「舞台『青の祓魔師』島根イルミナティ篇」特集 北村諒インタビュー|1年の時を経て再び挑む、奥村燐への思い

基本的にツンデレが好き

──「青エク」には、燐が通う祓魔師養成機関・祓魔塾のメンバーや、敵対するイルミナティの面々など、個性豊かなキャラクターが多数登場します。ご自身が演じる燐以外に、好きな登場人物はいますか?

僕、(神木)出雲ちゃんが大好きで。わりと最初のほうから「出雲ちゃんかわいいな」と思って読んでました。基本的にツンデレが好きなんですよね(笑)。

──もし燐以外のキャラクターを演じられるとしたら?

楽しそうだなと思うのは(志摩)廉造です。「島根イルミナティ篇」までずっとフワフワしてたのに、急にカッコよくなるからズルい。「え、お前そんな感じだったの!?」みたいな。いい意味で“裏切られた感”が魅力的なキャラクターだと思います。廉造役の(才川)コージにはがんばってもらわないとですね(笑)。そういえば、今年3月の「京都紅蓮篇」のBlu-ray / DVD発売記念イベントでコージがMCをやったんですよ。空回りしながら一生懸命がんばってる姿がホントに面白くて。機会があったらまたイベントやりたいです。あんな進行ができるのはコージだけですから(笑)。

──ファンの方も盛り上がったそうですね(笑)。そして、新作の「島根イルミナティ篇」ですが、原作を読んでみて、印象に残った場面や好きなシーンはありましたか?

北村諒

「島根イルミナティ篇」は、「青エク」にとって転機になる部分だなと思っていて。「京都紅蓮篇」は燐と雪男の関係に迫った話がメインでしたが、今回は廉造だったり、出雲だったり、奥村兄弟の周囲の人物にフィーチャーしたストーリーになっています。今まで見られなかったキャラクターの新しい部分が詳しく描かれると思うので、そこが見どころかなと。また、出雲の弱さが垣間見える場面でもあるので、個人的にすごく好きなエピソードですね。「青エク」という作品自体がみんなの成長を追った物語ですから、登場人物のそういった部分に触れると「自分もがんばらなきゃ」という気持ちになります。

──ご自身が演じる燐の見せ場については?

「島根イルミナティ篇」では、祓魔塾のメンバーがサポートし合いながら出雲を救出しに行く姿が描かれるので、「京都紅蓮篇」を経てより深まった絆を見せられたらなと。あとは(宝)ねむだったり、今作から登場する新キャラクターにも注目していただければと思います。

「これが自分だ」という意思を表現できる人に惹かれる

──メフィスト・フェレス役の和泉宗兵さんをはじめとした新キャストを迎えて、前作とはまた違った色の「青エク」カンパニーが見られそうですね。

北村諒

実は僕、和泉さんのファンで……。共演が決まったとき、内心、「わあ、キャストに和泉さんがいる……!」と思ってびっくりしました(笑)。直接ご挨拶したことはまだないんですが、和泉さんの出演作を拝見していて。舞台上で和泉さんがまとっている空気感が素敵だなあと思っていたんです。

──本当にうれしそうですね(笑)。北村さんは、どんな俳優さんに魅力を感じられるんでしょうか。

自分をしっかりと持っている方ですね。演じている役としてもその人自身としても、「これが自分だ」という意思を表現できる俳優さんに惹かれます。

──北村さんご自身も舞台上にいらっしゃるとき、揺るがない芯の強さを感じます。

そうですか! だとしたらうれしいですね。そうなりたいなとずっと思ってお芝居をやってきたので。たとえ寄り道をしたとしても、決して自分を捨てずに、舞台上で表現し続けていきたいですね。

──「島根イルミナティ篇」で、再び北村さん演じる燐に会えるのが楽しみです。

「京都紅蓮篇」を経て、燐自身も作中で成長していますし、前作の公演から約1年の間に、僕もほかの作品でいろいろと経験させていただいたので、そこで吸収したものを燐に乗せて表現したいですね。前作の熱量をさらに上回る作品にできたらいいなと思います。

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奥村雪男役 宮崎秋人インタビューはこちら
「舞台『青の祓魔師』島根イルミナティ篇」
舞台「青の祓魔師」島根イルミナティ篇

2017年10月20日(金)~29日(日)
東京都 Zeppブルーシアター六本木

2017年11月2日(木)~5日(日)
兵庫県 新神戸オリエンタル劇場

原作・脚本協力:加藤和恵(集英社「ジャンプスクエア」連載)
脚本・演出:西田大輔

キャスト

奥村燐:北村諒
奥村雪男:宮崎秋人

勝呂竜士:山本一慶
志摩廉造:才川コージ
三輪子猫丸:土井裕斗

杜山しえみ:松岡里英
宝ねむ:樋口裕太
朴朔子:小槙まこ

神木出雲:大久保聡美

ルシフェル:横田龍儀
親衛隊上官:稲村梓
外道院ミハエル:原勇弥

メフィスト・フェレス:和泉宗兵
神木玉雲:田中良子

ほか

北村諒(キタムラリョウ)
北村諒
1991年東京都出身。モデルとして活動する傍ら、2012年「闇の皇太子」で初舞台を踏み、14年「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Order」の東堂尽八役で注目される。2016年には、松田凌、宮崎秋人と音楽ユニット・Unknown Number!!!を結成し、「キボウノヒカリ」でCDデビュー。また自身が声優を務めたスマートフォンアプリ「あんさんぶるスターズ!」の舞台作品「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」では、ゲーム版と同じく鳴上嵐役を演じた。そのほかの出演作に「舞台『青の祓魔師』京都紅蓮篇」「舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺」「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」「Yè -夜-」「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~暁の調べ~」など。また2018年には、主演映画「爪先の宇宙」が公開される。

2017年9月28日更新