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昭和初期のビリヤード場を舞台にした本作の主人公は、軍需工場の経営者・熊野の妾として彼の屋敷で暮らすきし乃。弟の戦死の報せを受けた彼女は、恋人と心中するために足を踏み入れた山中で、結核を患う男・浅次郎に出会う。劇中では、ビリヤードの世界チャンピオンになるという夢を持つ浅次郎とともに、きし乃が自由を求めて行動する姿が描かれる。きし乃を
辻は「4年前に短編で上映された作品が、今回念願叶って長編で上映していただけるということでありがたい気持ちでいっぱいです」、金井は「特殊な時代背景の中、どこか浮世離れしていて、それでもなお現実にもがく、登場人物達を楽しんで頂けたらと思います」とコメント。田口は「描きたかったものは特別な出来事ではなく、普遍的な人間の関係と心です。この物語は現代を生きる私たちの中にある渇望や希望、不安、そして夢に似ているかもしれません」とつづっている。
このたび公開された場面写真には、きし乃が屋敷の中で過ごす様子や、山中で倒れ込むきし乃と浅次郎の姿などが捉えられた。メインビジュアルには、ビリヤード台に寄り掛かり前を見つめるきし乃の表情が切り取られている。
辻千恵 コメント
4年前に短編で上映された作品が、今回念願叶って長編で上映していただけるということでありがたい気持ちでいっぱいです。前回よりも登場人物が増え、ストーリーも奥深くなっていると思います。短編から長編で昇華したこの作品で、いつの時代も変わらない普遍的な魅力を感じていただけたら嬉しいです。
金井浩人 コメント
この度、「たまつきの夢」を劇場で観て頂ける運びとなったこと、とても嬉しく思います。
情緒あふれるロケーションの中、素敵な方々とこの映画を作った日々は随分と前ですが、思い返すと、とても短く、儚く、一瞬の夢の中にいるようでした。
特殊な時代背景の中、どこか浮世離れしていて、それでもなお現実にもがく、登場人物達を楽しんで頂けたらと思います。
是非ご覧ください。
田口敬太 コメント
今作は2019年冬に群馬県の下仁田町で撮影をしました。戦前より交通の要所として栄えた地域で今でもその名残が町並みに残っているような場所です。舞台となった築100年以上の古い家屋の動かなくなった扉の建て付けを直したり、ボロボロの障子や畳を張り替えたりしたのが良い思い出です。
戦争という言葉で一括りにされてしまいがちな昭和初期を生きていたごく普通の人々の日常を映画に映したいと思いこの企画を立ち上げました。描きたかったものは特別な出来事ではなく、普遍的な人間の関係と心です。この物語は現代を生きる私たちの中にある渇望や希望、不安、そして夢に似ているかもしれません。
田口敬太 @nagura_team
映画ナタリーでも『たまつきの夢』記事にして頂いております!
あらすじ、主演お二人と監督コメント紹介して頂いています!
#たまつきの夢 https://t.co/KaCInQBPSK