカルに“集団”とは何かを説いていくのだった。

「NEW GROUP」より、左から山田杏奈演じる愛、青木柚演じる優

「NEW GROUP」より、左から山田杏奈演じる愛、青木柚演じる優 [高画質で見る]

あわせて著名人からのコメントも到着。作家の綾辻行人は「大勢の生徒たちが組み体操をしながら襲ってくる!というホラー映画史上前代未聞の場面だけでも、一見の価値がある」と紹介し、怪談師・作家の夜馬裕は「集団の一員であることの安心と無機質さ。群れから外れた個人としての不安と自由」「観る者の心を揺さぶる、新たな社会派SFホラーの誕生に刮目せよ!」とアピールする。加えて現在公開中の映画「廃用身」の監督・𠮷田光希は「単なる『集団の怖さ』の映画ではない。いつの間にか集団に属する心地よさまで見えてくる。その危うさにゾッとしました。これ、IMAXで上映したらどうですか!?」と語った。そのほか5名の感想も後述している。

「NEW GROUP」は明日6月12日より全国でロードショー。

映画「NEW GROUP」本編映像(校長の集団リズム編)

映画作品情報

綾辻行人(作家)コメント

大勢の生徒たちが組み体操をしながら襲ってくる!というホラー映画史上前代未聞の場面だけでも、一見の価値がある。クライヴ・バーカーの傑作小説「丘に、町が」をつい思い出しながら、「おおーっ」と声を上げてしまった。
「みなに幸あれ」から注目している下津優太監督だが、やはり目が離せない。

夜馬裕(怪談師 / 作家)コメント

校庭の中央に現れた、組体操で作られた人間ピラミッド。
この不気味な出来事はさざ波のように広がり、学校を、街を、世界を静かに覆っていく──。

集団の一員であることの安心と無機質さ。
群れから外れた個人としての不安と自由。
展開が予測できない奇抜で不気味な作品でありながら、そこあるのは紛れもない私たち自身の物語。
観る者の心を揺さぶる、新たな社会派SFホラーの誕生に刮目せよ!

𠮷田光希(映画監督「廃用身」)コメント

違和感があまりに連続するので、「そこまでやりますか!?」と何度も吹き出してしまいました。
何が起きているのかわからないのに、降りられない乗り物に乗せられている感覚。
不条理を比喩に回収せず、すべてを現実として押し通してしまう。
単なる「集団の怖さ」の映画ではない。いつの間にか集団に属する心地よさまで見えてくる。
その危うさにゾッとしました。これ、IMAXで上映したらどうですか!?

宇野維正(映画ジャーナリスト)コメント

「NEW GROUP」を非現実的な作品だと思った人は幸せだ。
自分にとって本作は、最初から最後まで今の日本の現実でしかなかった。
「WEAPONS/ウェポンズ」や「プルリブス」との同時代性にも注目。

野水伊織(映画感想屋声優)コメント

みんな同じでマジョリティ。同じじゃなければ敵、同じじゃなければ潰す(物理)。
そうして思考を放棄させて“同じ”を強いてくる、これは同調圧力アポカリプスホラーと言えるだろう。
人間ピラミッドが肥大していく様は滑稽だが恐ろしい。それはきっと、その背景に現代社会を感じるからだ。
少数の孤独に耐えるよりも、個を殺して多数派に成る方が幸せなのか。
きっとピラミッドは、私たちのすぐ後ろまで来ている。

ISO(ライター)コメント

「前にならえ」こそ美徳。そんな軍隊式教育の残滓がいまだ息づく日本の教育、ひいては日本社会の気色悪さを穿つジャンルレスな一撃。ぶっ飛んでいるが、それと同時にこれほど切迫感を持った物語を“人間ピラミッド”なんて題材から紡ぐとは。
笑いながら背筋が冷える。下津監督のイマジネーションは一体どうなってんだ!

SYO(物書き)コメント

組体操で同調圧力を描く発想とマジで映画化した実現力…
これが作家性だ。そしてこれこそ真の社会風刺ホラーだ。
観たかったの先を行く下津優太監督にまたも震わされた。

末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)コメント

秩序としての集団、同調、いや諦念としての集団を憎みに憎んだ結果、その忌むべきものに「組体操」と言う狂った姿形を与えてしまった恐るべきビジョン。
こんな映画、他に無いだろう。
搾取構造のピラミッド社会、トゲトゲして角張った世の中に、あの山田杏奈が立ち向かう、僕らの丸い地球のために。
こんな映画、思い付くわけがないだろう。
不確実な時代の二極化社会に血の混じった唾を吐く、それでも「人間の絆」を信じたい魂魄の博愛ホラー映画が誕生してしまった。

この記事の画像・動画(全15件)

©︎2025「NEW GROUP」製作委員会

リンク

関連記事

ピエール瀧のほかの記事

読者の反応

  • 3

tAk @mifu75

ピエール瀧が生み出す狂気のリズム!山田杏奈・青木柚が手拍子に困惑「NEW GROUP」新映像 https://t.co/ucuNlVU0E2

コメントを読む(3件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 NEW GROUP / 廃用身 / ピエール瀧 / 山田杏奈 / 青木柚 / 下津優太 / 𠮷田光希 / 野水伊織 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。