360°回転の新劇場、こけら落としは新感線「髑髏城の七人」1年3カ月ロングラン

185

6527

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 2867 1714
  • 1946 シェア

巨大な円形客席が360°回転するという構造が大きな話題となった、2017年春に東京・豊洲にオープンする新劇場の正式名称が「IHIステージアラウンド東京」に決定。さらにこけら落としの演目も発表となり、劇団☆新感線髑髏城の七人」のロングラン公演が1年3カ月にわたり行われる。

「髑髏城の七人」出演者。上段左から成河、山本耕史、小栗旬、古田新太。下段左から清野菜名、青木崇高、りょう、近藤芳正。

「髑髏城の七人」出演者。上段左から成河、山本耕史、小栗旬、古田新太。下段左から清野菜名、青木崇高、りょう、近藤芳正。

大きなサイズで見る(全5件)

IHIステージアラウンド東京の東面パース図。

IHIステージアラウンド東京の東面パース図。[拡大]

「髑髏城の七人」は1990年に池袋西口公園のテントで初演されて以降、1997、2004、2011年と7年ごとに上演されてきた劇団☆新感線の代表作。豊臣秀吉が天下統一を目論む時代の関東を舞台としている。IHIステージアラウンド東京では本公演を、2017年から次の7年目の年にあたる2018年まで上演。「花」「鳥」「風」「月」の4シーズンに分け、シーズンごとに異なるキャストと脚本・演出によって、全く違ったアプローチの「髑髏城の七人」を披露する。

IHIステージアラウンド東京の立面図。

IHIステージアラウンド東京の立面図。[拡大]

第1弾シーズンとなる「花」は2017年3月30日から6月12日まで上演。2011年上演版で捨之介を演じた小栗旬が、6年ぶりに新感線に参加する。さらに、山本耕史成河りょう青木崇高清野菜名といった新感線初参加となる個性豊かな顔ぶれや、2003年の「阿修羅城の瞳」以来13年ぶりの参加となる近藤芳正、そして古田新太河野まさと逆木圭一郎村木よし子、礒野慎吾、吉田メタル保坂エマといったお馴染みの劇団員も集結する。作は中島かずき、演出はいのうえひでのり

IHIステージアラウンド東京の劇場平面イメージ。

IHIステージアラウンド東京の劇場平面イメージ。[拡大]

小栗は「この劇場は360°セットやプロジェクターがあるので、やろうと思えば、場面転換や暗転がなくても芝居を続けることができるので、お客さんを飽きさせない作品作りがとても豊かにできるのではないか」、山本は「360度すべてが舞台で、客席が回転する劇場がどんなものなのか…今は想像でしかありませんが、間違いなくクリエイターや役者の好奇心をそそるものですし、同時に良い意味で苦しめられる空間になるのではないでしょうか」とコメント。古田は「まさか、360度客席が回転する劇場でやることになるなんて。初演のテント小屋で、いや、去年まで、想像もしていなかったですが、この歳で新たな挑戦ができるのは、本当に楽しみです」と述べ、それぞれに新劇場での公演を心待ちにしている様子をうかがわせた。チケットは11月26日に発売予定。

IHIステージアラウンド東京ロゴ。

IHIステージアラウンド東京ロゴ。[拡大]

小栗旬コメント

この劇場は360°セットやプロジェクターがあるので、やろうと思えば、場面転換や暗転がなくても芝居を続けることができるので、お客さんを飽きさせない作品作りがとても豊かにできるのではないかと思います。『髑髏城の七人』への出演オファーをいただいてからできる限り毎日殺陣の練習をしています。次はもっといろいろ準備をして、殺陣の成果もお見せできるかも…。来年の3月から、約3か月の間この劇場に通うので、芝居が生活の一部になる。それがどのような日々になるのかとても楽しみです。それだけ同じ期間一緒に過ごすカンパニーと一つの作品を一から作り上げることも楽しみですね。この作品は、(2011年の時も)どの世代の方も観て喜んで帰ってくれるので、今回も老若男女問わず、日本独自の時代活劇を楽しんでいただけると思います。しかも客席は回りますし、テーマパークに遊びに来た感じで面白い時間を共有してほしいです。

山本耕史コメント

ステージアラウンドのこけら落とし公演である『髑髏城の七人』に出演出来ることを光栄に思います。こけら落としの舞台に立つことは人生に何度も経験で出来ることではないので嬉しいですね。劇団☆新感線の作品に参加させていただくのは今回初めてということもあり、いのうえひでのりさんがどのような演出をされるのか、中島かずきさんが今作のためにどのような脚本を書いてくださるのか、とても楽しみにしております。360度すべてが舞台で、客席が回転する劇場がどんなものなのか…今は想像でしかありませんが、間違いなくクリエイターや役者の好奇心をそそるものですし、同時に良い意味で苦しめられる空間になるのではないでしょうか。しかも85公演!共演者の皆様と力をあわせて最高の作品を創っていけたらと思います。来年春までにさらに体力をつけなければですね。

古田新太コメント

『髑髏城の七人』には1990年の初演から3回出演しています。最初はラストシーンも決まってないまま本番迎えるという恐ろしい程のバッタバタでしたし、一作前の出とちりの罰ゲームで始まった作品でした。それから1997年の再演、2004年のアカドクロがありましたが、次、おいらが出るときは、バカドクロをやろうなんて思っていたのに、まさか、360度客席が回転する劇場でやることになるなんて。初演のテント小屋で、いや、去年まで、想像もしていなかったですが、この歳で新たな挑戦ができるのは、本当に楽しみです。早く、初日にならないかなぁ!

この記事の画像(全5件)

「劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season 花 produced by TBS」

2017年3月30日(木)~6月12日(月)
東京都 IHIステージアラウンド東京

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:小栗旬 / 山本耕史 / 成河 / りょう青木崇高清野菜名 / 近藤芳正 / 古田新太 ほか

全文を表示

読者の反応

中島かずき @k_z_ki

ついに発表になりました。今年僕が新感線の作品に関わってないのはこの準備の為でした。髑髏城ロングラン。まずは第1弾。宜しくです。

360°回転の新劇場、こけら落としは新感線「髑髏城の七人」1年3カ月ロングラン - ステージナタリー https://t.co/SeRnu827vx

コメントを読む(185件)

関連記事

劇団☆新感線のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 劇団☆新感線 / 小栗旬 / 山本耕史 / 成河 / りょう / 青木崇高 / 清野菜名 / 近藤芳正 / 古田新太 / いのうえひでのり の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします