お笑いナタリー

劇団YANOZILE一旦終局、ラストライブレポート

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5月22日に新宿・ルミネtheよしもとにてイベントライブ「劇団YANOザイル ~歌、ユニットダンス、笑いの融合イベント~Last Party」が行われた。

劇団YANOZILEは矢野・兵動・矢野が2009年5月に立ち上げたエンターテインメント集団。発起人である格闘家の武蔵とキックボクサーのTOMOに加え、チーモンチョーチュウ菊地やエハラマサヒロなどダンスが得意な芸人たちが、新喜劇風の芝居と、ダンスあり歌ありの音楽ライブという2部構成のショーを繰り広げてきた。

舞台は矢野が経営する喫茶店「喫茶ChooChooトレイン」。そこにはいつものようにマスターの矢野とバイトのげんきーずたつや、常連客のチーモンチョーチュウ菊地が暇を持て余していた。するとエハラマサヒロが店に来るなり「俺、EXILEに入ることになった」と、衝撃の告白。エハラはYANOZILEのメインボーカルを務めていただけに、動揺を隠せない矢野たちだったが、エハラの将来を思い明るく送り出すことに。

エハラが去った後、店にはYANOZILEのメンバーたちが次々に来訪。各自密かに行っていたダンス練習の成果を披露し、またライブをやりたいと矢野に訴えた。エハラの脱退を聞いたメンバーは全員落ち込んだものの、ライブに懸ける熱意は変わらず。いよいよ1年ぶりのライブに向けて動きだした。

そんな中、武蔵とTOMOはヤクザの2700ツネから、ツネのユニット「ヤクザイル」に入れと強要される。それを知ったメンバーはツネにダンス対決を申し込み見事勝利。ダンスを愛するツネも仲間に入り、エハラがEXILEの海外レコーディングを蹴ってYANOZILE復活、ついにライブ本番を迎えたのだった。

白シャツの上に黒ジャケットを羽織った揃いの衣装で現れたYANOZILEは、まずEXILE 10枚目のシングル「Choo Choo Train」を披露。矢野は「一緒に盛り上がりましょう」と訴えるも、スタンディングでお笑いライブを観ることがないためなかなか立ち上がらない観客に「家に帰るまでがコンサートです!」と強制的に起立させた。すると次第に会場もヒートアップ。アンコールまで飛び出し、最後には演者と観客が完全に1つになった。

ライブを終え完全燃焼した矢野は、かつてYANOZILEがメジャーデビューの打診を受けていたものの、自分の実力不足でその話がなくなってしまったことを明かし、脱退を表明。「俺だけ大阪で東京遠いし。“みんなZILE”として『堂本兄弟』とか出たらいいやん」と明るく言うも、「じゃあ、兵動ザイルで」とメンバーが言い出すと、「それはあかん!それでなくても俺“すべらない話のすべるほう”って言われてんねんから!」と必死で止めた。

しかし、矢野の気持を察した菊地は「本当はやり残したことあるでしょ。『タイガー&ドラゴン』まだ歌ってないですよ」と提案。それは、矢野が実際にEXILEオーディションをちゃらぽらん冨吉と受けに行った際に歌おうとした曲で、規定の30秒が前奏で終わってしまったという思い出の曲だった。「じゃあこの曲を歌って終わろう」と曲が流れ始めるが、前奏終わりで「カーン」と鐘の音が鳴り、またも歌えずじまい。「また歌われへんのかーい」と全員でズッコけ、笑いに包まれたまま幕を閉じた。

YANOZILEはこのライブをもって一旦終局。ラストステージを終えたメンバーたちは口々に「寂しい」と言いつつも、全員晴れやかな笑顔でお互いのダンスを讃え合った。パイセン(矢野用語の先輩の意)が自分の夢を叶えつつ、観客とともに楽しみ抜いたこのライブ。いつかまたこのメンバーが集結する日をファンは楽しみに待とう。

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