森山未來が徴兵を忌避した男に、「笹まくら」ドラマ化 川栄李奈・青木柚・堀田真由が共演

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森山未來が主演を務める特集ドラマ「笹まくら」が、2026年夏にNHK BSプレミアム4K(BSP4K)・BSでオンエアされるとわかった。丸谷才一が1966年に発表した同名小説を、劇作家・秋之桜子が脚色。キャストには川栄李奈青木柚堀田真由も名を連ねている。

特集ドラマ「笹まくら」で主人公・浜田庄吉を演じる森山未來

特集ドラマ「笹まくら」で主人公・浜田庄吉を演じる森山未來 [高画質で見る]

特集ドラマ「笹まくら」あらすじ

45歳の浜田庄吉(はまだしょうきち)は、私立大学の課長補佐として平穏な人生を送っていた。ある日、彼のもとに「阿貴子が死んだ」という一通の訃報が届く。その瞬間、封じ込めてきた過去の記憶が音を立ててよみがえるのだった。

戦時中、20歳の浜田は召集令状を黙殺し、行方をくらます“徴兵忌避”という反逆罪を犯していた。「俺は誰も殺したくない、殺されたくもない」という思いで臨んだ逃避行は恐怖の連続。官憲から逃れ、通報の網をくぐり、日本中を流れ歩いた。そんな極限状態の中、彼が出会ったのが年上の女・結城阿貴子(ゆうきあきこ)。2人は結ばれ、明日をも知れぬ危険な旅路をともにしたのだった。

それから20年が経ち、日本は高度経済成長期へ。私立大学の職員となった浜田は過去を葬り、若く美しい妻・陽子(ようこ)と明るい家庭を築いていた。やっかいごとと言えば、心ならずも巻き込まれた、ライバル西との昇進争いくらい。それも浜田の課長内定で決着がついていた。ところが事態は一変し、右翼誌が彼の過去を暴き立てた。それは西の差し金によるもので、浜田の立場はにわかに暗転。“徴兵忌避者”は反軍の英雄なのか? それとも裏切り者なのか? 学内の見えない同調圧力が、浜田を静かに追い詰める。そして、浜田は20歳当時に探し求めたものの正体を知るため、過去の自分と対峙することになる。

特集ドラマ「笹まくら」キャスト・スタッフ

森山が主人公の浜田を演じ、川栄が妻の陽子役で出演。青木は若き日々の浜田、堀田は浜田の逃避行を支えた恋人・阿貴子に扮した。堀田の出演映画「バカ塗りの娘」を手がけた鶴岡慧子が演出を担っている。

特集ドラマ「笹まくら」で主人公の妻・浜田陽子を演じる川栄李奈

特集ドラマ「笹まくら」で主人公の妻・浜田陽子を演じる川栄李奈 [高画質で見る]

森山は「非国民のレッテルを貼られながらも命を賭して国家権力から逃げ回った人、そして、命を賭して国家権力に従わざるを得なかった人。いずれの形で戦争を生き延びたとしても、そこには本当の意味での自由や平穏などなく、国家権力に振り回された挙句に心身に残った傷跡が虚しく疼きつづけたのではないかと想像させられます」と吐露。彼と本格的に芝居するのが初だという川栄は「現場での自然体で丁寧な姿を近くで勉強させてもらいながら、キャストスタッフのみなさんとより良い作品を作っていけたらと思います。どの時代にも共通する、自由とは何なのか、どう生きるのが正解なのか。この問いを一緒に考えていただけたら嬉しいです」とつづった。4名の役柄の詳細や、青木と堀田のコメントは後掲の通り。

特集ドラマ「笹まくら」番組情報

放送局・放送日時

NHK BSプレミアム4K(BSP4K)・BS 2026年夏放送

スタッフ・キャスト

原作:丸谷才一「笹まくら」
脚本:秋之桜子
演出:鶴岡慧子
出演:森山未來 / 川栄李奈 / 青木柚 / 堀田真由ほか

浜田庄吉(はまだしょうきち)役:森山未來

役柄

東京の町医者の家で生まれ育ち、無線工学科に進学。堺や柳などの友人と出会い、国家と軍への強い怒りを共有する。入営した柳が、軍内のいじめに遭って自殺。決断を迫られた堺は応召するが、浜田はひそかに徴兵忌避を決意。誰にも言わず出奔した。逃亡先で出会った阿貴子と恋に落ち、彼女の家にかくまわれて終戦を迎える。その20年後、私立大学の職員として生きる浜田。そこに暗雲が立ち込める。徴兵忌避は戦後、英雄的行為とたたえられたが、時代とともにその意味が逆転し始めたのだ。物語のラストで、彼はいやおうなく過去の自分と向き合うこととなる。

コメント

「国家というものの目的は、戦争以外にない」
太平洋戦争の最中、その国家と戦争に抗うように徴兵を忌避(兵役逃れ)した人間は英雄などではなく、盗みや殺人よりも重大な犯罪者でした。非国民のレッテルを貼られながらも命を賭して国家権力から逃げ回った人、そして、命を賭して国家権力に従わざるを得なかった人。いずれの形で戦争を生き延びたとしても、そこには本当の意味での自由や平穏などなく、国家権力に振り回された挙句に心身に残った傷跡が虚しく疼きつづけたのではないかと想像させられます。
作中で吐き出される冒頭の台詞は、長い戦後、あるいは戦前かもしれない2026年の夏に、どのように響くのでしょうか。

浜田陽子(はまだようこ)役:川栄李奈

役柄

戦後、浜田と見合い結婚した若い妻。浜田が勤める大学の理事の親戚という出自を持つ容姿端麗な女性。日々の家事をこなしながら、近隣への気遣いも忘れず、社交的で家庭的な温かさを備えている一方、率直でやや無邪気な発言によって夫の内面を浮き彫りにする存在でもある。夫の昇進話を心から喜び、夫婦の幸福を願うなど素直で前向きな性格だが、ある種の弱さもあわせ持つ。そしてその二面性が、浜田が予想だにしなかった事件へとつながっていく。

コメント

浜田庄吉の妻、陽子を演じさせていただきます。
命や心を犠牲にしながら葛藤し生きた庄吉を支える、明るく一生懸命な陽子ですが、物語が進むにつれ抱えているものが明らかになります。
森山未來さんとは本格的にお芝居をさせていただくのが初めてで、非常に嬉しく思います。
現場での自然体で丁寧な姿を近くで勉強させてもらいながら、キャストスタッフのみなさんとより良い作品を作っていけたらと思います。
どの時代にも共通する、自由とは何なのか、どう生きるのが正解なのか。この問いを一緒に考えていただけたら嬉しいです。

若き日々の浜田役:青木柚

特集ドラマ「笹まくら」で若き日の主人公・浜田庄吉を演じる青木柚

特集ドラマ「笹まくら」で若き日の主人公・浜田庄吉を演じる青木柚 [高画質で見る]

役柄

東京の町医者の嫡男。官立高等工業学校の無線工学科に進学後の昭和14年、親しい学友の一人が入営後に、軍内のいじめに遭って自殺。怒りに震える浜田は、徴兵忌避を決意し出奔する。

コメント

浜田庄吉役を演じます、青木柚です。徴兵忌避をした青年は、自分が想像してもしきれないほどの重力を感じながら日々を送っていたのではないかと感じています。
令和を生きる自分ですが、決して他人事ではなく、今を重ねながら脚本、原作を読み進めました。自分が同じ時代、環境に置かれた時に、“選択する”という事を選べるのだろうか。そんな事を延々と頭と心で考えています。自分にとっても、さまざまな事を見つめ直す撮影期間になると思いますし、浜田が生きた時代からしか感じ取れない夏の空気を大事に汲み取りたいです。
森山未來さんと、浜田という一人の人生を、瞬間の連続を生きていければなと思っております。

結城阿貴子(ゆうきあきこ)役:堀田真由

特集ドラマ「笹まくら」で主人公を支えた恋人・結城阿貴子を演じる堀田真由

特集ドラマ「笹まくら」で主人公を支えた恋人・結城阿貴子を演じる堀田真由 [高画質で見る]

役柄

戦時下の混乱の中で自由を求めて家を飛び出した芯の強い女性。素朴で柔らかな佇まいの奥に、自らの運命を自分で選び取ろうとする強固な意志を秘めている。浜田と出会い、共に逃亡生活する道を選ぶが、一方で、家族への責任から完全に逃れきれない葛藤も抱え、理想と現実の狭間で揺れる。彼女は浜田にとって救いであり希望であると同時に、その純粋さと強さは、やがて訪れる浜田の運命の転換へと静かにつながっていく。

コメント

結城阿貴子役を演じます。浜田と行動を共にする、逞しい女性です。
生きることと死ぬことが常に隣り合わせにあるその時、人は何を選び、何を守るのか。
当時を生きていない私たちだからこそ、その時間と今を繋ぐ意味を深く考える作品だと感じます。
戦後81年が経つ今、戦争の悲劇や理不尽さを風化させないことはもちろん、今も世界で起こっている争いに目を向けながら、登場人物たちの生き方や選択をしっかり胸に刻み演じたいと思っています。
鶴岡監督のもと再びお芝居ができること、とても嬉しく思います。
心を込めて、この作品の世界を丁寧に紡いでいきます。

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読者の反応

伊藤絵美 @emiemi14

『笹まくら』ドラマ化とは、またまた非常に楽しみだ。これ、原作がめちゃくちゃ面白くて、近々何度目かの再読を目論んでいたところ。森山未來の演技も楽しみだ。

★森山未來が徴兵を忌避した男に、「笹まくら」ドラマ化 川栄李奈・青木柚・堀田真由が共演 https://t.co/8idgP4GtVM

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