中川晃教が「ジャージー・ボーイズ」と今後を語る「ミュージカルを作りたい」

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中川晃教の第24回読売演劇大賞最優秀男優賞を記念して、昨日2月15日に都内にて取材会が行われた。

中川晃教

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中川はヒョウ柄襟のシャツにジャケット、黄色のソックスという華やかな出で立ちで登場。スタッフから花束を手渡されると、満面の笑みで応えた。その後は、最優秀作品賞を受賞した出演作「ジャージー・ボーイズ」についての苦楽や、芸歴16周年を迎えた現在の心境を語った。

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中川が最優秀男優賞を受賞した「ジャージー・ボーイズ」のフランキー・ヴァリは、「天使の歌声」と称されるミュージシャン役。難易度の高い発声法・トワングがキーとなる。中川は「初めて出す発声で、41公演やり遂げなきゃいけない責任を感じていた」と当時を振り返り、「稽古場は基本的にマイクを使わないので、あれだけ高い抜ける声をマイクに通して成立させるのが未知だった」と続ける。

「でも何より、自分の知らない声に出会ったときの感動がとにかく大きかった」と力強くコメントし、さらにこの公演で初めて本番前後にボイスレッスンに通っていたことを明かす。「今までは休みをとって喉を回復することが重要だと思っていましたが、アップとクールダウンすることで声帯がトリートメントされて、翌朝もっと声が出るようになった」と説明し、「僕は本番が始まる前に自分のセリフを頭から最後まで音読して、それを全部忘れてから新鮮な気持ちで舞台に挑んでるんですけど、それと同じ感覚でした。楽曲をどう歌うか、ポジションや声帯をどう使うかを1回意識して、本番はそれを忘れてその役に挑む。役者としてやってきたそれを、歌で変換すればいいんだとわかった」と手応えを見せる。

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続けて「2001年にシンガーソングライターとしてデビューして、翌年に『モーツァルト!』に出会ったときはすべてがまっさらで、何が何のことなのかもわからず、ただ無我夢中でミュージカルというものに、役に、ぶつかっていきました。そのときにいただいたのが読売演劇大賞の優秀男優賞と杉村春子賞ですが、当時はその重みを実感することができていなかった。そこから14年間、1作1作と向き合ってきたことが、今回の受賞で報われたように思います」と感慨を語る。すでに再演が決まっている本作については「公演中に再演が決まったのはすごいうれしかった」と笑顔を見せ、「今度は新しい声の精度を高めていきたい」と意気込んだ。

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中川は現在、ミュージカル「フランケンシュタイン」に出演中。3月には「中川晃教 Symphonic Night with Love」、4月から5月には「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」、7月から8月には「ビューティフル」、11月には「中川晃教シンフォニックコンサート」への出演が控えている。今後の展望については「誰も歩いていない道を歩く」という自身のモットーを掲げ、「音楽は自分のできる一番の表現だと思っているので、オリジナルミュージカルを作りたい」と宣言した。

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