トータルテンボス「オールザッツ漫才」が転機、20周年いたずらまみれの記者会見

9月9日（土）に単独ライブツアー「トータルテンボス20周年 全国漫才ツアー2017『YAGYU』」をスタートさせるトータルテンボス。これに先立って本日8月23日、東京・吉本興業東京本部にて芸歴20周年を記念する記者会見を開いた。

藤田より先に姿を見せた大村は「芸歴20周年」にちなんで藤田へ20のいたずらを仕掛けることを自ら記者たちに説明。すべての仕掛けに気づけるのか期待が高まる中、いざ会見場に登場した藤田はまずローションが塗られた床で滑って大きく転び、大村が持つ「テッテレー!!」と書かれたパネルを確認すると笑顔を見せた。その後もマイクから飛び出した粉を浴びたり、壊れたイスに腰掛けて転倒させられたりと散々な目に遭いながら、「もっとあんだろ!? 来いよ！」と楽しむように挑発する。

以前、新日本プロレスの天山広吉が協力した「ケーキを乗せた台から手が飛び出る」といういたずらも再び用意され、今回は同じく新日の永田裕志明が参加した。藤田が大村の予想通りに「永田の使い方！」とツッコミを入れると会場は爆笑。また「会見中に野球少年が乱入する」といういたずらの仕掛け人を務めた少年が帰り際、焦って出口を間違えてしまい、ローションまみれの床で転んでしまった場面でも沸いた。

終了後にどのいたずらがもっとも印象的だったか問われた藤田は、明らかなドッキリであるタライが落ちてこなかったという地味ないたずらに感心してみせる。またビリビリペンを食らった際にはしきりに「ボールペンはあるけどこの手のタイプ!?」とマジックペンだったことに驚いていた。

質疑応答の場面でも「記者が大村にしか質問しない」「記者が藤田を『うじた』と呼ぶ」など細かいいたずらがあったが、2人は東京芸人にとってアウェーと言われていた「オールザッツ漫才」（MBS）にスベるの覚悟で出演したところ上位に食い込んだことや、翌年の「M-1グランプリ」で初めて決勝戦に進出したことが漫才に注力するきっかけになったと回想。藤田は「当初はダウンタウンになりたかったけど、なれないし、なれたとしても80歳とかになっちゃう。だんだん理想の芸人像にギャップがあることを感じてその都度理想を設定し直してきた」と本音を明かしつつ、解散話が出たときも漫才が引き止めてくれたと述べ、大村も今回のツアーはトータルテンボスの集大成になると意欲を語っている。