豪州のお笑いはボケのみ、チャド&鈴木奈々「日本のツッコミって愛情」

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Netflixオリジナルドラマ「火花」の世界190カ国同時配信がスタートしたことを記念し、本日6月9日に日本在住の外国人約70人を招いた上映イベントが都内で実施された。イベントには本作の英語字幕翻訳を担当したチャド・マレーンのチャドが登壇。日本の若者代表として同じくイベントに登壇した鈴木奈々とトークを繰り広げた。

イベントに登場したチャド・マレーンのチャドと鈴木奈々。

イベントに登場したチャド・マレーンのチャドと鈴木奈々。

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左からチャド、鈴木奈々。

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チャドはまず、「火花」で描かれている漫才をテーマにトークを開始。「漫才を知っているか」と来場者に尋ねると手を挙げたのは3名だけで、チャドは「日本のお笑いにはいろんなジャンルがあり、漫才はその1つ」と説明する。そして「僕が生まれたオーストラリアではコンビで活躍するとしても2人ともボケ役。オーディエンスが心の中で勝手にツッコむんです」とボケとツッコミによる掛け合いとの違いを解説していくと、鈴木は「私がボケたコメントをするたびに芸人さんのツッコミに助けられているので、ツッコミがなかったら私のキャラは成立しない」とコメント。「日本のツッコミって愛情」と2人は意気投合する。

Netflixオリジナルドラマ「火花」より、熱海の花火大会で漫才を披露するスパークス(左から林遣都、井下好井・好井)。

Netflixオリジナルドラマ「火花」より、熱海の花火大会で漫才を披露するスパークス(左から林遣都、井下好井・好井)。[拡大]

続けて、「火花」の主人公が熱海の花火大会で漫才を披露したり、ウシの着ぐるみ姿でスーパーの販促イベントを盛り上げたりする、営業活動のシーンを紹介。チャドは「日本らしい!」と一言放ち、「オーストラリアでは、地方のラジオDJですら高級車を乗り回している。だからオーストラリアより人口も多く、お笑い文化が進んでいる日本はもっとすごいはずだと思っていたら、あるときレギュラーで冠番組を持っていたペナルティのワッキーさんがボロボロの原チャリでテレビ局に来ていたのを見て、すごい悲しかった(笑)」と海外とのギャップを明かした。

ドラマ「火花」を鑑賞した外国人たちと、チャド(前列左から4人目)。

ドラマ「火花」を鑑賞した外国人たちと、チャド(前列左から4人目)。[拡大]

「お金がなくても先輩が後輩におごる」という芸人の慣習にも来場者は驚きの様子。日本と海外のさまざまな違いを語ったところで、チャドは「このドラマは夢を見て、何かを目指す若者の物語。世界各国誰もが共感して泣ける、明日からがんばろう!って思える作品です。ぜひみなさんから『火花』のよさを世界に伝えていってください」とまとめた。

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