「最遊記RELOAD BLAST×Hondaバイク」特集|保志総一朗&椎名鯛造「悟空対談」 峰倉かずやも緊急参加し制作秘話を披露

峰倉かずや「最遊記RELOAD BLAST」とHondaバイクのコラボレーションPOP UP「最遊記RELOAD BLAST×Hondaバイク」が2026年4月より開催されている。同コラボでは峰倉が描き下ろしイラストを手がけ、デザインも担当した三蔵一行とHondaバイクのグッズが販売されるほか、「最遊記」をイメージしたラッピングバイクも展示。POP UPは今後大阪、宮城を巡回し、東京凱旋開催の追加発表もされている。

コラボ実施を記念して、アニメ「最遊記」シリーズで孫悟空役を務める保志総一朗と、舞台「最遊記歌劇伝」シリーズで孫悟空役を演じた椎名鯛造の“悟空対談”を実施。ドライブ好きだという保志と、Hondaバイクに乗っているという椎名に、今回のPOP UPの見どころや、それぞれの作品との歩みを語ってもらった。さらに、取材当日には原作者の峰倉も見学に訪れるサプライズも。声優、舞台俳優、原作者が顔を揃えた貴重な「最遊記」トークが展開された。

取材・文 / 川俣綾加撮影 / 入江達也

「最遊記RELOAD BLAST×Hondaバイク」

「最遊記RELOAD BLAST×Hondaバイク」コラボビジュアル第1弾

大阪会場(第2弾)

期間:2026年8月7日(金)~16日(日)
会場:大阪府 FUN SPACE DINER
住所:大阪府大阪市浪速区日本橋西1-3-26

仙台会場(第2弾)

期間:2026年9月18日(金)~24日(木)
会場:宮城県 青葉の風テラス イベントスペース
住所:宮城県仙台市青葉区青葉山2-1

東京会場(凱旋)

期間:2026年11月

公式サイト

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マンガ連載30周年も目前

──今日は保志さんと椎名さんの対談ですが、なんと原作者の峰倉先生も見学でいらっしゃってます。

保志総一朗 こっち来てくださいよ!

椎名鯛造 なんでそっち座ってるんですか。

峰倉かずや いやいや、私はあくまで見学なので(笑)。今日は取材に便乗して、コラボバイクを直に見に来た“通りすがりの原作者”です。

──それでは、観世音菩薩のように後ろから見守ってくださるということで(笑)。来年は「最遊記」のマンガ連載が始まって30年の節目に当たる年です。おふたりも「最遊記」と一緒に長い年月を歩んで来られたと思いますが、今の心境を改めて教えてください。

保志 アニメ化が決まる前から「最遊記」の存在は知ってて、悟空を演じさせていただくことになってから27年。始まってからは、ドラマCD、イベント、朗読劇などさまざまな形で悟空を演じる機会がありました。ありがたいことです。今回の「最遊記RELOAD BLAST」とHondaバイクのコラボのように、ファンの皆さまに喜んでもらえるようなコラボも開催されて、ずっと何かしらの形で熱が続いていますよね。「最遊記」の作品としての生命力をすごく感じます。鯛造くんとももう長い付き合いだよね。でもこうして対談するのって珍しくない?

椎名 現場でお会いすることは何度かありますが、珍しいですね。

保志 「最遊記」もそうだし、ほかに僕が関わったアニメでも2.5次元舞台で鯛造くんが演じてたりと、鯛造くんと縁がつながってるのもうれしいし。

椎名 僕もうれしいです。

保志 そんなナウです(笑)。

左から椎名鯛造、保志総一朗。

左から椎名鯛造、保志総一朗。

椎名 僕でいえば、原作はもちろんですけどアニメ「最遊記」があってからの舞台「最遊記歌劇伝」なので、アニメ制作スタッフさんや声優の皆さんが作り上げてきたものに支えられていると感じる部分も多いですね。歌劇伝シリーズは幕を閉じましたが、またこうして声をかけていただけたのが、驚きと喜びでいっぱいです。バイクも好きなので、今回のコラボも一緒に盛り上げていきたいです。

──椎名さんが悟空を演じるうえで、保志さんが演じる悟空から受けた影響はありますか?

保志 そーんなの、ないよね!

椎名 いや、ありますよ! ないわけないじゃないですか(笑)。

保志 どういうとこ?

椎名 アニメでしゃべって動く悟空は、もちろん演じるうえでダイレクトな答えとして見ていました。でも、初演当時の僕、22歳だったんですよ。

保志 若い!

椎名 まだ演技の技術もまったくなくて、ミュージカルとして観客に何かを届けるには経験が少なかった頃です。「最遊記歌劇伝-Go to the West-」の公演が2008年で、その年に別作品で舞台デビューしたばかりだったので、何もかもまだまだ。

保志 ほお~。

椎名 だから、保志さんの声質をマネする技術もないし、それ以前に発声の技術もよく知らない状態。アニメを観てヒントはいただくけれど、当時は悟空の元気さを吸収するので精一杯でしたね。でもその一方で、「保志さんが演じる悟空の元気さには負けないぞ」という気持ちでいました。

保志 悟空は元気さ。やっぱりそこだよね。

椎名 悟空の突き抜けた無邪気さも、保志さんが演じる悟空から学びました。

保志 でも悟空を舞台で演じるなら、経験豊富じゃなくて、若くてピュアな状態もいい気がするよね。いろいろなことを知って経験を積んだら、もちろんうまくやれるかもしれないけれど「悟空のエネルギッシュな若さを出すにはどうすれば?」と、頭を使っちゃう部分も出たりするから。何もない状態で悟空の役に入るのもいいと思う。

椎名 それは確かにありますね。

保志総一朗

保志総一朗

──悟空らしさはアニメも舞台も同じですね。もう1つ、三蔵一行が旅をする中で、「一行らしさ」を感じる瞬間は何ですか?

保志 いっぱいあるなあ。

椎名 決められないですね。

保志 やっぱり仲良しなんだよね、悟空たちは。全然そんな感じに見せないけど。

椎名 見せないんですよね、みんな。

保志 悪態をつき合っている姿がホッとするよね。今どきって、やっぱりみんな優しいじゃない、何かと。

──時代的に。

保志 優しいだけのやりとりになっちゃうと、それは三蔵一行じゃないよね。ケンカしてるけど、実際は心から信頼し合って仲良しって感じられる瞬間はやっぱり好きです。

椎名 ジープに乗ってるときの一行も楽しいですよね。だいたいケンカしてる(笑)。

保志 特に後列はうるさい(笑)。今の子供たちにもあのよさが伝わるといいな。素直になれなくても、強い絆もあるんだよって。

椎名 「なんだ仲良しじゃん」って伝わると思いますよ。原作を読んだときに特に好きだと感じたのは、「カミサマ編」で麻雀をやる場面です。「最遊記歌劇伝」でもやらせていただきました。一行のそれぞれのキャラクターも、空気感も濃く表れてると思います。

保志 やるときはやるっていうのもよく伝わる場面だよね。

ツーリングでバイクの魅力に目覚めた

──POP UPがスタートした東京会場では、平日にもかかわらず、開店前から行列だったと、ショップスタッフから伺っています。海外からの観光客が「何があるの?」と驚くほどの行列ができていたようです。

POP UPの東京会場を訪れた椎名鯛造(左)、保志総一朗(右)。

POP UPの東京会場を訪れた椎名鯛造(左)、保志総一朗(右)。

峰倉 でも、このイラストだけだと「最遊記」の元ネタが「西遊記」ってわからないですよね。一切の面影がないから。三蔵法師も坊主じゃないし、金髪だし。

椎名 まあ面影は……ないですね(笑)。

保志 面影があるのは悟空くらい? 猿っぽいし。

峰倉 いや、わからないよ(笑)。

保志 確かに、わからないか(笑)。でも「おしゃれなマンガだね」ってわかると思いますよ。Hondaのバイクと三蔵一行を題材に、違う物語が描けそう。

峰倉 「『最遊記』って、主人公たちがバイクに乗ってるんだ」なんて誤情報が流れそう。作中では一度も乗ってないのに。

「最遊記RELOAD BLAST×Hondaバイク」コラボビジュアル第1弾

「最遊記RELOAD BLAST×Hondaバイク」コラボビジュアル第1弾

保志 乗ってませんでしたっけってくらい、まったく違和感がない。

椎名 すごくなじんでますよね。

峰倉 想像の中でチャリンコに乗ってたことはありますね。

保志 このHondaバイクにやたらと似合ってるのが、悟浄。

峰倉 それぞれのキャラクターのイメージに合ったバイクの車種を選んでて、悟浄は一番でっかい「GOLD WING」がいいなと。後ろに女の子を乗せてタンデムできるし。

保志 八戒のはちょっと落ち着いたイメージ。

椎名 色もグリーンでかわいい。

峰倉 かわいいよね。八戒の「GB 350C」は完全に私の推し車種。自分でも欲しいくらいクラシックなビジュがお気に入りです。

保志 峰倉先生もバイクに乗るんですか?

峰倉 免許を持ってないので愛でるだけ。でも昔から見るのも描くのも大好きです。

──椎名さんはバイク好きで、今乗っているのもHondaのバイクですよね。バイクに乗り始めたのはいつからでしたか?

椎名 もともと車の免許は持っていたんですけど、当時は「バイクが大好き」という感じではなかったんです。18歳のときに、地元の友達が中型バイク免許を取ろうとしていて、そのときに車の免許があれば筆記試験が免除になると知って。ついでにという感じで「それならやってみるか」と、僕も友達と一緒に取りました。友達と一緒にツーリングするうち、どんどん魅力にはまっていきましたね。

椎名鯛造

椎名鯛造

──バイクを運転したことがないのですが、最初に道路を走る瞬間は緊張するものですか?

椎名 ジェットコースターなど絶叫系マシンにわくわくするタイプなので、全然そんなことなかったですね。風を切って走るのも気持ちいいし、自分で操作してる感覚を実感できて、最初から今までも、ずっと楽しんでます。地元から東京に引っ越してからはしばらくバイクなし生活だったんですが、やっぱり乗りたいなと買ったのがApe100。100ccだから悟空の乗ってる「HUNTER CUB」くらいのサイズです。

保志 都内でも小回りがきいて便利そうだね。

椎名 そうなんです。100ccだから二段階右折もしなくていいし、運転しやすいです。Hondaのバイクはかわいいデザインが多くて、燃費もいい。これは日本製全般かもしれないですが、頑丈で壊れにくいんです。

保志 丈夫なのは大事。

椎名 丈夫で安全なのは日本製の誇れるところですね。特に僕のApe100でいえば、修理もしやすいから長く乗れます。デザインも機能もすごく気に入ってて、今乗ってるのが2台目です。もう生産終了しているので、大切に乗っています。

──保志さんにおすすめするとしたら、三蔵一行が乗っているバイクの中でどれですか?

椎名 三蔵が乗っている「REBEL 1100 S」です。

保志 大きい! なんで?

椎名 一瞬で加速するんですよ。もちろん安全運転は大切ですが、風を切る感覚を一度味わっていただきたいです。

保志 もう心臓が止まっちゃうかも(笑)。気軽に乗れる悟空の「HUNTER CUB」もいいな。近所までおでかけできるくらいの。