濱口竜介の新作「急に具合が悪くなる」カンヌ映画祭で上映「非常に温かい拍手をいただけた」

3

184

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 36 148
  • 0 シェア

濱口竜介の新作映画「急に具合が悪くなる」が、5月15日に第79回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映された。レッドカーペットには濱口に加え、キャストのヴィルジニー・エフィラ岡本多緒長塚京三黒崎煌代ジャン=シャルル・クリシェマリー・ビュネルが登場した。

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子。左から長塚京三、黒崎煌代、ヴィルジニー・エフィラ、濱口竜介、岡本多緒 ©︎Kazuko WAKAYAMA

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子。左から長塚京三、黒崎煌代、ヴィルジニー・エフィラ、濱口竜介、岡本多緒 ©︎Kazuko WAKAYAMA [高画質で見る]

第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されている「急に具合が悪くなる」。哲学者・宮野真生子と人類学者・磯野真穂による往復書簡をもとにした本作では、同じ響きの名前を持つ2人の女性が偶然に出会い、やがて友情を超えた深い絆を結んでいくさまが描かれる。「ベネデッタ」のエフィラが介護施設で理想の介護の在り方を探求するマリー=ルー・フォンテーヌ、モデル・女優の岡本がステージIVのがん患者である舞台演出家の森崎真理を演じ、ダブル主演を務めた。

左からヴィルジニー・エフィラ、濱口竜介、岡本多緒 ©︎Kazuko WAKAYAMA

左からヴィルジニー・エフィラ、濱口竜介、岡本多緒 ©︎Kazuko WAKAYAMA [高画質で見る]

今回エフィラはサンローランのブラックスーツとカルティエのジュエリーをまとい、岡本はシャネルのアーティスティックディレクターであるマチュー・ブレイジーによるカスタムメイドのドレスに身を包んだ。レッドカーペットで長塚はほほえみながら手を振り、「見はらし世代」に続き2年連続でカンヌ映画祭に参加した黒崎は満面の笑みを浮かべた。

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子。左から長塚京三、黒崎煌代、ヴィルジニー・エフィラ、濱口竜介、岡本多緒、ジャン=シャルル・クリシェ、マリー・ビュネル ©︎Kazuko WAKAYAMA

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子。左から長塚京三、黒崎煌代、ヴィルジニー・エフィラ、濱口竜介、岡本多緒、ジャン=シャルル・クリシェ、マリー・ビュネル ©︎Kazuko WAKAYAMA [高画質で見る]

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子 ©︎Kazuko WAKAYAMA

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子 ©︎Kazuko WAKAYAMA [高画質で見る]

一同が上映会場に入ると満員の客席から大きな拍手が起こり、「ブラボー!」「濱口!」の声が上がる。上映終了後は14分に及ぶ拍手喝采のスタンディングオベーションが繰り広げられた。濱口は「素晴らしいキャストとクルーのおかげで完成しました。そして、この映画には原作があります。磯野真穂さん、そして、宮野真生子さんに感謝を申し上げたい」とコメント。公式上映にも同席した磯野は、真っ赤になった目で観客に向けて手を振った。エフィラ、岡本も涙をぬぐいながら、互いに熱くハグを交わす。

上映後の囲み取材で濱口は「カンヌだとこういう反応になるのかと、感慨深いものがありました。たくさん笑いが起きて、こんな映画だったんだと再認識しました。最後には、非常に温かい拍手をいただけてよかったです」と述べる。またエフィラは「この映画は、人と人とがつながることの大切さを伝えてくれる作品だと思っています。リュミエールで鑑賞して、作品と観客がつながっていることを体感しました」と言葉を紡ぎ、岡本は「今まで画面の向こう側で見ていたカンヌに自分がいるなんて、現実味がまだありませんが、気持ちはとても興奮しています」と率直な気持ちを伝えた。

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子 ©︎Kazuko WAKAYAMA

「急に具合が悪くなる」第79回カンヌ国際映画祭レッドカーペットの様子 ©︎Kazuko WAKAYAMA [高画質で見る]

また長塚は「観れば観るほどに感動が深くなる作品です」「一言一句、忠実にやっていった結果、哲学的な、そして非常にユニークな話になったと思います」と、黒崎は「智樹は、内部と外部を行き来する、どこにも属さない唯一のキャラクターだったので、ひたすら自分の感じるままに演技していました」と述懐した。それぞれの詳細コメントは下部に記した通り。

「急に具合が悪くなる」は、6月19日より全国で公開。脚本には濱口に加え、フランス生まれの通訳・翻訳家であるルディムナ玲亜も名を連ねた。

第79回カンヌ国際映画祭「急に具合が悪くなる」公式上映後 コメント

濱口竜介 コメント

ようやく観客に届けることができました。カンヌだとこういう反応になるのか、と感慨深いものがありました。たくさん笑いが起きて、こんな映画だったんだと再認識しました。最後には、非常に温かい拍手をいただけてよかったです。
自分がこの映画の素晴らしい原作「急に具合が悪くなる」を読んで心震えたこと、自分に起きたことが、映画を観た観客にも起きてほしいと思っていました。 それを身体化して表現してくれた俳優の皆さんの力が大きいと感じています。

ヴィルジニー・エフィラ コメント

この映画は、人と人とがつながることの大切さを伝えてくれる作品だと思っています。リュミエールで鑑賞して、作品と観客がつながっていることを体感しました。本当に素晴らしい上映でした。この原作がどのように映画になるのかわかりませんでした。濱口監督がくださった言葉が2、3あるんです。「脚本を使って演じるのではなく、テキストの中に入り込んでほしい」と言われました。初めは「どういうことだろう」と思ったけれど最終的にはわかったような気がします。

岡本多緒 コメント

観ていて、気付いたら口角が上がっていました。温かい拍手を長い時間いただいたことにも感動しました。今まで画面の向こう側で見ていたカンヌに自分がいるなんて、現実味がまだありませんが、気持ちはとても興奮しています。
私自身としては、脚本が素晴らしかったので、原作の魂が滲み出るように表現できたらいいなと臨んでいました。

長塚京三 コメント

観れば観るほどに感動が深くなる作品です。皆さん素晴らしい。これは2回以上観てほしいですね。一言一句、忠実にやっていった結果、哲学的な、そして非常にユニークな話になったと思います。

黒崎煌代 コメント

あっという間の3時間16分でした。フランスだからなのか、国が違うと笑うところが違うのも面白かったです。僕たちも気付かされました。今日は新しい気持ちで映画を観ることができて感動しました。智樹役は元気はつらつに演じました。智樹は、内部と外部を行き来する、どこにも属さない唯一のキャラクターだったので、ひたすら自分の感じるままに演技していました。

この記事の画像・動画(全15件)

©2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula & Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners

リンク

この記事が役に立ったらいいね!をお願いします

いいね!をすると、Xのタイムラインであなた向けのナタリーの記事が表示されやすくなります。

いいね!する

読者の反応

  • 3

KE1KO @KE1KO0915

@eiga_natalie ✨

コメントを読む(3件)

関連記事

濱口竜介のほかの記事

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 急に具合が悪くなる / 濱口竜介 / ヴィルジニー・エフィラ / 岡本多緒 / 長塚京三 / 黒崎煌代 / ジャン=シャルル・クリシェ / マリー・ビュネル の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。