結婚したいろりえ奥山、「桃テント」で離婚できない夫婦を描く

ろりえが新作公演「桃テント」を12月6日から10日に東京・駅前劇場で上演する。

今作の主役は音楽フェスのテントサイトで出会った夫婦。警備会社の出張続きで家に帰らない夫に業を煮やし、妻は離婚を切り出す。しかし離婚届を提出する直前に夫は海外へ出張。さらに隣国のミサイル追撃失敗による出国停止で、夫は日本に帰れなくなってしまう。

今作に関して劇団主宰の奥山雄太は「恥ずかしながらまだ結婚の経験がありません。それなのに、知人にはすでに結婚生活を始め、それを終えた人たちもいます。私の憧れる結婚を、やめてしまったのです」「それでも私は結婚したい。何故かしたい。だから、結婚を肯定するために、離婚を考えることにしました」と制作に至ったバックグラウンドを解説。なお「桃テント」は劇団にとって、初の下北沢での本公演となる。

奥山雄太 コメント

齢30にして、恥ずかしながらまだ結婚の経験がありません。それなのに、知人にはすでに結婚生活を始め、それを終えた人たちもいます。私の憧れる結婚を、やめてしまったのです。
以来、結婚はやめたくなるものなのだという考えがこびりつき、日常生活に支障をきたすようになりました。
それでも私は結婚したい。何故かしたい。
だから、結婚を肯定するために、離婚を考えることにしました。
本作は、野外音楽フェスのテントサイトで出会った夫婦の離婚までの日々を描く、割とグローバルなテント芝居です。
駅前劇場にテントを建てます。どうぞご期待下さい。