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ともだちのおとうと「宇宙船ドリーム号」開幕、勝地涼&笠原秀幸「夢が叶う日」

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ともだちのおとうと「宇宙船ドリーム号」より。左から勝地涼演じるロドリゴ、笠原秀幸演じるクルピロ。

ともだちのおとうと「宇宙船ドリーム号」より。左から勝地涼演じるロドリゴ、笠原秀幸演じるクルピロ。

ともだちのおとうと「宇宙船ドリーム号」が、本日9月21日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて開幕。これに先がけて公開リハーサルと囲み取材が行われた。

本作は勝地涼笠原秀幸が、自分たちのライフワークにするべく立ち上げた演劇ユニット・ともだちのおとうとの第1回公演。脚本・演出を務める映画監督の石井裕也は本作で初めて演劇作品に挑戦する。

舞台は近未来の世界、何度命を絶とうとしても死ぬことができないロドリゴ(勝地)は、とある決意を固め、宇宙船ディーラーのもとを訪ねる。そこで宇宙船の販売員をしている高校時代の親友・クルピロ(笠原)と偶然の再会を果たす。

勝地は「今の人生に満足しているのか」とクルピロに問いかけるロドリゴを熱く演じ、笠原は、そんなロドリゴの熱意に打たれ“夢へと向かう宇宙の旅”に巻き込まれていくクルピロを好演。高揚感と希望に包まれた2人は宇宙船の目的地に“夢”と打ち込み、地球を出発する。

劇中では宇宙船という密室で2人きりになったロドリゴとクルピロの日常が描かれ、ときに2人は高校時代の苦い記憶を思い返す。学生時代に2人が恋していたマチコの回想シーンでは、吉岡里帆がマチコ役で映像出演した。漠然とした“夢”を目指した2人だったが、1カ月、2カ月と過ぎていく長旅の中で、その関係性が変化していく。やりとりの中では現在と過去が入り混じり、やがて2人がたどり着く場所とは……。

公開リハーサル後の囲み取材には勝地と笠原が登壇。勝地はユニット名について「僕の兄貴と笠原くんが中学からの同級生で、ユニット名を“ともだちのおとうと”にしました。(出会いは)僕が小学4年生で笠原くんが中学1年生のときでした」と解説。続けて笠原は「もう20年以上の付き合いで、2人のいろんな思い出を乗っけながら演じています」と感慨深げに語った。

勝地は初日を迎え「笠原くんとの子供の頃からの夢が叶う日ですし、第1回公演がいい旅立ちになれるようにがんばりたいです。正直まだまだ拙い部分がある2人ですけど、全力で届けられたら」と意気込みを述べた。笠原も「長年の夢が叶いますし、いよいよ初日で胸が高鳴っております。本番に向けての準備はしてきたつもりなので、楽しんでいただけたら」と観客に呼びかけた。

また脚本・演出の石井について勝地は「僕は映画1本とドラマ1本で石井さんとお仕事させてもらってますが、舞台だからといって普段の演出と変わらず、日々舞台ならではの発見をしてくださったので、一緒に宇宙船に乗ってるような気分でした」と語る。笠原は「僕は石井さんと初めてご一緒するのですが、映画も舞台もいい芝居を作れば同じはずだと、じっくり演出していただきました」と続けた。

劇中映像に登場する吉岡について勝地は「正直、出演をOKしてくれると思ってなかったので、うれしくて、撮影当日に2人で現場に行きました。吉岡さんの制服姿が観られるのは、この作品がラストかもしれませんよ!(笑)」とコメント。二人芝居の大変さについて聞かれた勝地は「はっきり言って衝突だらけでした。稽古場が険悪なムードになるくらい……。でもどれだけケンカしても帰りは一緒の車に乗って帰るんです」とエピソードを明かす。笠原は「その車が“もう1つの宇宙船ドリーム号”と呼ばれてましたね」と会場の笑いを誘った。

さらに作品の見どころについて、勝地が「決してきれいな舞台にはならないかもしれませんが、僕らの感情が丸裸になっているような舞台なので、ぜひ観にきてほしいです」と述べると、笠原も「人間のいいところと、汚さも含めた悪いところ、全部が漏れ出ている作品です。何かしら共感していただけると思います」と締めくくった。上演時間は約90分。公演は10月1日まで。

ともだちのおとうと 第1回公演「宇宙船ドリーム号」

2017年9月21日(木)~10月1日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

作・演出:石井裕也
出演:勝地涼笠原秀幸
映像出演:吉岡里帆

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