「Marche du Film 2026」内「Goes to Cannesプログラム」における紹介作品に選出された「殺人の門」。今回の「Marche du Film」のカントリーオブオナー(Country of Honour)は日本だ。同プログラムでは各作品の監督・プロデューサーが登壇し、ポストプロダクション段階の日本映画のフッテージ上映とプレゼンテーションを実施した。世界初公開となる「殺人の門」の本編フッテージが12分にわたって上映され、金井と椿は企画意図や作品の魅力を伝える。金井は「この矛盾し、歪んだ友情こそが、本作『殺人の門』のテーマ」と語り、椿は「人間が抱える矛盾した感情を鋭く問いかける作品」とアピール。登壇後には各国関係者との意見交換が行われた。
フッテージ冒頭には、山﨑のコメント映像も。山﨑は「僕が演じたのは、一見魅力的でありながら、気づかないうちに親友の人生に入り込み、支配していく人物です。露骨な暴力ではなく、静かに人の心を歪めていく。そこに、この作品の怖さがあります。ですが、この物語に登場するのは、特別な怪物ではなく、あくまで“人間”です。だからこそ、強く心に残る作品になっています」と述懐した。
「殺人の門」は2027年2月19日に全国公開。金井、椿の「Goes to Cannesプログラム」におけるスピーチ全文は以下の通り。
山﨑賢人 コメント映像より
みなさんこんにちは。映画「殺人の門」、主演の山﨑賢人です。
僕が演じたのは、一見魅力的でありながら、
気づかないうちに親友の人生に入り込み、支配していく人物です。
露骨な暴力ではなく、静かに人の心を歪めていく。
そこに、この作品の怖さがあります。
ですが、この物語に登場するのは、特別な怪物ではなく、あくまで“人間”です。
だからこそ、強く心に残る作品になっています。
今日、カンヌで世界で初めて、皆さんに本編の一部をご覧いただきます。
ぜひお楽しみください。
金井紘 スピーチコメント
ある男は、幼少時代から30年間、こう思い続けていました。
「あいつさえいなければ」
また、別のある男は30年間、こう思い続けてきました。
「あいつを利用して、成功してやろう」
皆さんも一度は、同じようなことを考えてしまったことがあるのではないでしょうか?
強烈な殺意と依存。
この物語の中の2人の青年は、互いにそんな闇の感情を抱えていますが、奇妙なことに、そこには確かな「友情」が存在します。
この矛盾し、歪んだ友情こそが、本作「殺人の門」のテーマです。
矛盾していて、曖昧。
一見、周囲からは理解しがたいものかもしれません。
しかし、人間という存在は、本来そういった割り切れないものを内包した存在ではないでしょうか。私は、その曖昧で未熟な感情こそ、この映画で一番大事にしたいと考えました。
そしてそれを、日本を代表する二人の名優、山﨑賢人と松下洸平が、これ以上なく生々しく、かつ美しく体現してくれました。彼らの魂のぶつかり合いこそが、本作の最大の熱量であり、見どころです。
また本作には、東京だけでなく、新潟という海沿いの街の風景や、「囲碁」というチェスのような日本独自の知略のゲーム、それから現代日本で流行する詐欺の手口など、日本独自の風景や文化もふんだんに盛り込んでいるので、それも楽しんで頂けたら嬉しいです。
また、この作品は私の初の長編映画作品になります。私にとって記念すべき作品を、このような場で皆さまに紹介できることをとても光栄に思います。
本日は、ありがとうございました。
椿宜和 スピーチコメント
プロデューサーの椿宜和です。
累計発行部数1億部を超えるミステリー界の巨匠・東野圭吾氏のベストセラー長編小説「殺人の門」が、刊行から約四半世紀の時を経て、ついに映画化出来ました。
本原作は、今なお色褪せない名作であり、二人の青年の心理を揺さぶりながら、歪んだ友情を軸に、人間が抱える矛盾した感情を鋭く問いかける作品となっております。
長い間、幾度となく様々な監督や脚本家と共に映画化に挑戦してまいりましたが、脚本やキャスティングの調整に難航し、これまで実現には至りませんでした。しかし今回、金井紘監督を迎え、山﨑賢人、松下洸平という素晴らしいキャストによって、ようやくこのプロジェクトを実現させることができました。
東野ワールド全開のダークミステリーを、ぜひスクリーンでお楽しみください。
映画「殺人の門」超特報
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