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「世界」風間杜夫&早乙女太一らが赤堀演出の魅力語る、開幕は14日に延期

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「世界」会見の様子。上段左から赤堀雅秋、和田正人、梅沢昌代、青木さやか、福田転球。下段左から広瀬アリス、早乙女太一、風間杜夫、大倉孝二。

「世界」会見の様子。上段左から赤堀雅秋、和田正人、梅沢昌代、青木さやか、福田転球。下段左から広瀬アリス、早乙女太一、風間杜夫、大倉孝二。

1月14日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて開幕予定の「世界」の会見が、本日1月10日に同劇場で行われた。

赤堀雅秋が脚本・演出を手がける本作は、千葉県船橋市の郊外で町工場を営む家族を中心とした“やるせない喜劇”。会見には、風間杜夫大倉孝二早乙女太一広瀬アリス青木さやか和田正人福田転球、赤堀雅秋、梅沢昌代が登壇した。

2014年の「殺風景」、2015年の「大逆走」とシアターコクーンで作品を発表してきた赤堀は、本作を「コクーンという大きな劇場でありそうでなかった作品」と評し、「見終わったあとに、今まで感じたことがないような感情が湧き上がるような作品になれば」と意気込みを語る。赤堀作品に初参加となる風間は、赤堀について「諦めないところが素敵な方。役者にとことんダメ出しをしてくれるが、誠実なあまりねちっこいです(笑)」とコメント。また「登場人物にいい人はいません。僕が演じる義男は、昭和のダメ男のような人間で、自分を大きく見せようとする見栄っ張りな男。そんなジジイが万引きをしてしまい、それがきっかけで『俺はダメな人間だ』と気付くお芝居です」と自身の役どころを説明した。

「殺風景」「大逆走」にも出演した大倉は「過去2作では、自分の持ち味でもあるはっちゃけた部分を出す役だったが、今回はすべて封じ込めて何でもない人間を演じます。稽古場で積み重ねたことを誠実にやっていこうと思います」と真摯に回答。続く早乙女は、自身が演じる役柄について「世間を知らずに社会に出て、学校のノリのまま仕事場に来ているようなちゃらんぽらんな役。自分が毛嫌いしているタイプの人間だったが、演じてみて楽しかった」と述べ、「赤堀さんの前ではとにかく嘘がつけない。役者がどんな思いでやっているのか、どういう意図を持ってやっているのか見透かされてしまいます」と赤堀演出の魅力を語った。

今回が初舞台となる広瀬は「わからないことだらけです。正面からぶつかっていこうという気持ちで毎日稽古していました」と緊張を覗かせ、かねてより赤堀作品のファンだったという青木は「実際に演出を受けてみて、自分の中に蓋をしていた部分がぶわっと出てくるような感じがしています」とコメント。俳優を目指しながらスーパーで働く青年を演じる和田は「生きている限り、役者を続けられたらいいなとはもちろん思っているんですが、どこかで壁にぶつかったり挫折したりすることもあると思うんです。その壁を乗り越えていくために自分を壊していきたいですね」と自身と役を重ね合わせながら答えた。

福田は自身も出演した「殺風景」と比較して「『殺風景』は、非日常的でハードな作品だったが、今回は日常的だが少し非日常的な作品」と紹介し、「『ああ、そんなところ行ったらアカンやないか』とか『ああ、もうやめときなさい』と登場人物にツッコみながら観られる舞台になっています」と注目ポイントを挙げる。風間演じる足立義男の妻・節子役の梅沢は、義男のような昭和のダメ男について「昔の女の人はそれを我慢して最後まで一緒にいるけれど、今の熟年の方たちは『あと20年は自由に生きたい』という選択をする方が多いと思うので、共感していただけるのでは」と見どころを明かし、「赤堀さんは最後まで諦めない方。『俺は絶対にこの作品を成功させてやる』という気概を感じました」と赤堀の作品にかける熱意を讃えた。

またこのたび、出演者のインフルエンザ発症により、明日1月11日19:00公演、12日14:00公演、13日14:00公演の3公演が中止となることがわかった。チケットの払い戻し方法については、公式サイトにてアナウンスされる。東京公演は1月28日まで。大阪公演は、2月4・5日に大阪・森ノ宮ピロティホールにて行われる。

シアターコクーン・オンレパートリー2017「世界」

2017年1月14日(土)~28日(土)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2017年2月4日(土)・5日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作・演出:赤堀雅秋
出演:風間杜夫大倉孝二早乙女太一広瀬アリス青木さやか和田正人福田転球、赤堀雅秋、梅沢昌代鈴木砂羽

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