刑務所にいた7カ月が映画のもとに、ジャファル・パナヒが「シンプル・アクシデント」語る

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映画「シンプル・アクシデント/偶然」の監督を務めたジャファル・パナヒのインタビュー映像がYouTubeで公開。自身の7カ月の獄中体験が本作のもとになったというエピソードや、映画制作について語った。

「シンプル・アクシデント/偶然」の監督を務めるジャファル・パナヒ(中央)

「シンプル・アクシデント/偶然」の監督を務めるジャファル・パナヒ(中央)

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「シンプル・アクシデント/偶然」は、かつて不当に刑務所に投獄された主人公ワヒドがある偶然の事故によって、自分の人生を奪った残忍な看守と思しき男と再会することから始まる物語。ワヒドはとっさに男を拘束するも、相手が「人違いだ」と抵抗したことから、看守の顔を見たことがないワヒドは真実を確かめるために昔の仲間たちのもとを訪ねていく。2010年にイラン政府への反体制的姿勢を理由に20年間の映画制作と出国を禁じられたパナヒは、2023年に渡航禁止が解かれてから最初に本作を手がけた。

第78回カンヌ国際映画祭にて最高賞パルムドールを受賞した「シンプル・アクシデント/偶然」のポスタービジュアル

第78回カンヌ国際映画祭にて最高賞パルムドールを受賞した「シンプル・アクシデント/偶然」のポスタービジュアル [高画質で見る]

制作前、刑務所に約7カ月間拘束されていたというパナヒは「私たちにはやることがほとんどなく、ほかの受刑者たちの人生や経験談を聞いたり話したりしていた」と回想。「釈放後も彼らとの強い絆を感じ続けていた。次の作品は彼らを題材にしようと思った」と着想の経緯を明かす。また本作のテーマである「拷問された側が拷問者を捕まえたら?」という問いかけに応じる様子も見られる。

数々の苦難を乗り越えながら映画制作を続けてきたパナヒだが、「制約は実際に演出に寄与していますか?」という質問には「制限は撮影場所や作業量に影響を及ぼすが、どの作品にも共通すること」と冷静にコメント。「いつも次の計画を練っている」と、衰えることのない創作意欲をのぞかせる一面も映し出される。なお彼はアメリカでのプロモーション活動中だった2025年12月、イランのイスラム革命裁判所から“反体制プロパガンダ活動”を理由に欠席裁判で懲役1年を宣告された。2年間の渡航禁止、政治・社会団体への参加禁止といった厳しい措置が科されるなど、依然として厳しい状況に置かれている。

「シンプル・アクシデント/偶然」は全国で公開中。出演にはワヒド・モバシェリマルヤム・アフシャリエブラヒム・アジジハディス・パクバテンマジッド・パナヒモハマッド・アリ・エリヤスメールらが名を連ねた。第78回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、第98回アカデミー賞では国際長編映画賞と脚本賞にノミネートされた。

「シンプル・アクシデント/偶然」場面写真

「シンプル・アクシデント/偶然」場面写真 [高画質で見る]

映画「シンプル・アクシデント/偶然」ジャファル・パナヒ監督インタビュー映像

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©LesFilmsPelleas

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刑務所にいた7カ月が映画のもとに、ジャファル・パナヒが「シンプル・アクシデント」語る(インタビュー映像あり)
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