アイドル歌謡曲でありながら洋楽志向を持つポップミュージックを紹介したディスクガイド「ラグジュアリー歌謡 (((80s)))パーラー気分で楽しむ邦楽音盤ガイド538」が本日2月15日に発売された。
タイトルの「ラグジュアリー歌謡」は著者の藤井陽一が編集者と考えた造語で、主に1980年代の、バブリーな予算と楽曲のクオリティが正比例している日本のポップスのこと。冨田勲による大阪万博のレコードから、Tomato n' Pine、南波志帆、東京女子流、バニラビーンズといった最近のアイドルまで、これまでのディスクガイドではあまり紹介されることのなかった高品質かつ洗練された作品を作曲・編曲家、プログラマーに着目して538枚紹介している。
またコラムコーナーでは、八神純子や谷山浩子、おニャン子クラブ、渡辺満里奈の作品などで知られるサウンドプロデューサーの山川恵津子(ex.東北新幹線)と、シンセサイザープログラマーの森達彦による対談も掲載。80年代洋楽インスパイア系アイドル歌謡の黄金期を築いた2人の職人が、当時のレコーディング秘話を語る。さらに本書では、乙女塾からデビューした3人組女性アイドル・Qlairのプロデューサーだった篠崎恵子へのインタビューや、「80s角川映画の主題歌」「80年代のシンセサイザー・プログラマーの仕事」といったコラムなども掲載されている。
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泉隆之 @takayukiMUSIC
バブリーで良質な歌謡曲紹介「ラグジュアリー歌謡」ガイド - 音楽ナタリー http://t.co/oWcuK2oLhf