映画「真田十勇士」中村勘九郎&加藤雅也が猿と対峙、軍配はどちらに

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本日10月5日、映画「真田十勇士」の公開記念舞台挨拶が東京・新宿ピカデリーにて開催され、出演者の中村勘九郎加藤雅也、監督の堤幸彦が登壇した。

中村勘九郎に花束を贈呈する猿。

中村勘九郎に花束を贈呈する猿。

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堤幸彦と猿。

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2014年に上演された舞台「真田十勇士」を映画化した本作は、武将・真田幸村に仕えたとされる家臣・真田十勇士の活躍を描いたスペクタクル時代劇だ。主人公・猿飛佐助役を演じた勘九郎は「子供たちが十勇士ファンなので、家では二刀流で立ち回りの十勇士ごっこをしてますね。でも、自分も含めて3人とも佐助なんです(笑)」と家庭でのエピソードを披露。また自身にとってのヒーローは父親であることを明かし、「彼の背中を見て育ってきた。神社で手を合わすときは、いつも父のような役者になりたいと拝んでいた。父がこの映画を観たら喜んでくれると思いますよ」と答え、亡き父・中村勘三郎に思いを馳せた。

左から堤幸彦、加藤雅也、中村勘九郎。

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また加藤の印象について勘三郎は「近寄りがたい空気を出しているし、怖い人かなと思っていたけど、こんなに天然な人はいない。(脚本の)マキノ(ノゾミ)さん、幸村役は当て書きなんじゃないかな?」と回答。この発言に対し加藤は「普段から一生懸命役作りしてるんですよ!」とかわしつつ、「(勘九郎は)この年で芸歴が同じ長さ。稽古をすごくされてるから軸があるし、ぶれないし、リーダーシップもある。僕は付いていくだけ。舞台では何を失敗してもフォローしてくれるから、適当なこと言ってても大丈夫(笑)」と現在上演中の舞台版にも触れ、観客を笑わせる。2人のコメントを受け、堤は「加藤さんのカッコよさは、三の線でやっても二の線でやってもじわじわじわじわくる。ある種、男の理想形じゃないですか」「勘九郎さんは天才と言うのも陳腐に聞こえてしまう。日本の芸能の宝、ある種の象徴だと思います」と両者を讃えた。

刀を振る加藤雅也。

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さらに真田十勇士の衣装をまとった、日光さる軍団の猿がゲストとして登場し、3人にお祝いの花束を贈呈。司会から「猿回しの気持ちを味わってもらいます」と促された勘三郎が猿を斬る真似をするが、猿は一向に倒れない。しかし、続く加藤が刀を振ると猿たちは1回でバタリ。これに対し勘三郎は「お猿さんたちじゃないですね、これは後ろの人たちの匙加減ですね! でもかわいい!!」とツッコミを入れつつ、笑顔を見せた。

加藤の刀でバタリと倒れた猿。

加藤の刀でバタリと倒れた猿。[拡大]

最後に堤が「キャスト、スタッフ一丸となって寒い冬を乗り切り、思い出すと涙が出るくらいいろんなことがありましたが、自分でも誇らしい代表作になったと思います」と作品に懸ける思いを語り、舞台挨拶を締めくくった。

映画「真田十勇士」は全国ロードショー中。なお東京・新国立劇場 中劇場での公演を終えた舞台「真田十勇士」は、10月8日から10日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場、10月14日から23日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センターで上演される。

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(c)2016『真田十勇士』製作委員会

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