「鬼の花嫁」鬼龍院玲夜役・梅原裕一郎、荒鬼高道役・坂 泰斗、鬼山桜河役・島﨑信長|あやかしの頂点“鬼の一族”を演じる男たち、いざここに集まれり。

「鬼の花嫁」は家族に蔑ろにされながら生きてきた女子高生・東雲しののめ柚子ゆずが、あやかしの頂点に立つ鬼の一族の次期当主・鬼龍院きりゅういん玲夜れいやに、あやかしにとって唯一無二の存在である“花嫁”として見初められ、溺愛される和風シンデレラストーリー。クレハの小説から人気に火がつき、富樫じゅんが作画を手がけるコミカライズ版は「コミックシーモア年間ランキング2022・2023」少女マンガ編の2年連続1位、「コミックシーモアみんなが選ぶ!! 電子コミック大賞2023」の大賞を獲得するなど、数々のランキングで高い評価を得ている。また今年3月には、実写映画が公開されたことも記憶に新しい。

そんな多方面で話題を呼んでいる「鬼の花嫁」が、いよいよ7月4日よりTVアニメとして放送される。コミックナタリーではこれを記念し、玲夜役の梅原裕一郎、荒鬼高道役の坂 泰斗、鬼山桜河役の島﨑信長にインタビューを実施。玲夜の邸宅を彷彿とさせる東京・東小金井の由緒ある日本家屋、大森武蔵野苑にそれぞれの役柄をイメージした和服姿で集まってもらった。たっぷりの撮り下ろし写真とともに、それぞれが作品へ懸ける思いをお届けする。

取材・文 / 岸野恵加撮影 / 小川遼着付け / 茶道教室心ゝ庵/きもの屋心心

フォトギャラリー
左から島﨑信長、梅原裕一郎、坂 泰斗。
梅原裕一郎
梅原裕一郎
梅原裕一郎
坂 泰斗
坂 泰斗
坂 泰斗
島﨑信長
島﨑信長
島﨑信長
大森武蔵野苑にて。
梅原裕一郎
梅原裕一郎
梅原裕一郎
坂 泰斗
坂 泰斗
島﨑信長
島﨑信長
大森武蔵野苑にて。
大森武蔵野苑にて。
梅原裕一郎
坂 泰斗
島﨑信長
大森武蔵野苑にて。
大森武蔵野苑にて。縁側でくつろぐ3人。
大森武蔵野苑にて。縁側でくつろぐ3人。
左から島﨑信長、梅原裕一郎、坂 泰斗。
島﨑信長
島﨑信長
島﨑信長
島﨑信長
坂 泰斗
坂 泰斗
坂 泰斗
坂 泰斗
梅原裕一郎
梅原裕一郎
梅原裕一郎
梅原裕一郎
梅原裕一郎
坂 泰斗
島﨑信長
梅原裕一郎×坂 泰斗×島﨑信長インタビュー

アフレコブースを飛び出し、肌で感じた作品の空気感

──本日は着物をお召しいただき、由緒正しい日本家屋での撮影となりました。まずは撮影の感想から教えてください。

坂 泰斗 僕はお仕事で和装をするのが初めてだったんです。おふたりがすごく似合っていたので、自分は大丈夫かなと思ったんですが……とても楽しかったです!

島﨑信長 よく似合ってるよ! それぞれのキャラクターをイメージした和服を選んでくださったそうで、桜河っぽい着物でうれしかったです。そして何より……梅ちゃんの花婿スタイルが最高!

 うんうん、本当に素敵です。

梅原裕一郎 ありがとうございます。紋付袴って、お仕事で着る機会が何気にけっこうあるんですよね(笑)。でもこうした歴史ある建物で撮影をすることは滅多にないですし、都心から少し離れた場所で、庭をのんびりと散歩するだけでもいい気分転換になりました。

 こういう和の雰囲気で「鬼の花嫁」の物語が展開しているんだな……と。アフレコブースでは感じられなかった作品の空気感を、肌で感じられましたね。

TVアニメ「鬼の花嫁」ティザービジュアル

TVアニメ「鬼の花嫁」ティザービジュアル

──「鬼の花嫁」は小説に始まり、マンガや実写映画、そしてTVアニメとさまざまなメディアミックスが展開されている人気作品です。最初に触れた際は、どういう印象を持ちましたか。

梅原 オーディションを受ける際に初めて読ませていただいて、まず、あやかしという要素に惹かれる方は多いだろうなと感じました。そして、過酷な状況に置かれていた柚子は玲夜と出会い、運命的に人生が引き上げられていきますが、柚子が陥っている状況がリアルなんですよね。もしかしたら現実にも、同じ痛みを感じている人がいるかもしれない。そういう方が読んだら、きっと救われる作品だと思いました。たとえ玲夜のような存在が現実にいないとしても、柚子がもともと持っていた強さが心に刺さると思います。

 玲夜が花嫁を見つけたところから物語が始まるという切り口が新鮮だと思いましたし、メインの2人だけではなく、周りのキャラクターのバックボーンや発する言葉など、すべてに説得力を感じます。人間ドラマとして、いろいろな要素が絡み合っている作品だと感じました。

島﨑 僕は個人的に、人間と人ならざるものが混ざり合うジャンルが好きなんです。壁を乗り越えて両者が近づいていく過程に惹かれるんですよね。「鬼の花嫁」では、最初から鬼と人が自然に交わっているけど、身分の違いなどの壁はあって。その中で柚子と玲夜は、それぞれどこか欠けているんですよね。その2人が出会うべくして出会い、凸と凹がしっかりとハマった印象を受けました。玲夜の愛情表現って、人によってはきっと少し重いじゃないですか。
でも柚子という、愛を欲してきた子にとっては、そのストレートすぎる愛情表現がすごく刺さるんですよね。今までの人生で足りていなかった愛情を全部受け取ったかのように。だからこそ、関係性を積み重ねていった先に「確かに、この2人が出会うのは運命だったね」と、納得できる2人だと思います。形式だけではなく、生い立ちや本人の性質を全部含めて“運命”になっている。そこが僕はとても好きですね。