あごうさとし、大杉栄夫婦の最期の日々描く平田オリザ戯曲にダンサー2人を起用

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平田オリザの戯曲「走りながら眠れ」を、あごうさとしが演出する。

2015年2月に上演された、明倫茶会「紙風船」より。(撮影:井上嘉和)

2015年2月に上演された、明倫茶会「紙風船」より。(撮影:井上嘉和)

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本作は、社会主義運動の中で虐殺された、大正時代のアナキスト・大杉栄とその妻・伊藤野枝の最期の2カ月が綴られた会話劇。今回、あごうはダンサーの辻本佳、川瀬亜衣を起用して上演する。作品の立ち上げに際して、あごうは「ダンサーのテクニックを応用した身体表現を目指すわけではありません。ダンサーの身体を資源として、粛々と、会話の演技でたちあげてみようと思います」と構想を語る。

「走りながら眠れ」は、1992年に初演され、近年は「平田オリザ演劇展」シリーズで上演が重ねられている中編戯曲。2015年秋の公演を観劇したあごうは「冒頭のあのささやかな歌声、つづく演技の静かな足運びのなかに、深い感動を覚えたことは今なお鮮明です」とコメントしている。公演は、2017年1月19日から22日まで京都・アトリエ劇研にて。

あごうさとしコメント

2015年の秋に、能島瑞穂さん、古屋隆太さんが演じる「走りながら眠れ」を拝見しました。冒頭のあのささやかな歌声、つづく演技の静かな足運びのなかに、深い感動を覚えたことは今なお鮮明です。目の当たりにした舞台のすばらしさに加えて、私が20代のころに、大杉栄に触れて作品をつくった経験を呼び起こされたこともあったのかと思います。
演ずるに難いこの名作を、2人のダンサーと挑みます。ダンサーのテクニックを応用した身体表現を目指すわけではありません。ダンサーの身体を資源として、粛々と、会話の演技でたちあげてみようと思います。
大正時代のアナキスト大杉栄と妻の伊藤野枝。どこまでも己を貫いた彼らの最期の2ヶ月を描いた大人の会話劇。ぜひ、ご期待ください。

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「あごうさとし 演劇公演『走りながら眠れ』」

2017年1月19日(木)~22日(日)
京都府 アトリエ劇研

作:平田オリザ
演出:あごうさとし
出演:辻本佳、川瀬亜衣

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引率 木こり @witsuwe

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