てがみ座「燦々」、西洋の画法で「夜桜美人図」描いた葛飾北斎・娘の物語

今年、鶴屋南北戯曲賞を受賞した長田育恵率いるてがみ座が、11月3日から13日まで東京の座・高円寺1にて、11月19・20日に兵庫・出石永楽館にて「燦々」を上演する。

本作は、江戸の絵師・葛飾北斎の三女であるお栄を主人公とした物語。理解ある男性との恋愛や結婚を手にしながらも、父の工房に戻り絵筆を取る道を選ぶお栄が、これまで誰も関心を寄せてこなかった西洋の画法である“光と影”を自作に取り入れ、やがて「夜桜美人図」や「吉原格子先之図」を完成させるまでを描く。なおキャストには花組芝居の加納幸和、東京乾電池の伊東潤も名を連ねる。

また公演チラシのイラストは、マンガ家・五十嵐大介が担当。裸に着物を羽織り、口に絵筆を咥えるアンニュイなお栄が描かれている。