「単独が担保」まもなく開催スパローズ初単独稽古場に潜入

2012年5月9日 19:06 51 2 お笑いナタリー編集部

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5月12日（土）、13日（日）に、東京・新宿シアターモリエールにてスパローズが「スパローズ初単独ライブ『クズ＆クズ』」を開催。目前に迫る単独ライブを前にクズを自認する2人の初めてづくしの稽古に潜入した。

5月12日（土）、13日（日）に、東京・新宿シアターモリエールにて「スパローズ初単独ライブ『クズ＆クズ』」を開催スパローズ。

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芸歴18年目にして初単独ライブということもあり、ファンのみならず、ナインティナイン矢部、博多華丸・大吉をはじめ、ゆかりのある数多くの芸人たちが注目しているこのライブ。一昨日5月7日には演出家指導のもとコントの演技を練習したということだったが、昨日8日に稽古場をのぞいたところ、「残りあとたった1本なんですよ」と、まだ完成してないにもかかわらず余裕の表情を浮かべていた。昼過ぎから集合していた2人だが、大和は夕方になって「今日まだ何もやってない」と語り、やってる感を出すために、とりあえず台本を床に並べて満足の様子。森田は「ネタ以外でやること見つかると嬉しいな」と関係者リストを確認するなど、ライブ前の雰囲気だけを堪能していた。

現在の状況について尋ねたところ、「弁当代をプロデューサーにたかった」「キャイ～ンさんのトークライブから、俺らの単独ライブ用に水を盗んできた」「45万借りてる人に8年ぶりに電話してチケットを買ってもらった」と、クズエピソードが自然と量産。最大の問題は打ち上げ代がないということで、ライブ終演後に見に来た芸人たちからもらおうと、カンパ用の箱を用意しておくことを決定。マネージャーに祝い花の問い合わせが来ると、「花より打ち上げのお金がほしい」と悪びれず、森田は「これがほんとの花より団子って書いておいてください」と楽しげだった。さらに、単独ライブを行うということで、周囲も温かい目で見守っていることがわかり、「金が借りやすくなった」と大喜び。「単独が担保」という金融界でもお笑い界でもなかなか聞かない法則を作り上げていた。

途中、1本だけコントを任せた作家・ゴージャス村上が打ち合わせのため稽古場に登場。もちろん「クズ」をテーマにしたコントで、「ボケは任せます」と言ったところ、それまでのダラダラした空気が一変し、2人は次から次へとアイデア、セリフ、エピソードを提案。「限度額いっぱいって言葉はどう？」「ここでカードが出てきて」「この流れだとクズ感が弱いな」とテキパキ指示するなど村上を驚かせ、クズとしての仕事を立派に果たしていた。その後は勢いにのって自主的に立ち稽古も。そんな彼らにゴージャスは「良くないほうに攻めすぎ」とダメ出しをしながらも、「クズにプライドを持ってるというか、真剣なんですよ彼ら。『クズがブレてる。統一しましょう』ってダメ出しされました（笑）。何年もクズやってきて、もうエンターテインメントになってる」と、舌を巻いた。

「最初にして最後かも」「周りが嫌がるから」と、単独ライブさえもクズネタに利用している芸人・スパローズ。芸人をはじめ多くの人たちの協力のもと迎えつつある本番をぜひ生で観てみよう。