アルタの劇場こけら落とし「アラタ」、キャスト＆ビジュアル明らかに

7月7日に開業する新劇場・オルタナティブシアターのこけら落とし公演、「アラタ～ALATA～」のキャストとメインビジュアルが明らかになった。

「アラタ」は横内謙介が作を、岡村俊一が演出を手がけるノンバーバルの“サムライ・エンターテインメント”。2020年の巨大都市トーキョーにタイムスリップしてきたサムライ・アラタと、現代を生きる女・こころのやり取りが描かれる。発表されたビジュアルには、そんな2人が寄り添う姿が収められた。

また回替わりで出演するキャスト35名も発表。ダンスクリエイター、チャンバラスペシャリストとしてそれぞれスタッフ参加しているElina、早乙女友貴のほか、オーディションファイナリストの吉田美佳子、SATOCO、久保田創、塚田知紀らが名を連ねている。

去る6月15日に行われた公開稽古で取材に応じた早乙女は、「全体像を作り上げるまでは本当に大変な作業でした」と苦労を明かすも、「殺陣に関して言えば、僕が信頼している先生にも相談しつつ、僕と一緒にアクションを演じる皆さんと一緒に考えながら、ダンスのように見せる部分、本気の闘いとしてのサムライアクションなど、より高いアレンジを加えられたと思っています」と手応え。「完成形を期待していただきたいと思います」とアピールした。

Elinaは「『このシーンではこういうことを表現したい』というイメージを演出の岡村さんからいただいて、その“状態”を言葉を使わずにどうやってダンスで表現するのかを考える作業はしんどかったです。本気でクラクラしました（笑）」と振り返り、「ダンサーオーディションには私も参加して、高いレベルのダンスを目指せる仲間たちが集められたと思っています。日本のレベルの高さを海外の人たちにも感じてもらえる作品にできれば」と意気込む。

吉田は「稽古では自分自身でも学ぶ事が多くありました。例えば、武士と呼ばれる人たちが大切にしたもの、名刀とされる刀は、単に人を斬る武器ではなく、そこに込められた魂を尊ぶといった精神があるなどです。それを言葉でなくアクションでどのように見せるのかは自分でも考えましたし、アドバイスを仰ぎました。作品に参加したいという強い気持ちだけでオーディションを勝ち抜けたと思っていますので、その期待に応えたいと奮闘中です」と真摯に語った。

オルタナティブシアターこけら落とし公演「アラタ～ALATA～」は、7月7日に開幕。チケットは、現在8月公演までの申し込みを受け付けている。