チーモンの集大成を披露、DVD収録ライブレポート

昨日4月12日に銀座・博品館劇場にて「チーモンチョーチュウ DVD収録ライブ『THE BEST』」が開催された。

チーモンチョーチュウにとって初のソロDVD収録となる今回のライブは、多くのカメラが用意されたほかスタッフの数も多く、いつものライブより物々しい雰囲気。会場では高倍率のチケットを勝ちとったファンがこの記念のライブが始まるのを今や遅しと待ちわびていた。そこに始まったのは映画「20世紀少年」風の壮大なVTR。チーモンの地元千葉県名産・落花生を食べて倒れる街の人々、すべての鍵を解くという「ネタ帳」、「きーくーちーくん、あーそーぼ」という謎の甲高い声に会場はいきなり大爆笑。麒麟川島や犬の心池谷らがVTR内に登場するなどスペシャル感満載のオープニングとなった。

ライブではこれまでチーモンが作ったネタの中から厳選された漫才6本、コント6本を披露。彼らの漫才は、菊地がやってみたい「通販」や白井がやってみたい「百人斬り」などのように、立場によってそれぞれの持ち味が楽しめる。中でも「M-1グランプリ」で一目置かれた「3文字ゲーム」は見事な言葉遊びで常に進化を続ける秀作。この日も3文字だけのめくるめく展開に観客は引き込まれていた。

漫才のように決められた枠のないコントでは、2人の遊び心がここぞとばかりに全開。ノリツッコミがとめどなく続く「ノリ輔」や曲芸風コント「コルテオ？」では2人が所狭しと舞台を駆け回った。また、菊地が肉体美を活かして白井を困らせる「プロテインの魔神」、白井ワールドの真骨頂「白井クイズ」など、各々の個性を解放したコントも。さらに今回は初期のコント「ぷにゅ公」を披露。シュールなオチも多いチーモンコントだが、ファンタジーショートミステリーのようなストーリーにファンは驚きと感嘆の声をあげていた。

合間に流れたブリッジVTRはこれまでの単独ライブで作られた映像。2006年の「乱丸」や2008年の「弁丸」のオープニングVTR、2006年「虎之助」の時に作られた「シラゴンクエスト」、2008年「梵天丸」での「菊地を酔っぱらわせてみよう」など、懐かしい映像が次々と映し出され新旧のファンを喜ばせた。

長時間にわたり見応え十分の公演に会場も大満足ムード。遠方から来たファンも多かったようで、最後の方は名残惜しそうに足早に去っていく姿もちらほら見られた。DVDの発売日は菊地の誕生日である6月23に決定。テレビ情報誌「テレビ・ステーション」2010年3号で「2010年ネクストブレイク芸人」に選ばれるなど、注目度上昇中の彼らのネタを見たい人は、DVDの発売を楽しみに待とう。

なお先日発表された漫才ツアーも新たに6月19日の千葉県文化会館小ホールが決定。よしもと友の会プレミアムメンバー先行受付は明日14日11時まで、一般発売は5月1日からとなっている。

チーモンチョーチュウコメント

菊地：今日ほど疲れたのは初めて。腰が痛い！ でもすごい達成感です、楽しかった。お客さんのテンションが高くてうれしかったですね。

白井：もうすでに第2弾DVDの話が各社からきています。どこから出そうか悩みますね（笑）。舞台は本当に気持ちよくやらせてもらいました。ただ白井クイズの余韻が……。ホームであんなに引くとは（笑）。