糸井幸之介が宮崎に滞在、唐十郎「改訂の巻『秘密の花園』」に挑む

FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が構成・演出を手がける「改訂の巻『秘密の花園』」が、8月27・28日に宮崎・メディキット県民文化センター イベントホールにて上演される。

これは、演出家や振付家、音楽家が宮崎県に滞在し、約1週間で舞台作品を作り上げる「トライアル・シアター」の第1弾。糸井はオーディションで選ばれた一般参加の出演者16人と、唐が1982年に執筆し、1998年に自身の手で改訂した戯曲に挑む。なお糸井は上演に際して「この舞台は、つっこまれるくらい、胸の奥のほうをキュ～キュ～させたいと思ってます」とコメントしている。

糸井幸之介コメント

恋をすると、胸の奥のほうが、キュ～っとします。
これはたぶん、生物的な、心臓や血流の問題なのだろうけど、でもやっぱり、そこに、胸の奥のほうに、心があるんだって気になります。
心があるんだって気になれば、日々の暮らしは鮮度を増します。いつもある、太陽や月や街並みや、森や風や海もどんどん心に入ってきます。
恋は盲目と言ったりしますが、それは世間の常識や他人の目や その場の空気に対して盲目状態になるだけで、恋する心はとびきり鮮明に世界が見えているのです。
「秘密の花園」はそんな胸の奥のほうの戯曲だと思います。
街でいちゃいちゃするカップルを見て、つっこみ所は多々あれど、どうせなら人生、冷静ぶってつっこんでるより、つっこまれるくらいじゃないともったいないです。
だからこの舞台は、つっこまれるくらい、胸の奥のほうをキュ～キュ～させたいと思ってます。
キュ～キュ～キュ～です。