バーバラ・イーダーが監督を務めた本作は、カメラとAIに生活のすべてをモニタリングされたコミュニティ・コンコルディアを舞台とするサスペンス。中島は最先端AIシステムの生みの親であるA・J・オオバを全編英語で演じている。
バックステージでは、セレブたちと通訳なしで会話していたという中島。彼は「5年くらい前にアカデミー賞授賞式のレッドカーペットでゲストにインタビューをしたことがありましたが、通訳を挟むとどうしても時間が限られてしまう。なので25歳くらいの頃に発音を矯正しながら学びました」と回想する。さらに「アンセル(・エルゴート)さんと写真を撮ったら、僕もアンセルさんもギャルみたいなピースをしてましたね(笑)」とはにかんだ。
オオバは物語のキーマンとなるキャラクター。中島はすべて英語で書かれていた脚本について「とにかく難しい内容なんですよ。最初はすべてを理解できるわけではなかったので、1つひとつを和訳しながら理解を深めていきました」と振り返る。そして「きっと日本語で書かれていても難しかったと思います。共演したナンナ・ブロンデルからは『私たちでも難しいセリフを健人は覚えているのよ。がんばって!』と声をかけてもらったり(笑)」と思い返した。
イタリア・ローマでの撮影のエピソードを聞かれると、中島は「衣装合わせなどで1週間の猶予があって、パスタ好きなものですから毎日カルボナーラを食べていました。現場ではチームの皆様が歓迎パーティを開催してくださったのですが、僕に“ミスターカルボナーラ”とあだ名がついてましたね(笑)」と打ち明ける。観光もしたと明かし「スペイン広場を歩きながらセリフを覚えたりしました」とにっこり。キャストのスティーブン・ソワーとは日本食を食べたそうで「『蕎麦ってこんなおいしいんだ』『天ぷらってこんな感じなんだ』とか話してくれました」と充実感をにじませた。
中島による楽曲「THE CODE」がチアリングソングとして使用されていることに触れると、「スタッフの皆さんと話す中で、僕も『コンコルディア』のために尽力できないかなと。『曲をやらせてもらえないか』とプロデューサーのフランク・ドルジャーに提案したんですが、『ポップスをドラマの主題には置いていないんだ』と言われてしまって」と述懐。「でも撮影中にインスピレーションが湧き、帰国後に思わず作ってみたら意外といい感じになったので、そのまま送ったんですよ。そしたらHuluのプロデューサーから『劇中で使われている』と報告をいただいて。もう感激しちゃいましたね」と感慨深げに語った。
終盤には、ドルジャーからのメッセージ映像がサプライズで上映される一幕も。中島は「彼はとても丁寧で、すべてのキャストに分け隔てなく接する方。『こういうシーンを増やしたい』と言えばはねのけずに応えてくれますし、僕の『THE CODE』も受け取って形にしてくれました。自分の夢を叶えてくれるプロデューサーです」と感謝を伝え、「だからこそ、『コンコルディア』が世界中に伝わるようにがんばりたいと思うんです」と言葉に力を込めた。
最後に中島は「僕にとってターニングポイントになるような作品です。今自分が考えていることや、自分が紡ぐ言葉にすべてつながっているような気がします。そんな1つのきっかけを、こういうふうに皆さんと作品という形を通して共有できることが幸せです」と挨拶し、イベントの幕を引いた。
「東京コミコン2024」は明日12月8日まで開催。全6話の「コンコルディア/Concordia」は現在5話までHuluで独占配信されており、12月13日に最終話が配信される。
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