中村倫也主演「人数の町」に紛れ込ませたキーワードとは？監督・荒木伸二が語る

中村倫也の主演作「人数の町」でメガホンを取った荒木伸二が、YouTubeで配信中の番組「活弁シネマ倶楽部」に出演した。

本作は衣食住が保証され、セックスで快楽を貪る毎日を送ることができ、出入り自由だが決して離れられない謎の町を舞台としたディストピアミステリー。中村演じる借金で首の回らなくなった蒼山が住人となり、そこで出会う人々との交流を通して“町”の謎に迫るさまが描かれる。石橋静河、立花恵理、柳英里紗、山中聡らもキャストに名を連ねた。

荒木は「“頑張って世界観（を作り込んで）やったけど、ちょっとサムいよね”っていうのが、一番嫌だなっていうのがあって」と物語の構想について語り出す。彼は「（町を）経営するならどうしよう？」という視点から物語を組み上げていったそうで、実際に経営する場合はコストがかかるという理由から、住民たちの衣装はあえて古着屋でそろえたようなバラバラのものにしたと明かす。番組ではそのほか、物語の中に意図的に紛れ込ませたキーワードや「人数の町」というタイトルの意味すること、本作を観た人の世代ごとによる反響の違いなどに触れられる。

「人数の町」は東京・新宿武蔵野館ほか全国で上映中。