映画「
同作では、右手で触れるだけで人を殺めることができる異能を持った山田太郎の数奇な運命をたどり、“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描き出す。原作・脚本も担った佐藤が太郎を演じ、丸山が身寄りも名前もなかった少年期の山田の名付け親となる巡査・照夫に扮した。
佐藤は昨日川崎で本作を鑑賞したと明かし、「受付のおばちゃんに『あ、そっくり!』と言われてしまった……(笑)」と苦笑いしつつ、「『爆弾』も同じ映画館で観ていて、そっちは直接人を殺める役柄ではないからバレてもいいやと思っていたけど、本作では何がなんでもバレずに帰ろうと思っていたのに」と悔しがる。公開日の3日後に観に行ったという丸山が「すっと帰る人がいなくて、なんだか重い空気だった」と告げると、佐藤は「エンドロールが流れても誰も席を立たなくて。SNSでは僕でさえも気付かないような考察があふれてて『そう受け取れるのか!』と。僕らの手を離れて生き物のようにどんどん育っている感じが、作品として本当に幸せなことですよね」と感慨深げな様子を見せた。
公開館数が116館という規模ながら、興行収入2億円を突破している本作。佐藤は「オリジナル作品なのにこうしてヒットするというのは言葉にできないほどうれしいし、希望の光だなと思います」と切り出し、「もちろん原作ものの作品にも喜んで出演するけど、『オリジナル作品もがんばって作らなきゃ』というのは日本映画の関係者ならみんな思っていること。本作のヒットがその光になればいい」と言葉に力を込める。丸山も「映画は“余白の芸術”だと思うんです。本作には考察などでその欠けている余白を埋めていく魅力が詰まっていますし、見やすくて“ちゃんと解決する”エンタメ作品がたくさんある中、こういった作品が多くの人に届いているのが素晴らしい」とコメント。「物語自体は絶望的なのですが、何かを抱えている人たちが浄化できる要素がこの映画にはあるのかな。『どうにかしなきゃ』と現状に悩んでいる人が多い今の世の中で、この映画が届いたことが1つの指標になる」とも語った。
会場にはリピーターの観客が多く、中には4、5回観たという人も見受けられ、丸山は思わず「癖になってるねー。ラーメン二郎みたいになっているんじゃない?」と声を上げる。鑑賞者から「子役の存在感がすごかった」と感想が寄せられているとMCが告げると、丸山は「オフのときは『うわー』と走り回るような健全な普通の子供たちなのに、本番になるとバシッと切り替わる。本当に芝居が好きなんだなと思うし、(その姿を見て)俺もがんばらなあかんなと。どういう俳優になっていくのかが楽しみですよ」とほほえんだ。
本作のテーマである「人とつながること」に話が及ぶと、佐藤は「僕が書いてきた物語は、負を抱えた人間が最後にわずかな光を見るような話が多かったけれど、本作では徹底的な絶望を描きたかった。メンタルが壊れるような役は自分で引き受けるしかない、と思って自分で演じることにした」と回想。「そんな“徹底的な絶望”を描くうえで思ったのは、やっぱり人とつながれているうちは『まだ明日も生きてみようかな』と感じられるということ。それをあきらめてしまった人間がどうなるか……と思って本作を書き始めたんです」とも口にし、「そんな私は妻から毎日ハグを断られてるんですけどね。しても『生気が吸い取られる』とか言われて」と付け加える。
一方で丸山は「“つながる”といえば、やはり人生でもっとも長く一緒にいるSUPER EIGHTのメンバーですね」と一言。「昨日もみんなで仕事をしたけど、裏ではずっとみんな笑い合っています。横山(裕)が最近カメラにハマっていて、ずっとメンバーを撮ってるんですよ。『どれだけメンバー好きやねん!』って(笑)」と仲の良さに言及する。また「昨日は全員で飯を食いに行こうと予定も合わせて、私が予約しましたよ!」と報告すると、佐藤は「時間があれば私も行きますから」と宣言して観客を笑わせた。
関連する特集・インタビュー
関連商品
リンク
関連記事
佐藤二朗のほかの記事
タグ



∞ SUPER EIGHT ∞情報∞ @infoSUPEREIGHT
【イベントレポート】「名無し」佐藤二朗が人とのつながり語る、丸山隆平はSUPER EIGHTで「飯食いに行こう」 https://t.co/XwELHGGAkC